日本農業新聞e農ネットに「米偽装問題 過去最大の4386トン 三瀧商事に指示・指導 農水省、三重県 (2013/10/5)」という記事が出ていた。
内容は以下の通り
大手スーパー・イオン(千葉市)が販売した弁当などに中国産米が混入していた問題を受けて、農水省と三重県は4日、米の卸・小売を展開する三瀧商事(三重県四日市市)など6事業者が組織的に米の産地や品種などの偽装や、加工用の米を主食用として販売、虚偽の記録の作成をしていたとしてJAS法や米トレサビリティ法違反に基づく指示・指導をした。
JAS法に基づく調べでは産地偽装は4386トンに上り「過去最大」(同省)になる見込みだ。
指示・指導を受けたのは、ミニマムアクセス(最低輸入機会=MA)で輸入する主食用米などの偽装関連が、三瀧商事、同社子会社の米卸「ミタキライス」など。
国内産加工用米を主食用に流用した案件では、三瀧商事、全国穀類工業協同組合、製茶業の「稲垣製茶」、米穀加工業の「榊原商店」、食料品輸入・販売業の「ジャパンゼネラル」。
これまでの調べによると、三瀧商事とミタキライスは少なくとも2010年10月から今年9月までの期間、玄米や精米の計4386トンの産地や品種、産年を偽り、米飯類製造・販売事業者2社と小売店などに販売。
このうち中国や米国などの外国産米を791トン使用した。
また加工用米の流用については、三瀧商事からの依頼を受けて、玄米茶の原料として仕入れていた稲垣製茶と榊原商店が10年4月から13年8月までの期間、845トンを供給。
産地偽装を隠ぺいするために、ジャパンゼネラルとの間で転売を通じた伝票上の偽装をしていた。
名古屋市の東海農政局で同局から文書を受け取った三瀧商事管理部の北村文伸部長は「消費者の信頼を裏切る行為をした。おいしい米を作って出荷してくれる生産者に対しても不道徳だった。本当に申し訳ない」と謝罪した。
・三瀧商事 米偽装問題 不正取引に長年関与 業界全体がダメージ
農水省などが4日発表した三瀧商事など6社による米の不適正取引は、おにぎりなど552品目、最大791トンの外国産米を含む4386トンの産地偽装が行われた。
今回、発覚したのは2010年10月以降の取引だが、立ち入り検査の結果や関係者の話を踏まえると、三瀧商事が不正取引に長年関与してきた可能性が高まっている。
同省によると、三瀧商事は米や雑穀、穀粉、米菓原料などの販売・加工を幅広く手掛けている。
今回、不適正取引が指摘されたのは、ミニマムアクセス(最低輸入機会=MA)米で輸入した中国、米国産の主食用米。
加えてJAなどの検査を経ていない国産の未検査米。
米菓向けとなる国産の加工用米も全国穀類工業協同組合などを通じて業者から供給を受けていた。
偽装表示して販売する案は、三瀧商事の経営悪化に伴って1990年代半ばに浮上。
実際に偽装表示に手を染めたのは、2005年からだったという。
ただ、同省が記録を確認できたのは10年度からで、国内産の加工用米を「主食用米」としたり、事実と違う産地や品種名などを表示したりしていた。
偽装を隠蔽(いんぺい)するため、精巧な仕組みも考えていた。
三瀧商事は、食料品などを輸入販売するジャパンゼネラルと伝票だけの架空取引を実施、国内産米を販売しているかのように装っていた。
さらに1キロ196円程度で購入した外国産米を、愛知県産として偽り、1キロ278円で一般の小売店などに販売していた。
同省は三瀧商事が不正によって得た差益は「外国産米の偽装分だけで5500万円程度」と推計する。
こうした状況について、関東の複数の卸は「こうした不適正な取引をするのは米業界全体のダメージになる。大変、心外だ」と立腹する。
というもの。
コメントするのも腹が立つ。
伝票だけの架空取引までして、かなり悪質だと思う。
謝罪したからって、許されるものと、許されないものがある。