こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

つや姫の増産をお願いしてくる

2010年12月06日 20時11分05秒 | Weblog
実は、宮城県JA栗っこで、山形県で誕生した新品種「つや姫」を、実験的に栽培してもらっているのだが、これについては、実は完全に自分の考え方だったのだ。

山形県「つや姫」の販売状況や現状などについては、いまさら書かなくても、多分読んでいる人たちの方が判っているのではと思うが、鳴り物入りで誕生してきた割には、散々たる結果となってしまっている。
もっとも悪いことが、消費地を甘く見ていたことと、やはり価格の設定だっただろう。

自分としては、今まで山形県と付き合っていて、この問題点つにいては、何度も注意をしていたのだが、最終的には全く聞いてもらえなかったことも判っていたため、せっかく10年もかけて作り上げた、山形県としては最後の大物品種の将来を案じて、今まで「つや姫」の報道などについては、物凄く辛口だったのだ。

そして、「もしも「つや姫」が、安売り米というポジションに収まってしまったらどうしよう」「ブランド化出来なかったら、山形県の将来はどうなってしまうのだろう」という思いもあり、宮城県に「つや姫」の特徴・適応性・可能性・将来性を話して、同じササニシキ産地であれば、高品質・高食味の「つや姫」が作れることを伝え、実験的に「つや姫」栽培してもらったのだ。

このお米は、自分以外の店でも販売しているが、全てこだわり米を販売している店で、価格も安売りではなく、その地域の適正価格で販売してくれている。
そして、消費者の好みに合った提案のもとに販売してくれているため、各店での評判も良いのだ。

よって、明日のJA栗っこの瀬峰地区で講演する際に、この「つや姫」の23年産米の増産をお願いしてくる。
希望としては、新規の店でも販売できるように、お試し販売もできるように、こだわり米の位置づけで販売できるように、今年販売した店では、来年少しでも長く販売できるようにと、1000俵強の栽培をお願いすることになるだろう。
と言っても、種子の確保の問題や、栽培技術の統一が出来るかなど、問題は沢山あるので、出来る範囲の栽培量を、逆に示してもらうことになってしまうかもしれないが・・・

ここに来て、ようやく消費地での販売価格の下落は止まったとしても、米の販売量については、相変わらず伸び悩んでいる中で、誕生したばかりの品種について増産をしていく。
売る努力については、今まで以上にしていかなければならないだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

次々壊れていくな

2010年12月06日 19時10分12秒 | Weblog
引っ越しをすると、今まで使用していた家電製品が壊れるとよく言われているが、本当にその通りで、またまた炊飯器1台と、大型プリンターが1台、DVDレコーダーが1台壊れた。

どうせ壊れるなら、引っ越し前に壊れてくれれば、引っ越しの際の粗大ゴミで出してしまったのだが、今になって壊れてしまうと、リサイクル等が関係してしまうので、当然扱い方が変わってしまう。

プリンターについては、買い換えの時に引き取ってくれることは判っているのだが、DVDレコーダーと炊飯器は、どうやら燃えないゴミの日扱いのようだ。

しかし炊飯器については参ってしまう。
これで手元にあるのは1台のみとなってしまったため、同時に食べ比べが出来なくなくってしまったのだ。

時期的には、既に食べ比べをする時期は過ぎているので、緊急としてではないのだが、ぎっくり腰が完治したら、また家電売り場に行って、同じ機種をまとめて購入してこなくては。
今の炊飯器は高価格帯となっているから、まとめて買うとなると、結構予算的に厳しい現実があるので、中間機種の下あたりのものを探さなくては。

残念ながら、このクラスの炊飯器の情報って、余り持っていないので、これについては一般の消費者と同じで、大半がパンフレット頼りとなってしまうし、後は、以前に食べ比べをした時のデータを思い出して探さなくては。
果たして売り場に行って、即決購入できるだろうか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

TPPの取材を受け始める

2010年12月06日 15時40分58秒 | Weblog
直ぐに関税全廃とはならないだろうと思うが、今までと同じように関税をかけ続けることは、やはり出来ない状況となり始めている中で、日本の米の将来について、マスコミ各社が調べ始めている。

当然のように、自分にも意見を求められているのだが、やはり今のままの農業では、数%しか生き残れそうもないという考えかたは変わっていない。
それでは来年早々からTPP対策を始めたら、何年先なら対抗できるようになるのかという質問に対しては、産地の足並みとスピードによって違っていて、3年以上の検討機関があれば、大甘に考えて30%以上は可能かもしれない。
しかしそれも、産地に後継者が居ての事で、後継者がいない産地についは、一時的には戦えたとしても、続かないのは目に見えている。

外国産に対抗させるためには、60kgを7000円以下で作らなければならないだろうが、実際問題として、大きな平野を持っていなくて、大半が山間地という立地条件の日本では、そんなことは不可能である。

それでは各地域で、高くても売れる、高くても買ってもらえるブランド米を作ればどうなるのか。

極小さく限られた地域で生まれ、年間販売量もなく、途中で完売してしまうような地域ブランド米であれば、TPP問題も関係なく、もしかしたら生き残るかもしれないが、年間通しての販売量があり、そこそこの知られているブランド米であったり、過去に有名だったブランド米米という程度であれば、多かれ少なかれのダメージは受けることは確実であろうし、最悪の場合は完敗することであろう。

明日は、宮城県JA栗っこ管内で新しく生まれた「瀬峰農場ブランド米」の、今までの評価と23年産からの取り組みについての講演をしてくるのだが、その中で初めて、TPP対策を言い始めることになる。

生まれたばかりのブラント米のため、まだ足腰が弱い中で、世界的規模で黒船が入国してくる外国産米と戦わなくてはならなくなる。
今までのように、ただブランド化をすれば良いでは済まない事態となってしまったので、講演内容も、当然難しくなってくる。
そういうことを、ほとんど知らなかった上に、農業基盤が弱り切っている生産者に、果たして伝わるのだろうか。

大変な時代になってきた
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする