「耳が喜ぶイタリア語」(ジョヴァンニ・アモレッティ著/三修社刊)の背景を探る 10回やってきた感想そして発展学習について(2016年6月)-後半
祝 第5版!!
「耳が喜ぶイタリア語」著者のジョヴァンニ・アモレッティ先生にお会いしてから早や3年がたち 3周年を記念して 10回やったので 内容とその背景にも迫って 色々と発展学習のつもりで調べてみました(^^ゞ
ただし これからこの本に取り組もうという方は ネタバレもありますので まずCDを聞いてから読んでくださいネ!!(笑)
以下は後半 Step 2と3です:
* * *
Step2強化訓練
1. Il tifoso熱狂ファン
Il tifoso(熱狂ファン)は日本語では「サポーター」にあたります
一方フーリガン(Hooligan)は 「無法者」という意味からきています
「tifosoは夢を見るにも自分のチームの色だけで見る」というくだりには笑っちゃいますネ( *´艸`)
3.La torta della nonnaおばあちゃんのタルト
「おばあちゃんのタルト」は松の実を使った伝統的なタルトです さて名前の由来は...?
4.Gli “spingitori”「押し屋」
プレゼンテーションで伺ったのは『「イワシの缶詰め」のように(満員電車に)押し込まれている』という表現はイタリア的な表現ということです
schiacciataは「押しつぶすこと、踏み潰すこと、締め付け」です
で 日本ではイワシじゃなくて「すし詰め」と言いますよね!!
5 Le automobili車
ナポリでの車の駐車のテクニックが紹介されていますが、確かにナポリでは車はすごい走り方だった気がします
手を挙げても停まってくれない車の間をようやくすり抜けてヒヤヒヤでしたΣ(゚Д゚)
6gli strozzapretiストロッザプレティ
ストロッザプレティ、またの名をストランゴラプレティ(strangolapreti)は
神父を窒息させるという平パスタ料理です
7.Villeggiaturaヴィレッジャトゥーラ
VIllegiaturaは バカンスと同義語で 避暑地、別荘のことですが、子供たちは子供たちでスポーツ等を楽しみ、大人たちはゆっくりバカンスを楽しめるというステキな避暑地で 南イタリアや島に多いですね
10Gli spaghetti alla Bolognese non esistono存在しないスパゲティ・ボロネーゼ
そう、正しくは「ラグー(ragù)」というのですよね!!しかもスパゲティではなく「フェットチーネ(fettuccine)」で作るんですよね!!
そしてナポリでいう「フェットチーネ・ボロネーゼ」はこれもまちがいで、正しくは「fettuccine al ragù」と言うのですよね(^_^)v
CDを聞いた時も先生に質問した時も アタマがこんがらがっていたことを思い出します…(笑)
ちなみにWikipediaでは ミートソースは il ragù bologneseでした
13Il clima dell’Italia イタリアの気候
この項目には、冬は南部で雨が多く、夏は内陸部で雨が多い、その他最低・最高気温なども詳し~く書かれていて、検定3級で出てくる「天気予報」の基礎知識にもなりました~♪
イタリアの気候については こちら
14 Il matrimonio in Italiaイタリアの結婚式
ボンボニエーレ(bomboniere)とか立会人(testimoni)とか、IPAのレッスンで結婚式についてやった時に見直し役立ちました
レッスンには実は 結婚したイタリア人の友人からいただいたボンボニエーレを持参しました(*^^)v
Lista dei regaliはlista di nozzeのことで、新郎新婦が欲しいプレゼントのリストを家族等に託し、その中から招待客がプレゼントを選ぶこと、等もレッスンでやりましたっけ(^^♪
15Slowfoodスローフード
スローフードの成り立ちや抱える課題等について書かれています。すっきりとまとまっていて助かります!!
