イタリア映画祭2024オンラインでアブルッツォ州が舞台の『別の世界(Un mondo a parte)』を観ました(2024.6.29)@イタリア映画祭
Ho visto un film italiano "Un mondo a parte" del "Festival del cinema italiano 2024" on-line🎥
Ě un film ambientato in Abruzzo, ho scelto questo film perché il mio insegnante è abruzzese😊
Nella zona molto montuosa dove vivono anche lupi🐺 orsi🐻 cervi🦌 agnelli🐑...
Il protagonista Michele, insegnante della scuola elementale si è trasferito da Roma a un piccolo paese marsicano di Rupe in Abruzzo, ma la scuola elementale "Jurico" (poeta pastore) è a rischio di chiudere per la scarsita degli alunni, e così...
I protagonisti si chamavano p.es. "Miche" ← Michele, "mae" ← maestro, ecc con l'abbreviazione, interessante!
il film "Un mondo a parte": fino a 28 luglio 2024 (on-line)🎥
* * *
ストーリー: ローマで小学校教師を長年務めてきたミケーレは 大都会での暮らしに嫌気がさしていた
希望が叶い 新たに赴任することになったのはアブルッツォ州の小さな村 ルーペ
ローマからそれほど離れていないのに 雪が降りしきる極寒のその地は全くの別世界で 日々の生活に悪戦苦闘する...
* * *
一部ネタバレあり
なんという豪雪地帯⛄ 私の習っている先生がアブルッツォ出身の方なので また子供も教師なので まずはこの映画を選びました
繰り返し診られることもあり いつもオンラインで観ていますイタリア映画祭🎥
観ながら何度も笑ってしまい これは映画館で観なくてよかったかも(笑)
アブルッツォ方言(この村の)で あいさつが 「おう(Oh)」なんですよね! それにアブルッツォ方言がめちゃわからなくて...
ルーペというアブルッツォ州の村の人口はわずか364人 (昨年378人→14人死亡で出生なし)
ここの小学校の生徒はわずか7人で廃校の危機にあって... しかも自分の事業拡大のために廃校を推進する輩もいて...
生徒が7人のため 1,3,5年生の複式学級で 同時に3学年の授業を行います😲
40km離れたロミート小学校の分校である 映画の舞台でもあるユリコ(Jurico)小学校は 放牧詩人ユリコ Jurico(Il poeta pastore Cesidio Gentile, detto Jurico)の名を取った小学校で 子どもたちはみなJuricoのことを知っています ラストにJuricoも登場します アブルッツォの牧畜風景とともに🐑
放牧詩人ユリコ Il poeta pastore Jurico
このユリコ小学校にローマから赴任してきたベテラン教師 ミケーレ・コルテーゼは ローディ出身(ロンバルディア州)
ただしここの教師は殆どが南部出身とのこと
アブルッツォ州について: イタリア半島最高峰のグランサッソを含むアペニン山脈と アドリア海に挟まれたアブルッツォ州は 州土の約75%が標高700m以上の山岳・丘陵地です
アブルッツォは中世以降 季節移動の羊牧(トランスマンツァ/transumanza*)によって経済発展してきました
これによって生まれた文化や風習が 今も色濃く残ります
出典: 「アブルッツォの魅力をすこしずつ・・ | イタリア好き (italiazuki.com)」
* 移牧(transumanza)は イタリアの無形文化遺産(トランスバウンダリー)のひとつです
夏冬で60度もの気温差があり アブルッツォ国立公園の中心にあります
狼 羊 熊 鹿... そして雪⛄
そしてこのユリコ小学校の生徒7名のうち 9月に3人が卒業予定で 複式学級の成立には最低8名必要 わずか1週間で4名の小学生を探さないと廃校となってしまいます😲
教育支援者ヌンツィオは この新任の先生は半年ともたないだろうと踏みます
新卒のマリアントニエッタ先生は いつも食べてばかり(笑) 4校で働いています(オンライン含め)
この教頭先生アニェーゼ自身は 自分の通っていた小学校(スペローネ)が廃校になったという悲しい記憶があって... 村の存続にかかわる問題なのですね
本校であるロミート小学校の校長は 廃校推進者のエゼキア市長の操り人形 いろんなところに罠がしかけられている感じ😲
小さな村なのであっという間に秘密も広まるし 子どもたちの親同士も反対勢力だったりするのですが子供たちは仲良しで バスの運転手をしている生徒のママは 自分が通学していたバスの運転手になっちゃうし...
後半で わずか1週間で4人の生徒を探し出さないと廃校となってしまうため 先生方は秘策を思いつくのですが...😲 かなりの荒業で見ていてハラハラ... 爆笑するシーンもありました
笑いながら観ていたら いつか自分たちの住む場所もやがては人口減少により こうして廃校となるのかな...と思ってしまいました
90年代にもアルバニア人を受け入れて廃校を免れたとのエピソードもラストで紹介されました
いやぁ私も昔やりましたよ~(笑) 18年前にこのサークルを作る時に
申請を通すために友人たちに生徒になってもらい 会場を借りて
イタリア語レッスンを私がやって それで申請が通ったのですよ😲
← この方法を教えてくれたのはイタリア人の先生でした😊
2024年作品とあるだけに ウクライナ戦争のことも出てきて...
村人の一人に あのイタリア人気ドラマ「DOC」で看護師長さんを演じられた Elisa di Eusanioがいて嬉しかった😊
それとクイズ: Miche とは何でしょう?
答えは Michele ミケーレ(主人公の名前)を呼び捨てにする時の短縮形です
他にも mae は maestro (先生) 等... 面白かった😊
Ehi mae! おい 先公!って感じ?
今年はとりあえずこれ1本で満足🎥
作品情報:
[2024/114分]原題:Un mondo a parte
監督:リッカルド・ミラーニ Riccardo Milani
出演:アントニオ・アルバネーゼ、ヴィルジニア・ラッファエーレ
監督:リッカルド・ミラーニ Riccardo Milani
出演:アントニオ・アルバネーゼ、ヴィルジニア・ラッファエーレ