今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

ご難続きのおかあさん

2016年12月22日 | (故)みう(おかあさん)
さて、ニャーに重ねて襲われたおかあさん、この家との距離を置くように。リビング前や玄関前、そして駐車場の陽だまりでのおかあさんの姿は、もう見なくなりました。中からニャーが唸るので、家の正面には近づき難いのかもしれません。

      
        距離を置くようになったおかあさん

ただ、ごく最近になって自分とは"復縁"の兆しが。スキンシップも復活して何より。 と、安心していたところ、今度はおかあさんの食事が何者かに荒らされる、という新たな問題が発生。

そもそも「置き餌」はやらないようにしていたのが、おかあさんとの食事の時間が合わなくなって・・。 かつて7時には勝手口の前で食事を待っていたおかあさん、今はひとしきり散歩してから11時頃に食べに来るので、仕事のある日はこっちが待てない。夜もこっちの帰りを待つどころか、いつ食べるのかもわからない。それでやむなく置き餌に。

まあこれ、「躾」の失敗は明らかですね。

     
    おーい、おかあさん、いつまで寝てんだよ(朝8時)

     
         一時はこんな形で朝食!?
   さすがに甘やかしすぎなので、これは直ぐに止めました

その置き餌を誰かが狙うのです。
プラスチックの容器ごと数メートルも飛んだり、1段高いところに移動したり。ぶちまけてカリカリだけ食る昼間の犯人は直ぐにわかりました。カラスです。彼等の餌が少なくなる昨年のこの時期も同じ被害があったので。

ただ、夜にも何者かが。
ニャーと一声、突然おかあさんの声が聞こえて急いで勝手口を開けると、どこかの猫が去る気配が。おかあさんは箱から出て座ってました。普段は温厚で声の小さいおかあさん、珍しく強い声ではあったが険悪な鳴き方ではなかった。何となく気配からしてソトチビかな、とも思ったのですが。

それからも明らかにカラスでない何者かが、おかあさんの食事を平らげている。そして、何日か後の夜に再びおかあさんの一声が。 覗くと、今度はおかあさんもただならぬ感じで何者かの気配を追っていました。

      
        
          寝床の周囲を警戒するおかあさん
        我が家の裏は安住の地ではなくなりました

今は再び「置き餌」を止めています。おかあさんは、こっちの時間に合わせない限り食事をとれなくなりました。

この状況から思うべきこと。
地域猫になっても、よしんば寝床や食事の保証を得ても、結局ノラの生活は平穏が長続きしないんだ。よそ者に狙われたり保護者が突然いなくなったり。だから本当にその子が幸せになる確信があるのなら、「強制執行」(取り込み)も辞すべきでないのかもしれない。

おかあさんを家に迎えることは、もう決めています。気がかりは先住のニャーとの関係だけ。今のおかあさんにとってニャーと暮らすなんて地獄だろう。それがずっと続くのか、ニャーが変わるのか、いつの日かお互いストレスなく暮らせるようになるのかどうか。

一方、おかあさんの暮らしにもいつただならぬ変化が起こるかわからない。明日突然消えてもおかしくないのだ。

悩ましい日々が続いています。

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ありゃ、男の子だったニャー

2016年12月21日 | ニャー
ニャーがウィルスチェックをしました。
本当は潜伏期間を考えて、家に入れてから2ヶ月以上経ってからチェックすれば確実らしい。ニャーは1ヶ月半だけどまあいいやと見てもらったところ、陰性でした。

今回から、かねてより検討していた店の近くの病院に変えました。かつて3匹の時代に気心の知れた先生から変わる不安もありますが、前の病院は遠いのが難点だったので。

で、帰りに早速、店に寄ってみました。
ニャー、1ヶ月半振りの里帰りです。

      
        自分が過ごした店内を見渡すニャー

さて、ニャーの反応は。
覚えているのかいないのか、ニャンともわからない。シャッポはもちろん自分の臭いも残ってるはずで、確かに臭いを嗅ぎまくってはいました。K君と対面しても特に反応なし。ただ、最近は見知らぬ人には極度に怯えるので、「反応なし」は覚えている証かも。

シャッポにはキャリアの中から少し見ただけで対面せず。さらに、特にニャーに会いたがっていた連中があいにくみな不在で、後でクレームの嵐が来そう。

総じての感想は、やっぱりニャンコは変わるんだな。環境が変わればどんどん変わる。
今やニャーは、すっかり家の子になっていたんです。

      
           まだ遠慮がちながら
      人がコタツに座ると必ず乗ってくるニャー
      そのうち布団に入って来る日も近そうです

店で1年間共に過ごしたとは言え、ニャーを家に迎えたときはさながら「家庭内ノラ」でした。(11月21日の記事) でもその後、ニャーはやることなすことがかつての3匹に似てくるのです。

      
          ベランダで和むニャー
        今は"監視"付きなので不満そう

あっ、ところで報告がひとつ。
ニャー、実は去勢された男の子でした。いわゆるサクラ猫ではありません。年齢も推定で2歳半程度の診断。ということは昨年ではなく一昨年の春に生まれ、どこかの家猫になって、そして脱走して迷子になって、店にたどり着いたということらしい。

保護者も現れなかったので、実は遠いところから来たのかもしれない。ニャンコは物言わないけど、特にノラの場合、それこそみな波乱万丈の過去を背負っているんですね。

いやあ、それにしても今頃こんなことになってお恥ずかしい。先生も、あまりに見事な手術跡に一時は"天然"ではと疑ったほどでした。

ニャーよ、アホな保護者でごめんな。

      
        (再掲)それにしてもこの艶めかしさ?
          すっかりだまされちゃいました




※早速ですが、カテゴリータイトルの内容も変えました。

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変わるノラ・頑張るボラさん

2016年12月18日 | ノラたちの幸せを願って
人格(猫格?)を持った大人のノラたちと付き合うようになってから1年3ヶ月。その中のニャーを家に迎えてひと月半になりました。シャッポやおかあさんのように、"外飼い"状態の仲間たちもいます。彼らの里親になるにしても探すにしても、「強制収用」でなく家に迎える方法を模索する日々が続いています。

      
      ニャーに追われて傷心のおかあさん
       今の自分の最大の気がかりです

この間、毎日夜更けまでニャンコの情報を読みまくり、そして、ブログを書くこと同様に読むことの楽しさも知りました。ニャンコに対する愛情に溢れた話を読むのは本当に楽しいし、また哀しい。多くのボランティアさん達が、手が足りず十分に世話できなくて、悔しい思いや哀しい思いをたくさんしながら活動を続けていることも知りました。

それに対して自分の(特にこのカテゴリーにある)記事を読み返すと、何とまあ偉そうに書いてることか。本当に恥ずかしい限りですが、頭が硬くなった年寄りに免じてご容赦下さい。実際は嫌になるほどの優柔不断と思考錯誤(試行錯誤ではなく)の連続で、それは本人が一番よくわかっています。

      
      ダイフク再来で穏やかでないシャッポ

ノラと野生の違い、ノラのプライド、尊重すべき個性、このカテゴリーではいろいろ書いてきました。でも今は、DNAにインプットされた本能とは野生とか個性の話じゃなくて、単に「生きろという指令」なのではないかと思えるのです。

だから生きる。種族保存のために生きる。そして生きるために変わる。ノラは家猫になり、家猫はノラにもなる。よしんば手術されて彼らの世界ではあり得ないことが起こっても、とにかく文句も言わずに変わって順応し、そして生きる。

ノラを家に迎えて一緒に暮らしている人は世の中にごまんといるし、ぐだぐだ考えずにさっさと前に進んでいる。調教によって馬は走り盲導犬は人を助けるのと同じで、環境が変われば彼らはそれに合わせようと変わることができるのだ。