17Il compleanno誕生日
誕生日の主役が友人達にふるまうってことを初めて知りましたが、これは両親がお金をプレゼントする習慣があるからなのですね。
18 Il campanilismoカンパリニスモ(地域主義)
このカンパニリスモの話で シエナのパリオの時に競い合うコントラーダ(contrada)とか、ペスカーラ(Pescara)とラクイラ(L’Aquila)の間の確執について知りました (コントラーダについてはNHK「テレビでイタリア語」でも見ました)
22 La Formula 1 F1
IPAのレッスンでは 亡くなったF1レーサー アイルトン・セナについて取り上げたことがありました
1950年の初代F1チャンピオンはアルファロメオのニノ・ファリーナでした
Il rombo は「轟音、大音響」、この単語の響きはまさにレーシングカーの唸りそのものですね!
23Castellana Grotteカステッラーナ・グロッテ
石灰岩(calcare)で作られた鍾乳洞(grotto)について書かれていますが、ここに出てくるプーリア州バーリにあるカステッラーナ・グロッテ すごく神秘的です
でも実は私は日本の鍾乳洞しか行ったことがないのです...(^^ゞ
27 Il presepeプレセーペ
地域によってプレセーペ(キリスト降誕のシーンの模型)の材料が違うことが書かれていましたが 私もナポリそしてカゼルタ宮殿で たくさんのプレセーペを見てきましたよ~ けっこう大きかったですね
28La “canzone napoletana” e la “canzone classica napoletana”「ナポリ民謡」と「ナポリクラシック民謡」
どっちがどう違うのか?と思っていました。「ナポリ民謡」は13世紀に生まれたナポリの民衆音楽で、1800年代にpessimismo(悲劇的要素)が加わってできたのが「ナポリクラシック民謡」とのことで、Enrico CarusoやAndrea Bocelli等が歌っているとあります
楽器についても書いてありますね マンドリンはイタリア発祥の楽器なのですね~♪
29 Opera dei Pupi操り人形オペラ
シチリアに伝わるこの人形オペラOpera dei Pupiは、カール大帝(742~814)とその騎士たちが主人公とありますが、読み書きのできない操り人形師たちがすべて記憶して 人形を操っていたそうです
そして 2008年にユネスコの無形文化遺産に登録されましたね。
31Alessandro Manzoniアレッサンドロ・マンゾーニ
「いいなづけ(i promessi sposi)」を書いたアレッサンドロ・マンゾーニは、方言ではなくフィレンツェ語(のちの統一イタリア語)で作品を書くためにフィレンツェに居を移したそうです
ここにあるようにいつかイタリア語で読まなくちゃ!!
31Nilde Iottiニルデ・イォッティ
この本で初めて知りました 初の女性のイタリア共和国代議員議長であり イタリア共和国憲法(la Costituzione Italiana)の起草に加わり、イタリア初の女性大統領の候補ともなった人物のことを...
ニルデ・イォッティ
こんな素晴らしい人がいたなんて知らなかった…
34Il Festival del Cinema di Veneziaヴェネツィア映画祭
ここに出てきたアレクサンドル・ソクーロフの『ファウスト(Faust)』は観ましたよ~ 独特の不気味な作品世界で 冒頭シーンは忘れられません
ところで日本の金獅子賞(il Leone d’Oro)を受賞した監督や作品ってすぐに言えますか?
調べてみると 1951年 羅生門 黒澤明 他計4作品でした!
35La piadina romagnolaピアディーナ・ロマーニャ風
ここに出てくる お皿の上に乗せた生地を折って焼いた「石焼きパン」のような料理は こちら
コラム②の「PC用語」はけっこう役立ちました 辞書にもないものもあります
chattare,cliccare,resettare, installareその他…レッスンでも役立ちました!!
