年に1回か2回。
福島県南会津郡只見町が、お米の情報交換などのために訪問してくる。
http://www.tadami.gr.jp/index.html
地理的に言うと、只見町は福島県の西南となる。
福島県の西南部というと、新潟県に接する。
首都圏からは、白河ICから約2時間。
西那須野塩原ICから約2時間半。
上野(上越新幹線)-浦佐-小出(只見線)-只見。
上野(東北新幹線)-郡山(磐越西線)-会津若松(只見線)-会津川口(代行バス)-只見。
福島県なのに、こんなに遠いのかと思ってしまう、山奥にある。
只見町は、面積の94%が森林。
日本屈指の豪雪地帯の1つ。
只見町の中央には、伊南川や只見川が流れている。
森林だらけの自然環境から生まれる四季の移り変わりは、地域に行った人しか判らない。
とにかく綺麗で美しい。
福島県南会津郡只見町コシヒカリと言えば、お米通なら、知っていて当然の産地。
一昔前は、魚沼以上との評価が、何度も聞こえていた産地。
福島ブランドを止めてしまったのは原発事故だと言って良い。
そして未だに、福島ブランドは復活できていない。
殆どの人が、同時に只見ブランドも消えたのだと思っているようである。
しかし現実は、只見ブランドは、その前から消えてしまっていた。
理由は「只見」という地域ブランドではなく、「会津」という大きなブランドに含まれてしまったこと。
今日の訪問は、「福島ブランド」や「会津ブランド」を作るのではなく、「只見」というブランドを作るにあたっての、これからの対策である。
その中で、問題となっていた土壌バランスの修正をした結果を見せてもらったが、土壌バランスを修正するために入れた資材が、全く反応していないという、驚くべき事実。
他の産地では直ぐに反応しているのに、なぜか只見地域では反応していないのである。
いくつか原因となることは考えられるのだが、いずれも確実ではない。
なので、これについては、今年もう一回試してみるしかないだろう。
しかし、米粒については、一目で改善され始めていることは確認できたので、ホッとはしている。
他にも、いくつか問題はあったが、それらは時間をかけずに修正できるだろう。
時間がかかりそうだと思うのが、行政が感じている危機感を、地域JAが理解できていないといいう事。
しかし、こんなところで時間を無駄にできない。
なので、JAが理解できないのであれば、行政が中心になって動いてもらうしかないと伝えた。
小さな産地は、もう後が無い。
動けるのであれば、他を気にせず、どんどん動くべきだと思う。