日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

ortensia - イタリアのあじさいはピンク(rosa) そのわけは?

2015年06月02日 | 日本文化紹介


 Ortensia イタリアのあじさいはピンク(rosa) そのわけは?


「イタリアのあじさいはピンクです」 と あるイタリア人が教えてくださいました
この方のマンマは 「日本に行って 紫や青のあじさいが見てみたいわ...」とよくおっしゃっていたそうです
なので早速色々調べてみました:


COLORE DEI FIORI - TIPO DI TERRENO
Il colore dei fiori dell'ortensia è influenzato dalla reazione del terreno. Le varietà a fiori rosa diventano azzurre se vengono coltivate in terreni acidi (ph 4,5) mentre le varietà a fiori azzurri diventano rosa in terreni alcalini (ph 7,5 e oltre).
Nei valori intermedi (tra ph 4,5 e 7,5) il colore assumerà colorazioni intermedie dal blu intenso, al blu chiaro, all'azzurro, al rosa, al rosa intenso.


花の色 - 土地のタイプ
あじさいの花の色は土地の反応に影響を受ける。ピンク(rosa) の花の多様性(バラエティ)は ph4.5の酸性の土地で栽培するとブルー(azzurro)になるのに対し ブルー(azzurro)の花はph7,5またはそれ以上のアルカリ性の土地ではピンク(rosa)になる。

ph4,5~ph7.5の中間では濃い青(blu intenso)から明るい青(blu chiaro)ブルー(azzurro)ピンク(rosa)、濃いピンク(rosa intenso)の中間の色彩となってゆく。

出典は CLASSIFICAZIONE BOTANICA

(ph値が高いと酸性 低いとアルカリ性になります
rosaは色を表す時は男性名詞 バラを表す時は女性名詞)

日本のあじさいは日本特有の酸性土壌の影響で花びらが青くなりますが イタリアの土地はアルカリ性なのでピンクなのだそうです

    *        *        *

うちにあった園芸辞典より:

「品種によっても違いますが 酸性では青色に 中性からアルカリ性では赤色桃色に変わる傾向があります
これは 土壌中のアルミニウムの作用の違いによります

土壌が酸性に傾くと 土中のアルミニウムが溶け出してあじさいに吸収されて 花のアントシアニンという色素と結合して青色になります」
ちなみに 白い花は 土壌の酸度にかかわらずなのですって 

あじさい(紫陽花)」は もともと日本の山野に自生していたのですが 鉢花用としてヨーロッパで品種改良され「ハイドランジア」として日本に逆輸入されました
出典: 「花づくり園芸館」(小学館発行)
 

ちなみに花の季節は日本は6~7月ですが イタリアでは初夏とのこと イタリアにはあまり梅雨らしき季節はないのですね

また この文をナポリの方に読んでいただいたところ 「ナポリで青い紫陽花を見たことがある 温泉(terme)のような酸性の土だからかも」とのことでした!!

   * * *

土といえば 昔スペインに夜行列車で行った時 朝になったら一面赤茶けた土地が広がり驚いたことがあります スペイン語の先生が「昔農業等で土地を収奪してしまいこんな赤い土になってしまった」と教えてくださっていたことをこの目で確認した強烈な瞬間でした...

言葉だけでなく こんなことも知ることができて だんだん色々と興味が広がりますね~ 



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