* * *
Step3ステップアップ これは伊検2級レベルの内容ですね~
1. Pane e Nutellaパンとヌテッラ
この文を読むと、著者が子どもの頃にマンマに塗ってもらったヌテッラの懐かしい味とその思い出、そして「僕たちのときは、今よりもさらに悪い状況にあったのではないか」とのくだりに、同年代の者として切ない思いを感じざるをえません。私の子どものころのおやつといえばさつまいものふかしたのとか、おせんべいとか…スナック菓子なんてない時代でしたからね~
2. Il festival scomparso消えたフェスティバル
3.Il festivalbar alla telavisioneテレビ番組だったフェスティバル
この2つのテーマでは、時代とともに消えてしまった歌の祭典il festivalbarというテレビ番組について紹介されています
プロの登竜門だったのですね ジュークボックスにコイン(gettone)を入れて音楽を聞くことが投票につながる、そして海辺で水着姿で音楽を聞いていた青春時代の思い出…
ネットもメールもない時代の懐かしい思い出は 日本で生まれた私たちにもありますよね(白黒テレビでしたね~)
4.La Festa di San Domenico聖ドメニコ祭
「聖ドメニコ祭」 これには思わずびっくり!!生きた蛇にまきつかれた聖人像を 信者たちが担いで教会に運ぶという ラツィオ州コクッロ(Cocull)のお祭りなのです
しかもこれは スペインやギリシャにある似たお祭りがなくなった今 現存する最後の蛇のお祭りなのですって 衝撃的でした~
5.Il precario非正規雇用
二人の息子の親として とても身につまされるお話でした
まわりでもたくさん聞いています 日本の大卒就職率は6割、非正規は3-4割、日本の失業率は4%(若者は8%)、イタリアの失業率は11-12%(若者は28%)と ここのページにメモしてあります(2013年調べ)
11.In spiaggia con il cane犬と海水浴場
このテーマも切ないですね、バカンスのシーズンにペットの預け先が見つからないとどうするか…これはのちに著者の先生とも話しました
もっとたくさんペット同伴OKの海水浴場などが増えるといいですね。
16.Un grande atleta偉大な選手
ここに出てくる陸上競技選手Pietro Mennea(ピエトロ・メンネア)は 当時まだ大学生だったとは!!
17. Il paese della longevità長寿の村
ここにあるラツィオ州のカンポディメール(Campodimele)の長寿の秘訣は特別の遺伝子とのこと
コレステロールがたまらないので病気になりにくいのだそうで、すごい研究ですね!!
平均寿命は95才だそうです
ちなみにサルデーニャも その長寿が知られていますが 100才以上の人の人口率はヨーロッパの3倍です
たぶんそれはサルデーニャの自然 地中海の伝統的で健康的な食習慣 ストレスの少ない自然な生活によるものでしょう
ついでに「ヌオロ県では1世紀(un secolo)以上生きている人の数は男女同率だが、一方で他の西欧諸国やイタリア本土では、男1vs女4である」 (2002年1月発行「イタリア&イタリア」/2002年の伊検3級問題より) ←いや~女性は長生きですね~(^^ゞ
19Multato罰金
イタリアでは自転車を運転中の携帯電話は罰金となるのですね
日本では2015年6月から道路交通法改正により やはり罰金となりました~
イタリアの方が 厳しいんですよね!! いきなり罰金と減点なんですからね(-_-)/~~~ピシー!ピシー!
* * *
以上、この本を10回以上やり続けてきたファンからの感想と 発展学習の発表(後半)でありました(^^ゞ
さいごに思うのは Step 3までいってようやく 著者の心臓の鼓動にまで触れることができるような気がしたということです
sfogo/吐露 (非正規雇用のラストに出てくる) とか ヌテッラでの子供の頃の話とか... 著者の子どもの頃や若い頃のこと 今のイタリアの抱える問題 ナポリへの強い強い郷土愛 レッスンで時折そんなことに話を向けても 明るく(?)はぐらかされたり あるいは思いを吐露してくださったり...
私の息子も教師の仕事をしているので よくわかるんですよ...
この本と出会い その著者のレッスンを通してさまざまなことを知り 伝えることができてよかったと思います
「耳が喜ぶイタリア語」は こちら
私にとってはイタリア語リスニングのバイブルみたいな本です!!
