イタリア旅行説明会 サルデーニャ・シチリア編に行き 再びイタリア文化会館の図書室に登録して「シチリア歴史紀行」を読みました!(2018.2.15)@ユーラシア旅行社
ユーラシア旅行社主催のイタリア旅行説明会を聞きに イタリア文化会館にひさびさに行ってきました...よく考えたらこの時点では昨年のスピーチコンテスト(12/2)出場以来です 信じられない! 2ヵ月もイタリア文化会館に来てないなんて~( ゚Д゚) ← 私の中で何かが足りなかったのはそのせい(笑)??
午前はサルデーニャとランペドゥーサ島 お昼をはさんで午後は南イタリアとシチリアでした
友人たちが次々とシチリアに行ってるんです... 世界遺産を学んでいても サルデーニャはヌラーゲだけですがシチリアには世界遺産が7件あり イタリア人たちの中でも「イタリア本土にはないものがシチリアには残っている」として愛されているとのこと
この日私は 再びイタリア文化会館の図書室で登録証(tessera)を作っていただきました!! そう もうレッスンには通っていないけれど (代わりに7か所前後の語学学校の単発セミナーに出ています) 今度は図書室に通います!! うちのサークルで7月22日(日)と8月5日(日)に「第2回世界遺産入門講座 -イタリアの世界遺産 (南イタリア・シチリア編)-」という講座を開くため(現在満席) 下準備もかねて♡ 今年はシチリアをメインに学ぼうっと!!
図書室は昨年末に改装してステキになりました♪ 配置もすべて変わりました!!
← 書架や机等配置ががらりと変わった図書室♪
* * *
まずはサルデーニャ
サルデーニャの国旗は クアトロ・モーリ (4人のムーア人)の旗です 4つの顔は北アフリカ出身の祖先の顔を表しているとのこと(国旗についても調べると色々な説や歴史が...)
← サルデーニャの国旗
サルデーニャ王国の歴史をざっと... 13-4世紀にスペインのアラゴン王国の支配下となっていました
カリアリは フェニキア人の作った港町で ツアーによっては植物園や ローマ時代の石切り場跡にも行くそうです 丘の上までバスで行き そこから下りながら要塞等を見学するそうです
バルーミニ村にある世界遺産ヌラーゲ・ス・ヌラクシ 7千もあるヌラーゲは何のために作られたかは諸説ありますね~ タロスの遺跡は ヌラーゲ跡 フェニキア カルタゴ ローマの文明の跡が混在しており興味深いですね
アルゲーロ ここは14世紀にアラゴン王国に支配され カタルーニャ人が移民として入った影響でカタルーニャ語(カタラン語)が残っていますね きれいな街です♡ 4割がカタルーニャ語アルゲーロ方言 (dialetto algherese)を話します 訛りはあるがスペインのカタルーニャ人にも通じるとのこと
私がブースを担当したBosa(ボーザ)の街の語学学校には このアルゲーロから海岸沿いに車等で行くのですが とにかく海岸沿いの景色がきれいだから!! それにアルゲーロで一泊するのもいいし♡
モンテ・ダコッディ(Monte D'Acoddi) 内陸でピラミッド型の石の遺跡があり 4,000a.C.に人が住んでいました ← 今回初めて知りました( ゚Д゚)
← モンテ・ダコッディの巨石文化
ラ・マッダレーナ(La Maddalena) サルデーニャ北端の高級リゾート地です コルクの木が欧州2位です!! バスごとカーフェリーに乗ってマッダレーナ島に行くそうです
そして サルデーニャの食材があれこれ紹介されました♡ パーネ・カラザウ 飾りパン(panificio artigianale) セアダス オリスターノ名産のからすみのパスタ フレグラ 海の幸いろいろ... そして様々なサルデーニャのお祭りについて紹介していただきました
そして次はランペドゥーサ島!! これは映画「海と大陸(Terraferma)」の印象が強いのですが 「空飛ぶ船の島」として あまりにも透明な海にぽっかり浮かぶボートの影ですね...♡
その絶景ポイントであるラビットビーチへの道のり ここはウミガメの産卵の場所で自然保護区域だそうです
島で終日ボートクルーズを楽しむ時の様々な説明をしてくださいました 島の北側は断崖絶壁で 南側は海水浴や海に浮かぶボートの絶景ポイントなどがメインですね 夕陽の絶景ポイントもあります ランペドゥーサ島は小さな町ですが 夜はローマ通りを中心に繁華街がにぎわいます
* * *
そしてお昼休みをはさんで 午後は南イタリアとシチリアです
ナポリ(世界遺産) 考古学博物館にある イッソスの戦い(アレクサンドロス大王とダレイオス3世の) これはポンペイで発掘されてここに収められています 私はポンペイのレプリカと 博物館のオリジナルと両方見た記憶があります 高校世界史の教科書に載っています♪
マヨルカ焼きの美しいサンタキアラ教会 そしてポンペイ(世界遺産)は2時間半取ります 秘儀荘は必見!! あくまでも鮮やかな赤い壁 この秘儀は何をあらわしているのでしょうか...
