高校のときの話
おれの高校、リベラルな校風が売りの高校で
学区で唯一、私服OKの高校だった
けど、たいていの学生は学生服を着ていたな
女子も同じ、セーラー服じゃないけど
標準服っていう紺の服をみんな着ていた
中のシャツは結構自由に、色モンを着たりしていたけど
基本は学生服
30年ほど前の話で
化粧や髪を染めるなんて
不良がやること!
見たいな時代の話
たいていの女子は髪の毛さえ染めてなかった
パーマは若干いたな
そんな中で同じクラスに
水谷さんって女の子がいたんだ
こいつは珍しくさばけた子で
クラスの嫌われ者だったおれに
唯一やさしくしてくれた女だった
見た目は
もろヤンキー
髪の毛はその頃には珍しくメッシュが入っていて
化粧もバリしてた
しかし結構な美人だったよ
はいてるスカートも足首までありそうな
スカートで
学生かばんは
何も入ってない薄っぺらなものだった
典型的アウトロー
そのころのおれは
ヤンキーでもなんでもない
ただのおとなしいクラスでも目立たない存在だった
言ってみれば
水谷さんとは対極をなす存在だった
あるとき席が水谷さんの隣になったとき
なんか声をかけづらい雰囲気の彼女に
何故かおれは大胆にも声をかけた
なにかエロチックなことを言ったと思う
水谷さんの大きく開いた胸元を見て
勃起するわ
見たいな事を言ったと思う
水谷さんは怒るかと思ったけど
笑ってた
それから少しずつ話をするようになった
水谷さんはおれのエロい冗談が気に入っていた
こっちも調子に乗って
お前もオナニーしたりするんだろ!
とか言うようになっていた
水谷さんは
そんなこと言われても笑ってた
水谷さんの風貌はさっきも言ったとおり
完全なヤンキーで
どう見ても勉強できませんって感じだった
しかし・・
水谷さんは
賢かった
国語の試験では全校1番だった
それを知ったとき
おれは、彼女を尊敬した
一番かっこいいと思った
馬鹿を装って実は賢い・・これが一番カッコイイ
かしこを装って実は馬鹿・・これが一番かっこわるい
おれは
馬鹿を装ってる馬鹿だから・・普通・・じゃん
おれは、生意気にもアウトローを気取って
授業にあまり出ず
平気で遅刻したり、早退したりしていた
その日も10時過ぎに
授業に出ようか、出まいか迷いながら
学校の周りをぷらぷら歩いていた
すると、向こうから
水谷さんが歩いてきた
彼女も授業をサボっていた
なにしてるん?
なにも
暇?
暇だよ
2人は水谷さんがバイトしてるという喫茶店へ
行くことにした
うちの学校はバイト禁止ではないが
喫茶店でバイトしてるという発展家はいなかった
慣れた様子で
喫茶店へ入る水谷さん
おずおずはいるおれ
水谷さんはおもむろに
マスター、コーヒーね
とか言ってる
マスターが笑いながら
だれ?彼氏?
とか聞いてる
水谷さんはなんてこたえるのか
うん・・
・・・・かれし?
まさかね
って水谷さんは笑ってごまかした
おれは多分赤面していた
席に着くと水谷さんは
おもむろにタバコをすい始めた
様になっている
おれはそんな彼女をまぶしげに見つめるだけだった
彼女はそんなおれにお構いなく
面白い話をしてくれる
こないだ、ここの客に「おれの女になれよ」って言われてさ
100万札束積むんだぜ~
とか言い出した
そんな彼女はマジまぶしかった
まぶしい彼女に
おまえ、それだけ札束つまれたら、やるわな~
とか下らない会話をしてしまってた
ばか!寝るわけ無いじゃん
屈託の無い彼女の笑顔は素敵だった
店を出た
水谷さんは
ちょっと家に来ないか
って言った
水谷さんの家はすぐそこだった
思わず付いていった
すごい豪邸だった
おまえ、いいとこのお嬢様だったんだ
そんなこと無いよ
水谷さんは家に入ろうと呼び鈴を押すが
だれも出てこない
留守だった
鍵、鍵といいながら鍵を探している水谷さん
鍵が無い
ちょっと待ってね
というなり
水谷さんはスカートを翻し門を飛び越えた
門が内側から開いた・・
中へ入った
誰もいない豪邸の中
2人きりだった
見詰め合った
おれは・・
勇気が無かった・・
水谷さんは
少し悲しげな顔をした
おれはなにも言えず
なんていったら良いかすら思いつかなかった
そんなおれに水谷さんは
やさしく笑いかけた
そっと抱きついてきた
どうして良いかわからないおれは
水谷さんの背中に手を回した
水谷さんの柔らかな唇が
おれの唇にかさなった・・
すこしタバコの臭いがした
おれの高校、リベラルな校風が売りの高校で
学区で唯一、私服OKの高校だった
けど、たいていの学生は学生服を着ていたな
女子も同じ、セーラー服じゃないけど
標準服っていう紺の服をみんな着ていた
中のシャツは結構自由に、色モンを着たりしていたけど
基本は学生服
30年ほど前の話で
化粧や髪を染めるなんて
不良がやること!