つまり、ニャンコを家に迎えるのは人間の側の問題なのです。ノラは良い人も悪い人も選べないからその自浄作用も人間の問題。先住猫との関係やいろいろなハードルを取り払うのも人間の問題。ニャンコはひたすら、できる限りついて来るだけなんだ。 あーあ、これだけ回り道した割には当たり前のことを言ってるだけだったりして。

そう、結局自分自身の問題なんです。
自分はT(罠で捕まえる)ができないから仲良くなってお迎えする。R(元いた場所に戻す)は絶対にできないから、家猫になってもらうか地域に認められる方法を考える。N(手術)はできればしたくない。本人(猫)にとって命のリスクに見合う価値がある場合だけ、手術を受けてもらおうと思ってます。

ちなみに、わが家の前の3匹は全員手術しました。ハナが季節になると発情しちゃって凄かったので、医者と相談して本人(猫)のために手術しました。完全家猫なので、適わぬ恋に精神を病まないよう、穏やかに過ごしてもらうための処置でした。

      
      ニャー:えっ、去勢済の♂だった??

ノラ達の手術で自分が気になる点;
Nのためにしばし保護すればその間に人の愛を覚え、Rの後にノラとして生きていく能力が弱まって、結果として早死にさせちゃうのではないかと。もちろんTNRがベストじゃなくても、殺処分とか比べればはるかにベターなことは間違いないけど。

そもそも地域猫のコンセプトは行政から発しているが、地域住民の総意形成が基本などと言いながらそれを現場任せにしているところに無理がある。特に個人で頑張っているボラさんに、地域住民の総意を形成しろだなんて無茶苦茶な話だ。行政がもっとしっかり進めなくちゃいけないんだよ、こういう話は。

参考:環境省のガイドライン
環境省「住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン」

圧倒的に多いノラの数に対して少ない数のボラさん。みんなその夢(目標)の遠さに途方に暮れながらも日々活動しているに違いない。自分(私)のやり方は悠長でイライラするかもしれないが、このブログを通じて気持ちだけは共有していきたいと思っています。

        
     最近また頻繁に来るようになったダイフク
        まだ近づくこともできません

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大脱走

2016年12月17日 | ニャー
人間同士だってその愛情表現は十人十色、ニャンコ好きでもその接し方は様々です。
早い話が当家の夫婦、互いに大のニャンコ好きは認めても育て方は正反対。 いやあ、よくもまあこれだけ違うもんだと。

もちろんそれはニャンコに限ったことではなく、3人の子達に対しても妻は世話よくするが口は出さない放任主義。それに対して自分は、いつも本人達が順調なことを確認していたい慎重派です。

そんな違いが出ちゃった先日の事件でした。
店にいた自分が妻からメールをもらったのはもう夕暮れの4時過ぎ。
    「ニャーが逃げちゃってつかまらない」
慌てて電話して確認すると、外にいるニャーに気づいたのは1時間以上も前らしい。で、家を開放して帰って来るのを待っていると。 直ぐに探すよう伝えて家に向かいました。

      
        屋根の上のニャー(当日朝、出勤時に撮影)

以下の経緯は、妻から聞いた話の要約です。
朝から屋根に行ったり来たりだったニャーの声が、裏から聞こえたのは3時頃。覗くとニャーがおかあさんと対峙して唸っている。出て行くと二匹は散会し、ニャーはお隣の駐車場へ。そしてゴロンゴロンで「遊んでちょ」の合図、しかし捕まえようとするとさっとかわして逃げ、また鼻の先でゴロンゴロン。

埒が明かないので家を開放して帰って来るのを待つことにした。しかしニャーは再びおかあさんのところへ。今度はおかあさんが一目散に逃げ、ニャーもつられるように追いかけて消えた。 言われた通り公園を探してみると二匹に遭遇したが、おかあさんは公園に隣接する貯水池の向こうに逃げ、見失ったニャーは貯水池の淵をウロウロ。

