こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

全てがレトロなのだ

2010年01月23日 14時24分23秒 | Weblog
研ぎすぎてはいない、研ぎが足りないわけでもない。
昔の品種ということから、浸水時間も1時間を確保した。
水加減については経験が無いため、炊飯器のメモリ通りにした。

そして炊き上がった超希少米は、どうなったかというと。。。。

米粒の炊き上がりは、米粒一つ一つが形よく崩れていない。
ご飯をほぐしていても、米粒が潰れてしまうようなこともない。
しかし、艶はあまり出ていない。
水加減を多くしてみれば、少しは艶が出るとは思うが、今の「コシヒカリ」のようなツヤツヤ・ピカピカになるようなイメージにはならないだろう。
しかし、小さい頃に食べていたご飯を思い出してみると、この程度の艶だったような記憶があるので、たぶん間違いは無いのだろう。

香りは、あるが表現が難しい。
お日様の香りではないし、藁の香りでもないし、土の香りでもない。
かといって、ご飯の甘さの香りでもないのだ。
嗅いだことはあるが、それを表現する言葉が見つからない。

ご飯粒の食感は、口に入れたときには米粒感を感じるが、硬くて感じるというものではない。
それが証拠に、実際には噛むとやわらかく感じるのだ。

粘り具合は、弱いというか、ほとんど感じない。
「ササニシキ」や「むつほまれ」の粘りに近い。
味についても、「コシヒカリ」と比較すると弱い。

では、駄目な米なのか。
そうではない。

実際に「卵かけご飯」にしてみたら、米粒一つ一つがサラリとして、かなり食べやすいし、卵の味も良く判る。
焼き海苔との相性も良いし、ラッキョウなどとも合う。
でも、キムチと一緒に食べると、マイルド系のキムチでも、辛さを強く感じてしまう。

総合として言うと、良い悪いという次元ではなく、「全てがレトロ」ということなのだ。
だから炊くときも、圧力型炊飯器ではなく、ガス炊飯器で、炊飯器の8分目の量で炊きたくなる。

残念ながらガス炊飯器は持っていないので、月曜日の夜に、今度は、若干水加減を多くして、圧力炊飯器の圧力を、1つ強くして炊いてみようと思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

種子すら制限されている、超希少米を食べる

2010年01月23日 11時15分37秒 | Weblog
今日の昼食は、お米を作りたくても、種子の流通が極端に制限されていて、まともに栽培することすら出来ない、超希少米を食べることになっている。

品種は昭和46年に長野県の農業試験場で誕生した、お米の形は長形で、基部がやや狭く淡飴色。
熟したお米の色が黄金色で美しいことと、品質も良質米で、農家に黄金の稔りをもたらすことを表わす名前がついている品種である。

現在、このお米を販売するとしたら、品種名を名乗ることが出来ず、「国内産」としてしか表示することが出来ない。
おまけに、生産量が激小量のため、まともに販売することも出来ない。

産地が名乗れない。品種も言えない。生産量も無いというのなら、現在この品種を販売する方法としては、種子が100%本物であることの証明書とDNAの鑑定書をつけて販売するしかない。

産地としては、この品種をもう一度世の中に戻したいという思いが強いし、自分としても、本当は販売してみたくて、産地に対しても復活を言い続けているの品種なのだが、今現在では入手困難といわれていて、手に入れることが出来なかったのだ。

しかし、そのお米が、今手元にある。

まもなく炊き上がるので、ついに試食をするのだが、あまりにも期待が大きすぎて、まともな評価が出来るだろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

発芽玄米入りのサンプル米を貰っても???

2010年01月23日 10時57分47秒 | Weblog
水曜日に、広島県の生産者という人が、いきなり尋ねてた。

色々と聞きたいことがあったようなのだが、水曜日は北海道滝川市と新潟県からの訪問約束が、事前に入っていたので、訪問者がくるのを持っている間だけ話しをしていた。

話していて、「なんか消費地の考え方とはズレているな」とは思いながらも、質問に対して答えていたのだが、自分が訪問者との打ち合わせに入ってしまった後に置いていったお米を見たとき、やはり「かなり偏った考え方となってしまっているようだ」と確信した。

どんなお米を置いていったのかというと、発芽玄米入りの白米である。

自分たちの考え方を知ってもらうこともあって、あえてこのお米を置いていったのかもしれないが、これでは発芽玄米が邪魔をしてしまって、白米の味を試食して調べることは出来ない。

何度も「試食してみようかな」とも思ったのだが、やはり食べても評価することすら出来ないので、今はそのまま部屋に置いたままとなってしまっている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブログが書けなかった2日間の苦悩

2010年01月23日 09時24分28秒 | Weblog
この2日間、産地で講演するための資料を作っていた。

講演する産地は、今まではトップブランド産地ということで、かなり胡坐をかいていた産地なのだが、今では毎年米が売り切れずに余らしてしまう産地にまで落ちぶれてしまっている。
よって産地からの要望で、「米業界の今後の見通し」「産地に対する課題と期待」「産地の取り組み方向」等について、消費地からの目線で聞かせてほしい頼まれている。

よって、パワーポイントで55ページに及ぶ資料を作ったのだが、この3つの章については問題点が多く、集約して書くことが出来なかったために、2日間悩みに悩んでしまっていたのだ。

結論としては、今までの考え方の延長上では完全に不可能で、新規にブランド化を考え直してしまったほうが近道となったのだが、この結果でOKという人たちはいないだろうな。
なぜって、この産地は、無駄にプライドが高いから、話しても言うことを聞いてくれないだろうと考えられるからだ。

だから、今までの延長上からのブランド化も、色々と考えてみたのだけれど、結果としては途中までしか実行できそうも無く、途中まででも、大変な苦労となってしまうだろう。

やっぱり新規で考えたほうが、産地のためだな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする