土曜日の午前中は仕事があったので、いつものようにスケバン猫を、自分の部屋から親の部屋に連れて行った。
連れていくと、しばらくの間はニャーニャーと鳴いていたり、窓に張り付いたりしているのだが、土曜日はあまりそれもなく、なんとなく大人しいと感じていた。
1時間ほどして、用が有って自分の部屋に戻った時、どこからかスケバン猫の鳴き声が聞こえた気がしたのだが、姿が見えなかったし、「まさか」という思いもあったので、「気のせい。気のせい」とそのまま店に戻ってしまった。
さらにしばらくして、今度は従業員さんが自分の部屋に行った時、「階段の途中にリリちゃんが居る」と言ってきたので、「さまか」と思って行ってみると、本当に階段の途中にある屋根の上に、スケバン猫が、おどおどしながら小さくなっていた。
スケバン猫としては、歩いていけば直ぐに部屋に入れると思っていようだが、自分が店に行ってしまっているために入ることが出来なかったし、店に戻るには交通量が多い道路の方へ向って歩いてこなければならないことから、どちらも出来なくなってしまっていたようだ。
こうしてスケバン猫の、一世一代の大冒険は終わったのだが、どうもそれ以来、冒険の面白みも覚えてしまったようで、昨日も今日も、窓をこじ開けようとしたり、玄関の方に行きたがってしょうがない。
参ったな。変なことを覚えてしまったようだ。
連れていくと、しばらくの間はニャーニャーと鳴いていたり、窓に張り付いたりしているのだが、土曜日はあまりそれもなく、なんとなく大人しいと感じていた。
1時間ほどして、用が有って自分の部屋に戻った時、どこからかスケバン猫の鳴き声が聞こえた気がしたのだが、姿が見えなかったし、「まさか」という思いもあったので、「気のせい。気のせい」とそのまま店に戻ってしまった。
さらにしばらくして、今度は従業員さんが自分の部屋に行った時、「階段の途中にリリちゃんが居る」と言ってきたので、「さまか」と思って行ってみると、本当に階段の途中にある屋根の上に、スケバン猫が、おどおどしながら小さくなっていた。
スケバン猫としては、歩いていけば直ぐに部屋に入れると思っていようだが、自分が店に行ってしまっているために入ることが出来なかったし、店に戻るには交通量が多い道路の方へ向って歩いてこなければならないことから、どちらも出来なくなってしまっていたようだ。
こうしてスケバン猫の、一世一代の大冒険は終わったのだが、どうもそれ以来、冒険の面白みも覚えてしまったようで、昨日も今日も、窓をこじ開けようとしたり、玄関の方に行きたがってしょうがない。
参ったな。変なことを覚えてしまったようだ。