日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

東都生協の「放射能学習交流会」に行ってきました(2011.10.25)

2011年11月02日 | 東都生協関連・海外の生協
東都生協の「放射能学習交流会」に行ってきました(2011.10.25)


3月の地震・原発事故から7カ月が過ぎた10月25日(火) 東都生協の『放射能学習交流会 日本の食料生産基盤と安全性を考える 「いのちをつなぐ大切な食べもの」を守ることはできるか』が開催されました 

200名を超える組合員や生産者で会場はぎっしり 赤ちゃん連れのお母さん方もいて 昔の自分を思い出しました

1986年4月のチェルノブイリ原発事故のあと 赤ん坊を抱えて途方にくれていた私が 藁をも掴むようにして入ったこの東都生協 
あれからもう23年… 当時は子供を守ることに必死で 生産者の苦しみまで考える余裕はありませんでした

この日は多くの生産者の方も会場にいらして それぞれの切実な思いを語ってくださり 襟を正される思いでした 

そんな中 全国で調査・講演活動を続けられている 日本大学専任講師 野口邦和氏(放射線防護学)の特別講演の中で ひとつ希望の持てる話がありました 

今回の事故で出たセシウム137(半減期30年)とセシウム134(半減期約2年)は 量は1対1でしたが 放射線量でいえば セシウム137が27%で セシウム134が73%とのこと 
つまり 「セシウムの半減期は30年だから30年たたないと半分にならないのでは」と思っていたがそうではなく セシウム134は2年後には半分になり 4年後にはその半分…と 約6年後には セシウム137とトータルで 放射能は約3割に減るというものです 
なので今 除染をできるだけやっておくことが大切 とのお話でした

詳しくは氏の著書「放射能からママと子どもを守る本」(2011年7月 ㈱法研発行 1,260円) に 図入りで書いてあります:
http://www.sociohealth.co.jp/book/detail/30110857.html

また 放射能を落とす調理法や 除染など 生活や子育て上注意すべき点などが詳しく書かれたこの本は 終了後飛ぶように売れていました 


この他 東都生協が事故後継続して 放射能測定値(チェルノブイリ事故の時に購入したゲルマニウム検出器、検出限界は2ベクレル)の発表を続け 最近はほとんど不検出になったこと そしてまた 簡易測定器(NaI検出器とサーベイメーター)を新規に購入してクロスチェックを行い 検体も増やす予定等の報告がありました

組合員から多くの質疑応答や 熱いメッセージ 生産者からの切実な声をじかに聞くことができ 時間を延長しての閉会となりました

これからもこういった学習会を継続して開催してくださるとのことで心強い限りです 
また 遠くからいらしてくださった生産者の皆さま 本当にありがとうございましたm(_ _)m 

東都生協のHPのトップ画面上に 測定値等の情報が掲載されています 
11月5日(土)には「食の未来づくりフェスタ」もありますよ~(^o^)/

産直の 東都生協: http://www.tohto-coop.or.jp



*リポート 及び写真掲載を許可いただきました東都生協に 心よりお礼申し上げますm(_ _)m



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「チェルノブイリからフクシマへ」 トークイベント開催のお知らせ(2011.11.7)

2011年11月01日 | イタリア関連の催し
「チェルノブイリからフクシマへ」 トークイベント開催のお知らせ(2011.11.7)


今秋  チェルノブイリを写真におさめたピエルパオロ・ミッティカ氏の『原発事故20年』と 外国人ジャーナリストとしていちはやく福島の原発事故を取材したピオ・デミリア氏の『日本の問題』が出版されました

この2冊の出版を記念して 2人の著者のほか 原発問題に詳しいゲストの方々を迎え イタリア文化会館に於いてトークイベントを開催します:

トークイベント参加者
司会: 上杉隆(ジャーナリスト)   
ピエルパオロ・ミッティカ      
ピオ・デミリア           
鎌田慧
(作家)           
中島麻美(編集者・記者)      

開催: 2011年11月7日(月) 時間: 18時 (開場:17時30分)
場所: イタリア文化会館 アニェッリホール
主催: イタリア文化会館
入場無料 (要予約) 参加希望の方は 件名を「11月7日トークイベント」とし お名前 電話番号 来場者人数を明記の上 メール(eventi.iictokyo@esteri.it)にてお申し込みください

詳しくはこちら:

* ピオ・デミーリア氏の「放射能という”津波”」出版記念イベント(2011.6.29)はすごかったですね… 管首相夫人が着物姿で聞きにみえたり 原発反対のイタリア人の発言がえんえん続いたり…忘れられません!
新たにまた「日本の問題」という著書を書かれたピオ・デミーリア氏 そしてチェルノブイリの写真を写されたピエルパオロ・ミッティカ氏…鎌田慧氏他のトークイベントです


* ついでにもうひとつの「チェルノブイリと福島」 (11月20日)の講演会のご案内です

 「チェルノブイリと福島」~ チェルノブイリ子ども基金設立20年 ~

2011年11月20日(日) 14:00~17:00 (13:30開演)
於 明治大学リバティホール 1001教室 (JR・東京メトロ御茶ノ水駅より徒歩5分)

広河隆一 (フォトジャーナリスト) 黒部信一 (小児科医、「未来の福島こども基金」代表)
佐々木真理
  (「チェルノブイリ子ども基金」事務局長)
資料代: 500円
主催: チェルノブイリ子ども基金/現代史研究会
問合せ: チェルノブイリ子ども基金 事務局
電話/Fax: 03-5228-2680 E-mail: cherno1986@tokyo.email.ne.jp

 2012年のチェルノブイリのカレンダーも発売開始です(1部1,000円)



写真: 私の描いた漫画『白い大地』より チェルノブイリ原発事故爆発☢の冒頭シーン 
   (1996年4月26日チェルノブイリ原発事故10周年の日に発行した同人誌)


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