日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

イタリア沖で続く漂流難民船-②難民政策(2014.12.31・2015.1.1)

2015年01月09日 | イタリアのニュース
イタリア沖で続く漂流難民船-②難民政策(2014.12.31・2015.1.1)


イタリア沖で続く漂流難民船-①ニュースより に引き続き Deutsche Welle から要約したもの:

2015年1月2日のDeutsce Welleの記事より要約:

人身売買の密航業者は新しい戦術に出た 

密航業者たちは新しい道を歩く イタリアが主導する"Mare Nostrum"というオペレーションがうまくゆかないためだ
人権団体"Pro Asyl"(「難民のために」の意)へのインタビュー:

"Mare Nostrum"は イタリアが主導している海難救助オペレーションの名前であり 2013年10月に起きたランペドゥーサ島での400人を超す難民の死をきっかけに始まった
しかしここ数週間うまくゆかず それはイタリア政府が月9百万ユーロの費用を担おうとしないからである

そのため一部を 国境警備エージェントのFrontexが担うEUのミッション "Triton"が引き継いだが EU沿岸しか動けない等の制約がある 

"Mare Nostrum"の動きが鈍ることにより 故意に海難救助の能力が落ちてゆき そのため避難民の渡航の危険はさらに高まる すなわち命の危険を承知で人身売買の密航業者に運命をゆだねることになる 皮肉なことだ 

貨物船の利用は政治的展開への反動だろう 貨物船はしかしとても大きく 古い小型漁船やゴムボートなどよりもずっと冬の天候や長距離に対して持ちこたえられる
おそらくは "Mare Nostrum"の終焉のせいではなく 悪天候のせいであろう」(Pro Asylのインタビュー)

Deutsche Welleの記事(ドイツ語)は こちら

     *        *          *    

難民救助ミッション "Mare Nostrum"が終わる」より要約(2014.10.31)@Deutsce Welle

「イタリアはその義務を終えた」 と内務大臣Alfano
2013年10月に始まったこのミッション"Mare Nostrum"は15万人以上の命を救った 一日あたり400人だ 
しかしながら2014年だけで3,200人もの人が地中海で溺れ死んだ

EU国境警備エージェントFrontexが主導する"Triton"という名のオペレーションが始まる

記事は こちら
   
    *        *          *    



第二の"幽霊船"がイタリアに到着
(2015.1.2)@Deutsche Welle

記事のラストより: 「ここ14か月間で17万人以上の不法移民がイタリアの沿岸に漂着している そのほとんどがシリアとエリトリアからだ 最低3,400人もの難民が 国連の報告によれば地中海で溺れて死んでいっている」

Deutsche Welleの記事は こちら


* CNNの「船員のいない難民船が増加、密航斡旋の新手か」(2015.01.03 Sat)は こちら

* 2013年10月に起きたランペドゥーサ島の悲劇をきっかけに始まったイタリア政府主導の 海難救助オペレーション"Mare Nostrum"が 莫大な予算がかかることから継続が難しくなり 代わりにEU主導のTritonというミッションに切り替わっていること

そしてドイツにもイタリアに上陸した難民が多く押し寄せており EU全体としてこの難民の問題に対処してゆかなければならないことが言われています
国連UNHCRの資料によると イタリアに入る難民の数が最も多く 16万人となっています

個人的には 色々迷ったのですが 国連UNHCRの募金を始めました

イタリアのニュースをドイツのニュースのサイトからも拾って できるだけ複眼的に見ていますが 力不足はどうかご容赦ください 



イタリア語 ブログランキングへ

にほんブログ村 外国語ブログ イタリア語へにほんブログ村


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« イタリア沖で続く漂流難民船-... | トップ | 成人式についてイタリア語で... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

イタリアのニュース」カテゴリの最新記事