掲載を許可してくださいました 著者のジョヴァンニ先生に心よりお礼申し上げます
* 写真は この夏に買ったハイビスカス♪
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祝 第5版!!
「耳が喜ぶイタリア語」著者のジョヴァンニ・アモレッティ先生にお会いしてから早や3年がたち 3周年を記念して 10回やったので 内容とその背景にも迫って 色々と発展学習のつもりで調べてみました(^^ゞ
ただし これからこの本に取り組もうという方は ネタバレもありますので まずCDを聞いてから読んでくださいネ!!(笑)
以下は後半 Step 2と3です:
* * *
Step2強化訓練
1. Il tifoso熱狂ファン
Il tifoso(熱狂ファン)は日本語では「サポーター」にあたります
一方フーリガン(Hooligan)は 「無法者」という意味からきています
「tifosoは夢を見るにも自分のチームの色だけで見る」というくだりには笑っちゃいますネ( *´艸`)
3.La torta della nonnaおばあちゃんのタルト
「おばあちゃんのタルト」は松の実を使った伝統的なタルトです さて名前の由来は...?
4.Gli “spingitori”「押し屋」
プレゼンテーションで伺ったのは『「イワシの缶詰め」のように(満員電車に)押し込まれている』という表現はイタリア的な表現ということです
schiacciataは「押しつぶすこと、踏み潰すこと、締め付け」です
で 日本ではイワシじゃなくて「すし詰め」と言いますよね!!
5 Le automobili車
ナポリでの車の駐車のテクニックが紹介されていますが、確かにナポリでは車はすごい走り方だった気がします
手を挙げても停まってくれない車の間をようやくすり抜けてヒヤヒヤでしたΣ(゚Д゚)
6gli strozzapretiストロッザプレティ
ストロッザプレティ、またの名をストランゴラプレティ(strangolapreti)は
神父を窒息させるという平パスタ料理です
7.Villeggiaturaヴィレッジャトゥーラ
VIllegiaturaは バカンスと同義語で 避暑地、別荘のことですが、子供たちは子供たちでスポーツ等を楽しみ、大人たちはゆっくりバカンスを楽しめるというステキな避暑地で 南イタリアや島に多いですね
10Gli spaghetti alla Bolognese non esistono存在しないスパゲティ・ボロネーゼ
そう、正しくは「ラグー(ragù)」というのですよね!!しかもスパゲティではなく「フェットチーネ(fettuccine)」で作るんですよね!!
そしてナポリでいう「フェットチーネ・ボロネーゼ」はこれもまちがいで、正しくは「fettuccine al ragù」と言うのですよね(^_^)v
CDを聞いた時も先生に質問した時も アタマがこんがらがっていたことを思い出します…(笑)
ちなみにWikipediaでは ミートソースは il ragù bologneseでした
13Il clima dell’Italia イタリアの気候
この項目には、冬は南部で雨が多く、夏は内陸部で雨が多い、その他最低・最高気温なども詳し~く書かれていて、検定3級で出てくる「天気予報」の基礎知識にもなりました~♪
イタリアの気候については こちら
14 Il matrimonio in Italiaイタリアの結婚式
ボンボニエーレ(bomboniere)とか立会人(testimoni)とか、IPAのレッスンで結婚式についてやった時に見直し役立ちました
レッスンには実は 結婚したイタリア人の友人からいただいたボンボニエーレを持参しました(*^^)v
Lista dei regaliはlista di nozzeのことで、新郎新婦が欲しいプレゼントのリストを家族等に託し、その中から招待客がプレゼントを選ぶこと、等もレッスンでやりましたっけ(^^♪
15Slowfoodスローフード
スローフードの成り立ちや抱える課題等について書かれています。すっきりとまとまっていて助かります!!