そこに私が駆けつけました。
もう辺りは暗くなって、ニャーの白い陰が貯水池の周りを歩いていました。その貯水池はコンクリート製で6x10mくらい、水面までの深さが2m以上もあって危険です。周囲はネットフェンスで囲われているので人は入れません。

その場を妻に任せて見失わないよう頼み、自分は貯水池の反対側にあるアパートと個人邸の方から回り込むことにしました。そして全速力で走って・・、どっちも人がいないのでとりあえず失礼して敷地の家裏に回り込むと、そこはフェンスが3重になっていて貯水池に近づけない。そのとき妻から最悪の連絡が、「ニャーを見失った」

慌てました。
ここで土地勘のないニャーを見失えば最悪の結果になりかねない。「自分で帰って来るよ」と言う妻を叱咤して、妻が見失ったときの証言を頼りに夜の家裏と貯水池の間を、とにかく探しまくりました。それは時間との勝負だった。時間が経てば彷徨うニャーがどこかにいってしまう。 どのくらい探したか、やがてアパートの空室の前庭で、廃棄物の陰に動く白いものが・・。

間違いない。ニャーだと確信し、フェンスを乗り越えて中に入ると、ニャーの方からこっちに近づいて目鼻の先でゴロン。 とは言え興奮状態にあるはずのニャーのこと、驚いて逃げないように慎重に近づいて、保護したときの安堵感といったらもう・・。 そして、抱き上げたときにはじめて、ニャーの気持ちを理解したのです。

ニャーは全身を小刻みに震わせていました。あのゴロンゴロンの行動とは裏腹に、路頭に迷って如何に怖かったのか、その不安がひしひしと伝わってきたのでした。

      
     当日夜のニャー、何事もなかったかのように膝の上で

ニャーを家に戻しておかあさんを探したが見つからず、とりあえず店に戻りました。そこに妻からの電話で、「おかあさんが寝床に戻ってる」
ようやくこの騒動が無事落着した瞬間でした。

誰が悪かったというわけではありません。何もしなくてもニャーは戻ったかもしれないし。だいたい、今までも9割方は自分の取り越し苦労で、後になってやりすぎだと妻から怒られるのがオチだった。 でも、ハナの異常に気づいて即座に仕事を休み病院に連れて行くことで脳溢血から救えたように、万々が一のためにこの心配性があるのだと思っています。

無事で何よりだったニャー。屋根から落ちたのか降りたのかはわかりません。しかし、残念ながら憩いの場をひとつ失うことになりました。

      
          この平和顔が最高の"癒し"です


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がんばる店猫・シャッポ

2016年12月15日 | シャッポ
シャッポは相変わらず頑張ってます。
スタッフの間を目一杯駆け抜けて回り、寒ければこれまた目一杯デスクワークの邪魔をして、日々の生活を謳歌しています。 本来の♂ニャンコのテリトリーがどのくらいなのか知らないけど、彼はこの店を自分の陣地とすることに決めたようです。

この陣地に侵入するのは今はダイフク一匹だけ。しかしシャッポはうまくダイフクを避けるようになり、ダイフクもシャッポを追いかけたりしないようです(今のところ)。

まだ、独りお泊りができません。
今日あたりは真冬の寒さで、外に出ても直ぐに事務所に戻ってきます。これから事務所にいる時間が長くなって、お泊りもできるようになるかもしれません。

      
            店番?中のシャッポ
        ただし通行の人が来ると直ぐ逃げます

      
          そのうち陰から、これでも店番?

目頭の傷もだいぶ治ってきました。そろそろダイエット、そして手術、さらには甘噛みの勉強とか、シャッポのプログラムは目白押しです。 当面の問題は近々やって来る正月休業。今年のニャー(とポン)のときは自分が朝晩出てきて世話しましたが、来年もやっぱりそうかなあ。

      
        寒い日は事務所で誰かの椅子を占領

      
        思い切りかわいこニャンコ振りを発揮して
           邪魔扱いを未然に防いでいます


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