← 秘儀荘
カプリ島と青の洞窟 入り方や 入りやすい季節(夏)などのお話 私は山の上から見ました~(笑)
ポジターノ アルベロベッロ(世界遺産) マテーラ(世界遺産) レッチェ カステルデルモンテ(世界遺産) ブリンディシ プロチダ島 (イル・ポスティーノの舞台)などを次々ご紹介いただきました
そしていよいよシチリアです!!
1000a.C.頃イタリア本土からシクリ人(シチリアの語源)が移住してきました シクリという世界遺産の町の名前もシチリアの語源となっているのですね ← Giovanni先生のステキなシクリの夜景の写真がうちにも飾ってあります♪
シチリアの国旗「トリナクリア」はとても面白い形です
カルタゴ ギリシャ ローマ ビザンチン アラブ ノルマン スペイン...とまさに文明の十字路ですね ← シチリアの歴史は これがまたボリュームあるんですよ~
フェニキア人の港町 パレルモ(世界遺産)のノルマン王宮内のパラティーナ礼拝堂では キリスト教とイスラム的な建築技法が混ざり合った珍しいアラブ・ノルマン様式が見られます 巨大なキリストのモザイクがすごいのですが 天井にはイスラムの鍾乳彫りが...
シラクサにある円形劇場(Anfiteatro)は1,5万人収容できるそうで 街の規模を示しているのですね シラクサの岸壁墓地跡は世界遺産ですね
タオルミーナは古代ギリシア劇場(写真)が素晴らしく 冠雪したエトナ山(世界遺産/自然遺産)が絶景です
アグリジェント(世界遺産)の聖なる道(via sacra)と 3つの神殿の谷(コンコルディア神殿 ヘラ神殿 ヘラクレス神殿) アーモンドの花...
セリヌンテに行くのはコースによるそうですが カルタゴに破壊された遺跡の跡が残り 今ちょうど古代ローマ講座も取っているのでとても感銘を受けました 見て派手さはないのですが 歴史をじかに感じられる場所ですね
モツィア島 フェニキア人が作った町で カルタゴの文明の足跡があり ローマに破壊されたモザイクがあります ここまで行くツアーは少ないそうです ← 通ですね~♡
← モツィア島
あとは トラパニ地方の塩田 (6~4a.C.) フェニキア人の時代から変わらない製塩方法で作られていて風車もあります
カステルモーラはイタリアの美しい村のひとつで 街の散策をするのが楽しい♡
イゾラ・ベッラ(美しい島)には 洞窟(grotta)があり ナポレオンも逗留していました
世界遺産ヴィッラ・ロマーナ・デル・カサーレ/カサーレ荘(Villa romana del Casale)は ビキニ(実は運動着)姿の女性のモザイクが有名ですが 当時のローマがいかに権力があったかがわかりますね 以前モザイク講座に出たことがあるのですが力仕事で 昔は奴隷の仕事だったそうです
ここはマクシミアヌス帝の別荘とのことですが その記述がこの日図書室で借りた「シチリア歴史紀行(Viaggio nella storia della Sicilia)」(小森谷慶子/白水社)第9章の中にありました!
