ぶろぐ猫の目

笑う門には福来る・・

実験中

関東大震災 吉村 昭

2019-11-20 13:32:54 | 読んだ本の紹介
新装版 関東大震災 (文春文庫)
クリエーター情報なし
文藝春秋

 

 

 

吉村昭 関東大震災

恐るべき熱量を持った本です

 

大正12年9月1日午前11時58分、大激震が関東地方を襲った。

 

直後に大規模火災が発生、首都圏一帯は一瞬にして地獄となった。

 

絶叫し、逃げまどう人々──飛び交う流言が、自警団による陰惨な朝鮮人虐殺という悲劇をも引き起こす。

 

本書は、地震予知を巡る抗争にはじまり、被害状況、死体処理、

 

被災者のバラック街の様子から糞尿の処理にいたるまで、

 

未曾有の大震災の真実を掘り起こす。

 

20万の命を奪った“天災”と“人災”を浮き彫りにする、菊地寛賞受賞の名作。

 

という話

地震予知については、当時の地震学の第一人者大森教授と新進気鋭の今村教授の

 

葛藤が描かれてます

 

当時のデーターに基づいた大地震への予測は非常に難しいもので

 

研究者によっていろんな観測があったでしょう

 

そんな中近々大地震に見舞われるという予測を挙げた今村氏

 

それに過剰に反応する第一人者大森教授

 

人心不安をあおるたわごとと切って捨てる場面が描かれてます

 

結果今村氏の説が正しかったのですが・・

 

 

震災に会った人々は、家財道具をこれでもかと持って逃げるのですが

 

それが、火を呼び込み大規模な火災を招いてしまうことになるのです

 

江戸時代であれば、建物をぶっ壊して類焼を防ぐとか

 

火が飛び火しないように空閑地を設けるとかしてたのに

 

文明開化でおごっている人間は、所狭しと住宅を建ててしまった

 

そして脆弱な水道網は破壊され、消防の役に立たない

 

何もかもが裏目にでて大量の死亡者を出してしまった

 

つづく

 

 

 

 

 

 

 
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする