ぶろぐ猫の目

笑う門には福来る・・
実験中

森見 登美彦「 四畳半神話体系」

2008-06-15 01:54:59 | 読んだ本の紹介
森見 登美彦

四畳半神話体系

主人公「私」が京都の大学で、はつらつたる新入生の時
オリエンテーリングで手にした4枚のビラ
そのサークル勧誘ビラ4種類、それぞれに加入した場合の
パラレルワールドを描いた作品

初めは、なんじゃコリャって思ったけど
文体に知性とそこはかとない優しさが漂い
ユーモラスな展開に
読んでいると心が和みます。

何のとりえも無い「私」が不思議な仲間に右往左往させられ
4種類の学生生活を送り
憧れの明石さんとの恋をいかに成就させるのか
どんどん引き込まれていきます


学生時代って・・
青春って・・・
こんなに淡く切なく楽しいものなのかな~
過ぎ去って初めてわかるんですよねえ




夜は短し歩けよ乙女


同じく京都の大学を舞台に語られる
一人称の物語
「私」と私の後輩である黒髪の乙女である「私」
2人が語る、淡く楽しく不思議な物語
果たして「私」は首尾よく黒髪の乙女の「恋」を
手に入れることができるのか?

読んでいると、まるで「千と千尋の神隠し」の世界に
迷い込んだような気分になります
漫画化されているそうですが
摩訶不思議ワールドが
どんなビジュアルに描いてあるか?
ちょっと読んでみたい気と空想の世界を壊されたくない
気持ちが葛藤します。

コメント
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