「マクセンティウス帝(マクシミアヌス帝の子)は斜視であったとされ 斜視を表す三角のモザイク片がどのモザイクにもはめ込まれている。これがこの屋敷の建設者はマクシミアヌス帝であるという論拠の一つである」とのこと。
ノート バロックの装飾が有名な世界遺産の街で ニコラッチ通りのバルコニーの下が花じゅうたん(インフィオラータ)の会場です 花じゅうたんは私はフィレンツェで見ました♪
ラグーサ ここは世界遺産のバロックの街で 円柱と鐘楼とカーブの多さがシチリア・バロックの特徴ということです
カルタジローネはアラブの技術の影響が残り 土も取れることからマヨルカ焼きが有名で ここのサンタ・マリア・デル・モンテの142段の大階段の陶芸はすべて模様が違います
チェファルーは ここぞシチリア!という素朴な街で 「イタリアの最も美しい村」に加盟しています 映画「ニューシネマパラダイス」の海岸のシーンは ここチェファルーで撮影されました (映画の舞台はパラッツォ・アドリアーノ)
エオリエ諸島(世界遺産/自然遺産)に行くコースもあります 語源は風の神アイオロス(Eolo)の住む島からきています
ルイジ・ピランデッロ原作の映画「カオス・シチリア物語」(監督: タビアーニ兄弟)のラストで有名な ピランデッロの祖父がブルボン王家に追われてマルタ島に亡命し それを家族が漁船で追う途中で真っ白な「軽石(pomice)の島」に立ち寄り その白い坂から滑り降りて遊び つかのまの楽しさを味わうという最も印象的なシーン(DVDの表紙にもなった)がここのリパリ島を舞台に撮影されたことを この日借りて来た本「シチリア歴史紀行」の第2章で知った時の喜びといったら!!
その他アグリツーリズムあり アルバネシ村の復活祭は その名の通りアルバニアからの移民が住んだ町です
エーガディ諸島 ファビアーナ島の透明な青い海...
アグリジェントの町はずれにある 石灰岩でできた階段状の真っ白な石壁スカーラ・デ・トゥルキ(scala dei Turchi)はトルコの階段という意味です
アラブからシチリアにオレンジとアーモンドが持ち込まれました アーモンドペーストで作ったフルーツそっくりのドルチェ フルッタ マルトラーナ/frutta Martoranaもシチリアの名産 そしてカンノーロ(作りたてが味わえる!) タオルミーナ特産のウニのソースのパスタ その他...
私のまだ知らない街も色々と紹介され 思わずこの日図書室で借りたシチリアの本を読み始めたらすっと頭に入ってきました!!
この日はこのあと イタリア周遊と北イタリアと 夕方まで説明会は続いていました
私も 新たに図書室に登録して 気分一新で頑張ります!!
追記: この日借りて読んだ「シチリア歴史紀行」の終盤には「オメルタ(Omertà)」という沈黙の掟について書かれています これはマフィアを扱ったイタリア映画(「運命に逆らったシチリアの少女」等)にも出てきますが その起源はリソルジメント(イタリア統一)の頃に イタリア統一政府からの重税に苦しむシチリアの人びとが徴兵から逃れるために山賊となり 検挙のためにトリノの政府が送り込んだ役人をピエモンテ人と呼んで不信と反感を抱き口をつぐんだという 外国支配が繰り返されたシチリアの人びとが長年の間に身に着けた一種の防衛行為だとあったのです
またさらに「ニューシネマパラダイス」(1988)の映画の大ヒットにより ようやくシチリアの重苦しく閉鎖的な雰囲気が一掃され 観光地としても国内外の人気を集めるようになっていったことがわかりました シチリアの歴史を知るのにとてもよい一冊です。
説明会は こちら
ユーラシア旅行社のサルデーニャの特集ページは こちら
ユーラシア旅行社のシチリアの特集ページは こちら
ステキなイタリア旅行説明会を開催してくださいましたユーラシア旅行社様に心よりお礼申し上げます
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ユーラシア旅行社主催のイタリア旅行説明会を聞きに イタリア文化会館にひさびさに行ってきました...よく考えたらこの時点では昨年のスピーチコンテスト(12/2)出場以来です 信じられない! 2ヵ月もイタリア文化会館に来てないなんて~( ゚Д゚) ← 私の中で何かが足りなかったのはそのせい(笑)??
