神里さんが南米で経験した事、2016年10月から1年間、文化庁新進芸術家海外研修員として、主にアルゼンチンに滞在し、ペルー、ブラジル、パラグワイ、ボリビアを旅したことが、戯曲(2018年「バルパライソの長い坂をくだる話」で岸田國士戯曲賞を受賞)や、このノンフィクションの土台になったこと、もちろんペルー生まれで2つの国籍を持っているという出自と家族のルーツが作品に反映されていることが分かる。『超えて . . . 本文を読む
「トートーメー万歳」は、確か沖縄芝居実験劇場の第三回公演として1989年7月、沖縄市民会館で上演された舞台も、また紀伊国屋ホールの舞台も観た。記憶違いではないと思うが、紀伊国屋では大きな赤い位牌が冒頭に登場して驚いた。仏壇が登場し、位牌となった孝太郎の顔が仏壇の真ん中にあって、生身の人間のように自在に動き回る現代喜劇は、いわば戦後沖縄の風刺でもあり、社会の骨幹にある深刻なトートーメー問題を照射して . . . 本文を読む
神里雄大さんの脚本「イミグレ怪談」と『超えていく人』南米、日系の若者たちをたずねて、をカウンターで購入した。夜中に帰って『超えていく人』を読み始めたが、意外と面白い。「劇」は偶然劇場で出会った才気闊達なプロデューサーで翻訳、脚本も書く方と立ち話をしたが、説明調の脚本への指摘はなるほどだった。移民に関しては既知の意識があり、彼の講義調の長話はいいよ、のニュアンスはわかった。解説が入ってしまうと、興ざ . . . 本文を読む
昨今、シークワーサーの2本の樹木から木屑を発見して以来、毎日果樹に吸い寄せられ、カミキリムシの幼虫退治に明け暮れた。少し大袈裟だが、3メートルも伸びたシークワーサーの樹の先っぽは枯れている。一昨年の葉っぱが茂っていた姿ではない。気がついた時、根の部分から幹まで食い荒らされた痕跡が醜く刻まれていた。それからもさらに幼虫を見つけ、何匹か退治したのは、去年だった。何度も樹に向き合った。もう、根っこは大丈 . . . 本文を読む
結局、以前即興的に書いた詩に手を入れた。新しい詩も昆虫である。それは今から構成していく予定。ことばを削いだり付け加えたり、その過程はワクワクする時間だという事はそのとおりだ。小説と同じように、作り物である。実体験や経験が根っこにあり、それを多様な視点や思いの中に再構成していく。以前吉田スエ子の「嘉間良心中」を脚本にした。英語とウチナーグチや日本語のちゃんぷるーだが、その脚本はNoteにUPしょうと . . . 本文を読む
久しぶりに歩く首里の杜、壊れかけて、立ち入り禁止だった東家は修復されていた。時にそこにノートパソコンを持っていって論文に向き合ったこともあった。お弁当を広げたり、セミの愛の絶唱や彼らの忙しい求愛行動を見つめたり、ただ樹木間の移動を繰り広げる様子をしばらく眺めていたりしていただけだが~。イソヒヨドリの鳴き声に聞き惚れたりしていたのもなつかしい。時は過ぎて、あの頃の博士課程のコミッティーメンバーの先生 . . . 本文を読む
ネット逍遥をして『祖霊という装置』を検索していると、なぜか、コールサック社のサイトが飛び込んできました。何と、コールサック社から出版された沖縄の詩人や作家の方々の合同の出版記念会が来る10月29日に企画されています。午後から昼食セット+ドリンク付きです。13:00~16:30。そそられたのですが、すでにその日は「国立劇場おきなわ」で、吉田妙子さんとごいっしょに「トートーメー万歳」の舞台を観ることに . . . 本文を読む
今、日本の政府が推進していることは、嘘の上塗りでしょうか?Home - Global Researchの多くの論稿は、世界的な虚偽の実態に切り込み、警告を続けています。一連のコロナ・パンデミック(COVID-19 の世界的大流行)に伴う異常現象と対応、WHOや政府などの強制的で理不尽な政策は、「人道に対する犯罪、戦争だ」と、ミシェル・チョスドフスキー教授は3年前から警告を発信しています。著者につい . . . 本文を読む
こんなネット・ジャーナルがあります。Global researchも重宝していますが、ネット上で表層の奥を追求するネット・メディアの存在は心強いです。草の根の発信もその中に真実の宝石が輝いています。時々啓発されています。〈備忘録〉THE EXPOSE(暴露)というメイン・メディアが報道しない真実・事実を追求したネット新聞〈ジャーナル〉です。献金で成り立っています。The ExposeReporti . . . 本文を読む
2019年の10月31日に首里城炎上でした。ものすごいショックでした。原因は確定できず、首里城再建が続いています。その後2020年から世界的なコロナパンデミックに突入、首里城への注目や大きな関心も冷えたこの3年間に見えましたが、再建の過程の様々な論議は盛んになされていました。紙面でも~。それらの一連の論争の決着ははっきり明示されてはいません。「事大主義』的に予算によって「なるようになる」で新たな首 . . . 本文を読む