講演会シリーズ「世界の書棚から」シリーズ第7回「今、手渡したい英語圏の絵本」に行ってきました(2022.9.16)@板橋区立中央図書館
「絵本のまち いたばし」の 板橋区立中央図書館・板橋区立美術館が合同で 月1回開催している「世界の書棚から」シリーズ
第6回のイランに続いて 折り返し地点は第7回の「英語圏の絵本」です:
ようやく涼しくなってきたこの日は カナダのインターナショナルスクールの図書館司書のネイティブの先生から 様々な英語圏の絵本をご紹介いただき すばらしい声で英語圏の絵本を読んでいただいたり 絵本の著者自らの声をオーディオブックで聞かせていただくなど 楽しい時間を過ごさせていただきました
まずは さくらメダルという読書プログラムについてご紹介いただきました
これは 日本のインターナショナルスクールの中で投票によって選ばれる 英語圏の絵本のコンクールです
8つのジャンルがあり 子供が読書を好きになるような絵本 文化が学べる絵本などを選ぶものです
次に 6冊のおすすめ絵本をご紹介していただきました:
It's Up To Us/イギリス
持続可能な世界のためのテラカルタ(Terra Carta)憲章 2030年までのロードマップ チャールズ国王(King Charles Ⅲ)もあとがきを書いてくださっています!
なんと33人ものイラストレーターが それぞれにイラストを描いてくださいました! これは画期的ですね!
After the Fall/アメリカ
ハンプティダンプティのその後 心にしみいる癒しの絵本 ラストは実に驚きです! 不安症の妻への贈り物 まだ日本語版は出ていないとのこと
Landing With Wings/オーストラリア
オーストリアの自然を観察日記スタイルで描く 知識が広がるグラフィックノベルです Balla Trace作
ナイジェリア系アメリカ人作家の描く 世界が広がり多様な文化が学べる絵本です 読み聞かせビデオもありますが 講師の先生のにわとりの鳴き声が 本物そっくりでビックリ🐓
Trombone Shorty/アメリカ
ニューオリンズのトロンボーン奏者の実話 奏者本人の演奏の入ったオーディオブックを聞かせていただきました💛
もう 絵本というより映画というイメージ...
「ぼくは川のように話す」という邦題で出ています 吃音症の作者・詩人のGiordan Scotto氏自らの読み聞かせビデオを見せていただきました
彼の父親が きみは川のように話す と幼い息子に語ったことがきっかけで生まれました 純粋な少年が川に入るイラストが胸をうちます
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質疑応答では 英語を母国語とする国の絵本だけでなく それ以外の国の絵本の英語版も出ているというお話(ヨシタケシンスケの絵本の英語版も見せていただきました) そして インターナショナルスクールでも本離れが進んでいる状況の中で グラフィックノベルの果たす役割も大きいというお話等も伺いました
まだ翻訳されていない本もありますので お話のあとはそれぞれの本を手にしながら 講師の先生と直接お話しながら閉会となりました
次回10月は ポーランドです