今日の午前中、岡山県岡山市から若い生産者が、ノーアポイントで訪ねてきたが、丁度自分がいたので、そのまま少し話した。
栽培している品種は、「コシヒカリ」「アケボノ」と飼料用米。
岡山県=「アケボノ」という発想は、あまりにも古い。
岐阜県の岐阜県立農林高校へ行った時も、岐阜県=「ハツシモ」と聞いて、相当驚いたが・・・
地元では、まだまだ支持されていとしても、消費地をターゲットにしたときには、完全に過去の品種であり、正直、誰も知らない。
そんな、時代として必要が無くなってしまっている品種を、いつまでも栽培する必要はないと思う。
希少品種と言う事で、高く取引してもらえるのなら話は別だと思う。
しかし、「作ってくれれば買い取る」という程度であるのなら、栽培するだけ無駄だと思う。
なので、「もっと高く取引できる品種に変えた方が良い」と伝えた。
そして、出来れば「ひとりぼっち農業」も、時代として限界が来ていて、将来性も見えなくなっている事も伝え、自分が常に言い続けている「地域一体で取り組むブランド米作り」をしてもらいたいとも伝えた。
減反は解除となった。
なので、自分の田んぼを、自分の考え方で使うことが出来るようになった。
しかし、もうじき種子法が廃止となり、各県の品種の存在が危なくなってくる。
種子のDNA違反となると、生産者が受けるダメージだけでなく、地域だけでなく、県全体にまでもダメージが広がる可能性がある。
それ以外にも、時代としてのトラブルは続いていく。
なので、避けられるトラブルは、始めから避けるのは当然。
巻き込まれてしまったトラブルでも、最小限の被害で回避できるように考えておく必要もある。
若いからこそ、挑戦してみたいという気持は、十分に理解できる。
しかし、「気持ちがあっても売れない」というのが現実。
その中で、自分で栽培して、全量がJA流通ではなく、一部を自分でも販売もしていきたいと考えているのなら、自分の中で、シッカリとした基準とルールを作る必要があると伝えた。
参考になるだろうと思える、各産地のリーフレットも渡した。
平成30年となり、今までとは大きく時代は変わっていく。
消えていく産地、消えていく地域、消えていく品種もあるだろう。
色々な事を勉強して、それでも自分だけでやって行きたいというのであれば、もう自分は「駄目だ」とは言わない。
地域の皆でやって行くというのであれば、5年後10年後を見据えた、発展できる地域農業を計画して、実行して欲しいというだけ。
どちらにしても、「やれるところまで、とことんガンバレ」と応援するだけだ。