(琉球新報12月20日)(つぶやき)兼島拓也さんは注目されているので、ネットでも批評が読める。脚本や舞台の詳細については研究の領域になる。批評は作品のエキスを掬い採る事になるが、そこに抜けているところに関心は起こる。 田吹さんはこの記事(批評)でミスを犯しているのは、神谷武史さんを「組踊」保持者としている点が大きいが、神谷さんが保持者候補の有望な実演家だという事は確かだ。しかし現時点では保持者で . . . 本文を読む
(琉球新報12月6日)以前新聞に何年間か年末回顧を書いた時はもっと詳細に書いていました。沖縄芝居と現代演劇を含めてだったゆえでしょうか。しかし、今年一年の現代演劇の活況が読み取れていいですね。それらの舞台の全部を観ていないので、盛況ぶりがうかがわれます。 とびぬけていたのは兼島拓也の「ライカムで待つとく」の余波でしょうか。以前一人芝居の企画でなかなかいいと思った新垣七奈が活躍しているのですね。 . . . 本文を読む
12月1日、なはーと小劇場で兼島作・演出(同時に白神ももこ演出振付)の現代劇を観た。知念正真が「人類館」で岸田戯曲賞を受賞したのは1978年、そしてほぼ半世紀を経た現在、私たちは斬新な才気溢れる劇作家の誕生を目撃している。また奇しくも知念と兼島は同じコザ高校出身だ。何らかの因縁を感じさせる。 舞台を観る前にパンフレットを読む時間がなかった。記憶を手繰り寄せてこの現代劇の謎解きをしたい。 終演後に又 . . . 本文を読む
歌舞伎の現代における上演の可能性を問う挑戦的な作品を生み出し続ける【木ノ下歌舞伎】(通称:キノカブ)が初の沖縄上陸!!が去年の10月末だった。歌舞伎に対して組踊の現代における可能性の模索と言えるのだろうが、最近注目の劇作家兼島拓也の作・演出である。演出・振付白神ももこ。楽しみな舞台!【公演終了】東京芸術劇場 Presents 木ノ下歌舞伎『勧進帳』★ご来場ありがとうございました!!★歌舞伎の現代に . . . 本文を読む
ちょうど慰霊の日、23日とその前の日22日の三回公演です。是非観なければです。きっと殺到するに違いないですね。チケットは早く買わなければ、になります。なにせ『人類館』以降、地元沖縄から岸田戯曲賞候補は、このおよそ半世紀全くゼロだったゆえに、ワクワクします。 戯曲は『悲劇喜劇』を購入して読みました。なかなかナウい構成です。ツイター「X」の評判はかなり良かった。それで驚いて戯曲を読んだのでした。 んん . . . 本文を読む
なんどか成果発表会を観劇しました。短い期間の中で、生き生きとして舞台で表現する姿は好ましいです。「かじまやーカメおばあの生涯」は見事でした!全国で上演してほしい作品です。吉田妙子さん主演のおばあはとても良かったです!舞台の重層的な構図も良かった。また再演が観たい! . . . 本文を読む
物語の筋書きも、良かったですね。日本国憲法、安保条約、地位協定の問題がナレーションで語られます。登場人物がそれぞれに変化していく。絶えず轟音をまき散らして飛ぶ米軍戦闘機は沖縄の現実。反戦軍用地地主の石嶺家だった。 14歳の石嶺聡子役、宮城はるのさんが光っていた舞台!歌三線も舞踊も惹きつけた!台詞のやり取りが歯切れ良い。長い説明もあるが、納得はいく。安保条約の条項や地位協定の問題は、沖縄だけの問題で . . . 本文を読む
小説の書評を山里勝己さんが、すごくいい文章で紹介しているが、又吉栄喜さんのファジーが気になる。辺野古や与那国、八重山などの自衛隊基地などを意識した作品だが、精神を屹立させる鋭さが感じられない。それが脚本化された舞台にも反映されて、喜劇なのかリアルなのか、曖昧な結果を生み出している。 正直伊波雅子さんの脚本は亀次郎を登場させ、亀次郎の精が実の母親として登場させたり、奇想天外な脚本作りだが、小説が弱い . . . 本文を読む
芥川賞作家大城 立裕 (おおしろ たつひろ1925年 9月19日 - 2020年 10月27日 )は、小説だけではなく、エッセイや評論を書き、おまけに沖縄芝居、そして晩年は詩劇「新作組踊」を20作以上書かれて逝かれた。 大城立裕さんは氏の「世替りや世替りや」などの戯曲を読み、舞台を観て論文を書いたことがあり、なにかと懇意にしていただいた。 嵐花、トートーメー万歳と沖縄芝居実験劇場の舞台は . . . 本文を読む