午前はサルデーニャとランペドゥーサ島 お昼をはさんで午後は南イタリアとシチリアでした
友人たちが次々とシチリアに行ってるんです... 世界遺産を学んでいても サルデーニャはヌラーゲだけですがシチリアには世界遺産が7件あり イタリア人たちの中でも「イタリア本土にはないものがシチリアには残っている」として愛されているとのこと
この日私は 再びイタリア文化会館の図書室で登録証(tessera)を作っていただきました!! そう もうレッスンには通っていないけれど (代わりに7か所前後の語学学校の単発セミナーに出ています) 今度は図書室に通います!! うちのサークルで7月22日(日)と8月5日(日)に「第2回世界遺産入門講座 -イタリアの世界遺産 (南イタリア・シチリア編)-」という講座を開くため(現在満席) 下準備もかねて♡ 今年はシチリアをメインに学ぼうっと!!
図書室は昨年末に改装してステキになりました♪ 配置もすべて変わりました!!

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まずはサルデーニャ
サルデーニャの国旗は クアトロ・モーリ (4人のムーア人)の旗です 4つの顔は北アフリカ出身の祖先の顔を表しているとのこと(国旗についても調べると色々な説や歴史が...)

サルデーニャ王国の歴史をざっと... 13-4世紀にスペインのアラゴン王国の支配下となっていました
カリアリは フェニキア人の作った港町で ツアーによっては植物園や ローマ時代の石切り場跡にも行くそうです 丘の上までバスで行き そこから下りながら要塞等を見学するそうです
バルーミニ村にある世界遺産ヌラーゲ・ス・ヌラクシ 7千もあるヌラーゲは何のために作られたかは諸説ありますね~ タロスの遺跡は ヌラーゲ跡 フェニキア カルタゴ ローマの文明の跡が混在しており興味深いですね
アルゲーロ ここは14世紀にアラゴン王国に支配され カタルーニャ人が移民として入った影響でカタルーニャ語(カタラン語)が残っていますね きれいな街です♡ 4割がカタルーニャ語アルゲーロ方言 (dialetto algherese)を話します 訛りはあるがスペインのカタルーニャ人にも通じるとのこと
私がブースを担当したBosa(ボーザ)の街の語学学校には このアルゲーロから海岸沿いに車等で行くのですが とにかく海岸沿いの景色がきれいだから!! それにアルゲーロで一泊するのもいいし♡
モンテ・ダコッディ(Monte D'Acoddi) 内陸でピラミッド型の石の遺跡があり 4,000a.C.に人が住んでいました ← 今回初めて知りました( ゚Д゚)

ラ・マッダレーナ(La Maddalena) サルデーニャ北端の高級リゾート地です コルクの木が欧州2位です!! バスごとカーフェリーに乗ってマッダレーナ島に行くそうです
そして サルデーニャの食材があれこれ紹介されました♡ パーネ・カラザウ 飾りパン(panificio artigianale) セアダス オリスターノ名産のからすみのパスタ フレグラ 海の幸いろいろ... そして様々なサルデーニャのお祭りについて紹介していただきました
そして次はランペドゥーサ島!! これは映画「海と大陸(Terraferma)」の印象が強いのですが 「空飛ぶ船の島」として あまりにも透明な海にぽっかり浮かぶボートの影ですね...♡
その絶景ポイントであるラビットビーチへの道のり ここはウミガメの産卵の場所で自然保護区域だそうです
島で終日ボートクルーズを楽しむ時の様々な説明をしてくださいました 島の北側は断崖絶壁で 南側は海水浴や海に浮かぶボートの絶景ポイントなどがメインですね 夕陽の絶景ポイントもあります ランペドゥーサ島は小さな町ですが 夜はローマ通りを中心に繁華街がにぎわいます
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そしてお昼休みをはさんで 午後は南イタリアとシチリアです
ナポリ(世界遺産) 考古学博物館にある イッソスの戦い(アレクサンドロス大王とダレイオス3世の) これはポンペイで発掘されてここに収められています 私はポンペイのレプリカと 博物館のオリジナルと両方見た記憶があります 高校世界史の教科書に載っています♪
マヨルカ焼きの美しいサンタキアラ教会 そしてポンペイ(世界遺産)は2時間半取ります 秘儀荘は必見!! あくまでも鮮やかな赤い壁 この秘儀は何をあらわしているのでしょうか...

カプリ島と青の洞窟 入り方や 入りやすい季節(夏)などのお話 私は山の上から見ました~(笑)
ポジターノ アルベロベッロ(世界遺産) マテーラ(世界遺産) レッチェ カステルデルモンテ(世界遺産) ブリンディシ プロチダ島 (イル・ポスティーノの舞台)などを次々ご紹介いただきました
そしていよいよシチリアです!!
1000a.C.頃イタリア本土からシクリ人(シチリアの語源)が移住してきました シクリという世界遺産の町の名前もシチリアの語源となっているのですね ← Giovanni先生のステキなシクリの夜景の写真がうちにも飾ってあります♪
シチリアの国旗「トリナクリア」はとても面白い形です
カルタゴ ギリシャ ローマ ビザンチン アラブ ノルマン スペイン...とまさに文明の十字路ですね ← シチリアの歴史は これがまたボリュームあるんですよ~
フェニキア人の港町 パレルモ(世界遺産)のノルマン王宮内のパラティーナ礼拝堂では キリスト教とイスラム的な建築技法が混ざり合った珍しいアラブ・ノルマン様式が見られます 巨大なキリストのモザイクがすごいのですが 天井にはイスラムの鍾乳彫りが...
シラクサにある円形劇場(Anfiteatro)は1,5万人収容できるそうで 街の規模を示しているのですね シラクサの岸壁墓地跡は世界遺産ですね
タオルミーナは古代ギリシア劇場(写真)が素晴らしく 冠雪したエトナ山(世界遺産/自然遺産)が絶景です
アグリジェント(世界遺産)の聖なる道(via sacra)と 3つの神殿の谷(コンコルディア神殿 ヘラ神殿 ヘラクレス神殿) アーモンドの花...
セリヌンテに行くのはコースによるそうですが カルタゴに破壊された遺跡の跡が残り 今ちょうど古代ローマ講座も取っているのでとても感銘を受けました 見て派手さはないのですが 歴史をじかに感じられる場所ですね
モツィア島 フェニキア人が作った町で カルタゴの文明の足跡があり ローマに破壊されたモザイクがあります ここまで行くツアーは少ないそうです ← 通ですね~♡

あとは トラパニ地方の塩田 (6~4a.C.) フェニキア人の時代から変わらない製塩方法で作られていて風車もあります
カステルモーラはイタリアの美しい村のひとつで 街の散策をするのが楽しい♡
イゾラ・ベッラ(美しい島)には 洞窟(grotta)があり ナポレオンも逗留していました
世界遺産ヴィッラ・ロマーナ・デル・カサーレ/カサーレ荘(Villa romana del Casale)は ビキニ(実は運動着)姿の女性のモザイクが有名ですが 当時のローマがいかに権力があったかがわかりますね 以前モザイク講座に出たことがあるのですが力仕事で 昔は奴隷の仕事だったそうです
ここはマクシミアヌス帝の別荘とのことですが その記述がこの日図書室で借りた「シチリア歴史紀行(Viaggio nella storia della Sicilia)」(小森谷慶子/白水社)第9章の中にありました!