17Il compleanno誕生日
誕生日の主役が友人達にふるまうってことを初めて知りましたが、これは両親がお金をプレゼントする習慣があるからなのですね。
18 Il campanilismoカンパリニスモ(地域主義)
このカンパニリスモの話で シエナのパリオの時に競い合うコントラーダ(contrada)とか、ペスカーラ(Pescara)とラクイラ(L’Aquila)の間の確執について知りました (コントラーダについてはNHK「テレビでイタリア語」でも見ました)
22 La Formula 1 F1
IPAのレッスンでは 亡くなったF1レーサー アイルトン・セナについて取り上げたことがありました
1950年の初代F1チャンピオンはアルファロメオのニノ・ファリーナでした
Il rombo は「轟音、大音響」、この単語の響きはまさにレーシングカーの唸りそのものですね!
23Castellana Grotteカステッラーナ・グロッテ
石灰岩(calcare)で作られた鍾乳洞(grotto)について書かれていますが、ここに出てくるプーリア州バーリにあるカステッラーナ・グロッテ すごく神秘的です
でも実は私は日本の鍾乳洞しか行ったことがないのです...(^^ゞ
27 Il presepeプレセーペ
地域によってプレセーペ(キリスト降誕のシーンの模型)の材料が違うことが書かれていましたが 私もナポリそしてカゼルタ宮殿で たくさんのプレセーペを見てきましたよ~ けっこう大きかったですね
28La “canzone napoletana” e la “canzone classica napoletana”「ナポリ民謡」と「ナポリクラシック民謡」
どっちがどう違うのか?と思っていました。「ナポリ民謡」は13世紀に生まれたナポリの民衆音楽で、1800年代にpessimismo(悲劇的要素)が加わってできたのが「ナポリクラシック民謡」とのことで、Enrico CarusoやAndrea Bocelli等が歌っているとあります
楽器についても書いてありますね マンドリンはイタリア発祥の楽器なのですね~♪
29 Opera dei Pupi操り人形オペラ
シチリアに伝わるこの人形オペラOpera dei Pupiは、カール大帝(742~814)とその騎士たちが主人公とありますが、読み書きのできない操り人形師たちがすべて記憶して 人形を操っていたそうです
そして 2008年にユネスコの無形文化遺産に登録されましたね。
31Alessandro Manzoniアレッサンドロ・マンゾーニ
「いいなづけ(i promessi sposi)」を書いたアレッサンドロ・マンゾーニは、方言ではなくフィレンツェ語(のちの統一イタリア語)で作品を書くためにフィレンツェに居を移したそうです
ここにあるようにいつかイタリア語で読まなくちゃ!!
31Nilde Iottiニルデ・イォッティ
この本で初めて知りました 初の女性のイタリア共和国代議員議長であり イタリア共和国憲法(la Costituzione Italiana)の起草に加わり、イタリア初の女性大統領の候補ともなった人物のことを...
ニルデ・イォッティ
こんな素晴らしい人がいたなんて知らなかった…
34Il Festival del Cinema di Veneziaヴェネツィア映画祭
ここに出てきたアレクサンドル・ソクーロフの『ファウスト(Faust)』は観ましたよ~ 独特の不気味な作品世界で 冒頭シーンは忘れられません
ところで日本の金獅子賞(il Leone d’Oro)を受賞した監督や作品ってすぐに言えますか?
調べてみると 1951年 羅生門 黒澤明 他計4作品でした!
35La piadina romagnolaピアディーナ・ロマーニャ風
ここに出てくる お皿の上に乗せた生地を折って焼いた「石焼きパン」のような料理は こちら
コラム②の「PC用語」はけっこう役立ちました 辞書にもないものもあります
chattare,cliccare,resettare, installareその他…レッスンでも役立ちました!!
