日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

屋根裏から「カラヴァッジョ名画」発見 仏(2016.4.12)@AP共同&宣教師の遺骨発掘(4.5)&ダビンチ一族40人

2016年04月16日 | イタリアのニュース

屋根裏から「カラヴァッジョ名画」発見 推定150億円の価値 仏(2016.4.12)@AP共同&「遺骨 新井白石の「西洋の窓」宣教師か」(2016.4.5)&ダビンチ一族40人(4.15)



【AFP=時事】フランス南西部トゥールーズ(Toulouse)近郊の住宅の屋根裏からみつかった絵画について 2人の専門家が12日 イタリアの画家カラバッジョ(Caravaggio)が400年前に描いた「本物の」作品であるとの見解を示した
その価値は最高1億2000万ユーロ(約150億円)と推定されているが 真作かどうかを疑問視する声も上がっている

作品は2014年、家の持ち主が雨漏りのする天井を調べていた際に偶然見つかった
旧約聖書のユディト(Judith)記に登場する ユディトが将軍ホロフェルネス(Holofernes)を斬首する場面を描いた「ホロフェルネスの首を斬るユディト」と呼ばれる作品で 保存状態は極めて良好
専門家らは、1600~1610年の間に描かれたものだと推定している

専門家の一人、エリック・テュルカン(Eric Turquin)氏は 「いかにもカラバッジョらしい光とエネルギー ミスがなく 自信に満ちた筆遣いや描写手法から 本物であることが分かる」と評し 最高で1億2000万ユーロの値が付く可能性もあると指摘した

カラバッジョ研究の大家の一人とされ、伊ナポリ(Naples)にある有名な国立カポディモンテ博物館(National Museum of Capodimonte)の館長を務めた経験もあるニコラ・スピノザ(Nicola Spinosa)氏も同意見だという

AFPが入手したスピノザ氏の鑑定書には 「この絵画は たとえ有形の 反論の余地を認めない証拠が得られなかったとしても カラバッジョの作品とほぼ間違いなく認識可能なもので 本物と認めざるを得ない」と記されている

カラバッジョは本作より前に 同じ主題の別バージョンを制作しており そちらの作品は現在 イタリアの首都ローマ(Rome)の国立古典美術館(National Gallery of Ancient Art)に所蔵されている

テュルカン氏は一方で 他の専門家の中には絵画の作者を フランドル地方の画家でカラバッジョの弟子であるルイス・フィンソン(Louis Finson)とする見方もあることを認めている


ニュースは こちら

「フランス文化省も真作の可能性が高いとみており 政府買い取りの可否を決めるため 絵画の海外持ち出しを30ヶ月間禁止する措置を取った 絵は少なくとも150年にわたり 誰の目にも触れていなかったという」(2016年4月13日(水)毎日新聞夕刊)

* カラヴァッジョ展開催期間中にビッグニュースが飛び込んできました!


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先日も 「遺骨 新井白石の「西洋の窓」宣教師か 獄死した屋敷跡から」(2016.4.5)という発掘ニュースが入ったばかりです 

江戸時代中期に来日、新井白石に影響を与えたものの獄死したイタリア人宣教師ジョバンニ・バチスタ・シドッチ(1668〜1714年)とみられる遺骨が見つかったと4日、東京都文京区が発表した。

キリスト教信者らの収容施設・切支丹屋敷跡(同区小日向1)の発掘調査で見つかり、DNA鑑定や文献資料などから可能性が高いとしている。
鎖国・禁教下の日欧の交流を知る手掛かりとなりそうだ。

シドッチは伊シチリア島・パレルモ出身。
日本布教を志し1708年、フィリピンから屋久島に渡航し、捕らえられて江戸に送られた。当時幕政の実力者だった白石が尋問、そこで得た知識を基に海外情勢や地理などを記した「西洋紀聞」を著した。シドッチは比較的好条件で屋敷に幽閉されたが、世話役の日本人夫妻「長助・はる」を入信させたとして地下牢に移され、死去した。

同屋敷跡はマンション建設に伴い2014年7〜8月、約1000平方メートルを調査、17世紀末〜18世紀初頭とみられる3体の人骨が並んで見つかった。
うち1体は、埋葬の姿勢やひつぎを使用していることなど、ほぼキリスト教の様式にのっとる形で葬られていた。
また国立科学博物館が歯からDNAを採取、鑑定し現在のイタリア人のグループに属する男性であることが分かった。

骨の形状の分析による40〜60歳、身長170センチ台との推定も史料と矛盾なく、見つかった場所も江戸時代後期の地誌の記載と一致した。残る2体は、世話役の日本人夫妻の可能性があるという。

早稲田大学の大橋幸泰教授(日本近世史)は「2人の出会いが、その後の幕府の禁書の緩和、洋学の発展を切り開いた。今回の発掘調査でも、シドッチが尊重されていたことが分かる。墓地などの伝承が裏付けられた意義は大きい」と話した。【最上聡】

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レオナルド・ダビンチの存命の血縁者を発見、文書調査で 

【AFP=時事】イタリアの調査チームは14日、ルネサンス期の巨匠レオナルド・ダビンチ(Leonardo da Vinci)の存命する血縁者を発見したと発表した

レオナルド・ダビンチ(博物館のアレサンドロ・ベッツォーシ(Alessandro Vezzosi)館長と国際ダビンチ協会のアニエーゼ・サバト(Agnese Sabato)会長は フィレンツェで開かれた記者会見で ダ・ビンチの存命する血縁者を発見したと発表した。

メディア報道によると 1973年に始まったこの調査では ダ・ビンチと間接的な血縁関係にある35人ほどの人物が判明
この中には 監督・脚本家のフランコ・ゼフィレッリ(Franco Zeffirelli)氏も含まれている

1519年に死去したダビンチの遺体は 宗教戦争のさなかの16世紀に失われたため DNA検査を行うことはできない しかし両氏はイタリア フランス スペインで教会や地方議会 不動産などの文書を念入りに調べ 家系図を作成した 

ダ・ビンチ自身に子どもはいないが 多くの兄弟がおり これらの人物らが調査の対象となった

9年前から調査に協力してきたジョバンニ・カロシ(Giovanni Calosi)さんは イタリアの日刊紙スタンパ(La Stampa)に対し ダビンチが鏡文字を好んだことに言及しつつ 「母親から 鏡に映さないと読めない文書や手紙について聞いたことがある」と語った

ダビンチの血縁者の一人とされたカロシさんは「これらの文書類は重要なものだとはまったく思われておらず 失われたり売却されたりした 世代を超えて受け継がれてきた言い伝えは本当だったのだと思った」と述べた【翻訳編集】 AFPBB News

ダ・ヴィンチ一族40人 のニュースは こちら

* 子孫として舞台に上がった方の中には 「ビンチ」という姓の方もいらっしゃいました!
(毎日新聞2016.4.15夕刊)



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