見たいな時代の話
たいていの女子は髪の毛さえ染めてなかった
パーマは若干いたな
そんな中で同じクラスに
水谷さんって女の子がいたんだ
こいつは珍しくさばけた子で
クラスの嫌われ者だったおれに
唯一やさしくしてくれた女だった
見た目は
もろヤンキー
髪の毛はその頃には珍しくメッシュが入っていて
化粧もバリしてた
しかし結構な美人だったよ
はいてるスカートも足首までありそうな
スカートで
学生かばんは
何も入ってない薄っぺらなものだった
典型的アウトロー
そのころのおれは
ヤンキーでもなんでもない
ただのおとなしいクラスでも目立たない存在だった
言ってみれば
水谷さんとは対極をなす存在だった
あるとき席が水谷さんの隣になったとき
なんか声をかけづらい雰囲気の彼女に
何故かおれは大胆にも声をかけた
なにかエロチックなことを言ったと思う
水谷さんの大きく開いた胸元を見て
勃起するわ
見たいな事を言ったと思う
水谷さんは怒るかと思ったけど
笑ってた
それから少しずつ話をするようになった
水谷さんはおれのエロい冗談が気に入っていた
こっちも調子に乗って
お前もオナニーしたりするんだろ!
とか言うようになっていた
水谷さんは
そんなこと言われても笑ってた
水谷さんの風貌はさっきも言ったとおり
完全なヤンキーで
どう見ても勉強できませんって感じだった
しかし・・
水谷さんは
賢かった
国語の試験では全校1番だった
それを知ったとき
おれは、彼女を尊敬した
一番かっこいいと思った
馬鹿を装って実は賢い・・これが一番カッコイイ
かしこを装って実は馬鹿・・これが一番かっこわるい
おれは
馬鹿を装ってる馬鹿だから・・普通・・じゃん
おれは、生意気にもアウトローを気取って
授業にあまり出ず
平気で遅刻したり、早退したりしていた
その日も10時過ぎに
授業に出ようか、出まいか迷いながら
学校の周りをぷらぷら歩いていた
すると、向こうから
水谷さんが歩いてきた
彼女も授業をサボっていた
なにしてるん?
なにも
暇?
暇だよ
2人は水谷さんがバイトしてるという喫茶店へ
行くことにした
うちの学校はバイト禁止ではないが
喫茶店でバイトしてるという発展家はいなかった
慣れた様子で
喫茶店へ入る水谷さん
おずおずはいるおれ
水谷さんはおもむろに
マスター、コーヒーね
とか言ってる
マスターが笑いながら
だれ?彼氏?
とか聞いてる
水谷さんはなんてこたえるのか
うん・・
・・・・かれし?
まさかね
って水谷さんは笑ってごまかした
おれは多分赤面していた
席に着くと水谷さんは
おもむろにタバコをすい始めた
様になっている
おれはそんな彼女をまぶしげに見つめるだけだった
彼女はそんなおれにお構いなく
面白い話をしてくれる
こないだ、ここの客に「おれの女になれよ」って言われてさ
100万札束積むんだぜ~
とか言い出した
そんな彼女はマジまぶしかった
まぶしい彼女に
おまえ、それだけ札束つまれたら、やるわな~
とか下らない会話をしてしまってた
ばか!寝るわけ無いじゃん
屈託の無い彼女の笑顔は素敵だった
店を出た
水谷さんは
ちょっと家に来ないか
って言った
水谷さんの家はすぐそこだった
思わず付いていった
すごい豪邸だった
おまえ、いいとこのお嬢様だったんだ
そんなこと無いよ
水谷さんは家に入ろうと呼び鈴を押すが
だれも出てこない
留守だった
鍵、鍵といいながら鍵を探している水谷さん
鍵が無い
ちょっと待ってね
というなり
水谷さんはスカートを翻し門を飛び越えた
門が内側から開いた・・
中へ入った
誰もいない豪邸の中
2人きりだった
見詰め合った
おれは・・
勇気が無かった・・
水谷さんは
少し悲しげな顔をした
おれはなにも言えず
なんていったら良いかすら思いつかなかった
そんなおれに水谷さんは
やさしく笑いかけた
そっと抱きついてきた
どうして良いかわからないおれは
水谷さんの背中に手を回した
水谷さんの柔らかな唇が
おれの唇にかさなった・・
すこしタバコの臭いがした