「マクセンティウス帝(マクシミアヌス帝の子)は斜視であったとされ 斜視を表す三角のモザイク片がどのモザイクにもはめ込まれている。これがこの屋敷の建設者はマクシミアヌス帝であるという論拠の一つである」とのこと。
ノート バロックの装飾が有名な世界遺産の街で ニコラッチ通りのバルコニーの下が花じゅうたん(インフィオラータ)の会場です 花じゅうたんは私はフィレンツェで見ました♪
ラグーサ ここは世界遺産のバロックの街で 円柱と鐘楼とカーブの多さがシチリア・バロックの特徴ということです
カルタジローネはアラブの技術の影響が残り 土も取れることからマヨルカ焼きが有名で ここのサンタ・マリア・デル・モンテの142段の大階段の陶芸はすべて模様が違います
チェファルーは ここぞシチリア!という素朴な街で 「イタリアの最も美しい村」に加盟しています 映画「ニューシネマパラダイス」の海岸のシーンは ここチェファルーで撮影されました (映画の舞台はパラッツォ・アドリアーノ)
エオリエ諸島(世界遺産/自然遺産)に行くコースもあります 語源は風の神アイオロス(Eolo)の住む島からきています
ルイジ・ピランデッロ原作の映画「カオス・シチリア物語」(監督: タビアーニ兄弟)のラストで有名な ピランデッロの祖父がブルボン王家に追われてマルタ島に亡命し それを家族が漁船で追う途中で真っ白な「軽石(pomice)の島」に立ち寄り その白い坂から滑り降りて遊び つかのまの楽しさを味わうという最も印象的なシーン(DVDの表紙にもなった)がここのリパリ島を舞台に撮影されたことを この日借りて来た本「シチリア歴史紀行」の第2章で知った時の喜びといったら!!
その他アグリツーリズムあり アルバネシ村の復活祭は その名の通りアルバニアからの移民が住んだ町です
エーガディ諸島 ファビアーナ島の透明な青い海...
アグリジェントの町はずれにある 石灰岩でできた階段状の真っ白な石壁スカーラ・デ・トゥルキ(scala dei Turchi)はトルコの階段という意味です
アラブからシチリアにオレンジとアーモンドが持ち込まれました アーモンドペーストで作ったフルーツそっくりのドルチェ フルッタ マルトラーナ/frutta Martoranaもシチリアの名産 そしてカンノーロ(作りたてが味わえる!) タオルミーナ特産のウニのソースのパスタ その他...
私のまだ知らない街も色々と紹介され 思わずこの日図書室で借りたシチリアの本を読み始めたらすっと頭に入ってきました!!
この日はこのあと イタリア周遊と北イタリアと 夕方まで説明会は続いていました
私も 新たに図書室に登録して 気分一新で頑張ります!!
追記: この日借りて読んだ「シチリア歴史紀行」の終盤には「オメルタ(Omertà)」という沈黙の掟について書かれています これはマフィアを扱ったイタリア映画(「運命に逆らったシチリアの少女」等)にも出てきますが その起源はリソルジメント(イタリア統一)の頃に イタリア統一政府からの重税に苦しむシチリアの人びとが徴兵から逃れるために山賊となり 検挙のためにトリノの政府が送り込んだ役人をピエモンテ人と呼んで不信と反感を抱き口をつぐんだという 外国支配が繰り返されたシチリアの人びとが長年の間に身に着けた一種の防衛行為だとあったのです
またさらに「ニューシネマパラダイス」(1988)の映画の大ヒットにより ようやくシチリアの重苦しく閉鎖的な雰囲気が一掃され 観光地としても国内外の人気を集めるようになっていったことがわかりました シチリアの歴史を知るのにとてもよい一冊です。
説明会は こちら
ユーラシア旅行社のサルデーニャの特集ページは こちら
ユーラシア旅行社のシチリアの特集ページは こちら
ステキなイタリア旅行説明会を開催してくださいましたユーラシア旅行社様に心よりお礼申し上げます