* * *
Step3ステップアップ これは伊検2級レベルの内容ですね~
1. Pane e Nutellaパンとヌテッラ
この文を読むと、著者が子どもの頃にマンマに塗ってもらったヌテッラの懐かしい味とその思い出、そして「僕たちのときは、今よりもさらに悪い状況にあったのではないか」とのくだりに、同年代の者として切ない思いを感じざるをえません。私の子どものころのおやつといえばさつまいものふかしたのとか、おせんべいとか…スナック菓子なんてない時代でしたからね~
2. Il festival scomparso消えたフェスティバル
3.Il festivalbar alla telavisioneテレビ番組だったフェスティバル
この2つのテーマでは、時代とともに消えてしまった歌の祭典il festivalbarというテレビ番組について紹介されています
プロの登竜門だったのですね ジュークボックスにコイン(gettone)を入れて音楽を聞くことが投票につながる、そして海辺で水着姿で音楽を聞いていた青春時代の思い出…
ネットもメールもない時代の懐かしい思い出は 日本で生まれた私たちにもありますよね(白黒テレビでしたね~)
4.La Festa di San Domenico聖ドメニコ祭
「聖ドメニコ祭」 これには思わずびっくり!!生きた蛇にまきつかれた聖人像を 信者たちが担いで教会に運ぶという ラツィオ州コクッロ(Cocull)のお祭りなのです
しかもこれは スペインやギリシャにある似たお祭りがなくなった今 現存する最後の蛇のお祭りなのですって 衝撃的でした~
5.Il precario非正規雇用
二人の息子の親として とても身につまされるお話でした
まわりでもたくさん聞いています 日本の大卒就職率は6割、非正規は3-4割、日本の失業率は4%(若者は8%)、イタリアの失業率は11-12%(若者は28%)と ここのページにメモしてあります(2013年調べ)
11.In spiaggia con il cane犬と海水浴場
このテーマも切ないですね、バカンスのシーズンにペットの預け先が見つからないとどうするか…これはのちに著者の先生とも話しました
もっとたくさんペット同伴OKの海水浴場などが増えるといいですね。
16.Un grande atleta偉大な選手
ここに出てくる陸上競技選手Pietro Mennea(ピエトロ・メンネア)は 当時まだ大学生だったとは!!
17. Il paese della longevità長寿の村
ここにあるラツィオ州のカンポディメール(Campodimele)の長寿の秘訣は特別の遺伝子とのこと
コレステロールがたまらないので病気になりにくいのだそうで、すごい研究ですね!!
平均寿命は95才だそうです
ちなみにサルデーニャも その長寿が知られていますが 100才以上の人の人口率はヨーロッパの3倍です
たぶんそれはサルデーニャの自然 地中海の伝統的で健康的な食習慣 ストレスの少ない自然な生活によるものでしょう
ついでに「ヌオロ県では1世紀(un secolo)以上生きている人の数は男女同率だが、一方で他の西欧諸国やイタリア本土では、男1vs女4である」 (2002年1月発行「イタリア&イタリア」/2002年の伊検3級問題より) ←いや~女性は長生きですね~(^^ゞ
19Multato罰金
イタリアでは自転車を運転中の携帯電話は罰金となるのですね
日本では2015年6月から道路交通法改正により やはり罰金となりました~
イタリアの方が 厳しいんですよね!! いきなり罰金と減点なんですからね(-_-)/~~~ピシー!ピシー!
* * *
以上、この本を10回以上やり続けてきたファンからの感想と 発展学習の発表(後半)でありました(^^ゞ
さいごに思うのは Step 3までいってようやく 著者の心臓の鼓動にまで触れることができるような気がしたということです
sfogo/吐露 (非正規雇用のラストに出てくる) とか ヌテッラでの子供の頃の話とか... 著者の子どもの頃や若い頃のこと 今のイタリアの抱える問題 ナポリへの強い強い郷土愛 レッスンで時折そんなことに話を向けても 明るく(?)はぐらかされたり あるいは思いを吐露してくださったり...
私の息子も教師の仕事をしているので よくわかるんですよ...
この本と出会い その著者のレッスンを通してさまざまなことを知り 伝えることができてよかったと思います
「耳が喜ぶイタリア語」は こちら
私にとってはイタリア語リスニングのバイブルみたいな本です!!
掲載を許可してくださいました 著者のジョヴァンニ先生に心よりお礼申し上げます
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