こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

スズノブ本店の店頭で、長野県松川村の「りんご」の販売をします

2010年12月11日 07時24分37秒 | Weblog
本日、スズノブ本店の店頭で、長野県北安曇郡松川村の「鈴ひかり」の生産者による、地元の「蜜入りリンゴ」の販売があります。

新しくできたスズノブ本店は、店頭に10m×4mの来店客用の駐車スペース兼イベントスペースをもっているて、今回のリンゴの販売については、このスペースを使って行われる。

このスペースの使用は無料で、産地の人が持ち込んだおコメ以外の農産物の売り上げについては、全て産地の売り上げとなり、スズノブには一銭も入ってこない。

農産物の売り上げと言うのは、個々の価格が安いために、なかなかまとまった収入にならないし、わざわざ産地から出向いてくると、その旅費だけで赤字となってしまうこともあるので、自分としては「人を呼んでもらえば、それだけで良い」という考えかたなのだ。

実は、11月の後半の土曜日にも、静岡県の「隠れ茶」の試飲販売が行われていて、スズノブのお客様でもない人も立ち寄って試飲してくれたそうであるし、持ち込んだお茶も、ほとんど売り切れたそうである。
(自分は、都合で外出していたため、スタッフから聞いただけなのだが)

さて、今日は50箱を持ち込んでくるそうなのだが、果たしてどこまで売ることが出来るのだろうか。
天気を見ると、暖かい一日となりそうなので、人通りは期待できるかも。
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自分が考えるTPP対抗策とは

2010年12月10日 23時48分33秒 | Weblog
高知県本山町でブランド化している「土佐天空の郷」の「にこまる」が、2010年「お米日本一コンテストinしずおか」で最優秀賞を受賞したことを期に、高知新聞の新年号で「土佐天空の郷」についての記事がでるため、その取材が18時からあった。

取材する時間帯としては、かなり遅いのだが、それには訳があって、TPPの説明会の後に来たからなのだった。
自分も、今現在の政府の、TPPについての考え方について知りたかったので、今回に限っては、どんなに遅くなっても構わないという気持ちでいたし・・・

記者から聞いた話だと、完全に自分が考えている現状と同じで、状況としては悪い方に動いていると言わざる終えない。
「やっぱり」という落胆もあるのだが、そんなことを言っている暇は無いので、TPPに対抗するためのブランド米づくりをしていくしかない。

TPP対策については、細かく複雑な計画のため、とてもではないがブログで書けることではないのだが、どんな米がTPPによって負けてるかと言うと、中途半端な県ブランド米や地域ブランド米。そして、大規模面積から中途半端な面積で行われているブランド米と、個人だけのブランド米だろうと考えている。

これだけでも「えっ」と思う人もいるだろう。
こんな言い方をしてしまうと、日本の米の全てが、当てはまってしまうからである。

そう、だからTPP対策については、細かく複雑な計画となってしまうのだ。
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次の痛みへ

2010年12月09日 09時20分14秒 | Weblog
今朝から、痛みの場所が、完全に変わってしまった。
ということは、ぎっくり腰は、ほぼ治ったと言えるのだろうが、この痛みの個所は、持病となってしまっている、坐骨神経痛の方だろう。

昨日、冷蔵庫に食べるものが全くなかったし、引っ越しの時に、裁縫セットを無くしてしまったこともあり、近くに買い物に行っていて、歩きながら、痛みの個所が変わってきているとは感じていたのだが、坐骨神経痛だけが、最後まで残ってしまうとは。

治療を受けていて、「今回は、今までの古傷が、全て出てくるかもしれない」と言われてて、自分でもそれを体感していたし、ぎっくり腰が良くなってくるに従って、坐骨神経痛の痛みが出始めていたため、「やはり古傷が出てきてしまうな」とは感じていたのだが。

湿布の貼り過ぎで、腰などがケロイドのようになってしまっていて、これ以上、続けて湿布を貼ることは出来なかったので、ぎっくり腰が治ってくれたことはありがたいのだが、今度は違う場所に湿布を貼り続けなければ。
その場所も、けっこう貼り続けているので、既に皮膚はケロイドみたいになってしまっているので、あまり長くは湿布を貼り続けることが出来ない。

今週一杯はおとなしくしていて、早く治してしまわなければ。
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宿泊は、癒しので有名な鳴子ホテル

2010年12月09日 07時53分12秒 | Weblog
年末ということもあり、本当なら日帰りがしたかったのだが、今の体では戻っても仕事が出来ないし、現実問題として、往復6時間の新幹線座席とJRの揺れには持ちこたえられないため、1泊することにした。

ホテルについては、完全に産地側にお任せしてあったので、自分はどこに泊まるか、シッカリと把握はしていなかったのだが、場所だけは鳴子の温泉地だということは判っていた。

着いた先は、鳴子温泉の中でも有名な、時間とともに温泉の色が七色に変化する「鳴子ホテル http://www.narukohotel.co.jp/onsen.html」
近頃は観光客が減っていて、閑古鳥が鳴いているという温泉地を、今まで多く見ていたのだが、このホテルは、平日なのに宿泊客が多くて、ビックリしてしまった。

お米は、地元の「鳴子プロジェクト」のお米を使用しつつも、瀬峰農場ひとめぼれも使用しているとのこと。
鳴子プロジェクトのお米は、「東北181号:ゆきむすび」といい、耐冷・耐病・多収・優良食味の低アミロース米品種の開発を目標に、「はたじるし」を母、「東810」を父として、宮城県古川農業試験場で育種されお米のため、ホテルなどでは率先して、この「ゆきむすび」を使用することになっている中で、「JA栗っこの瀬峰農場ひとめぼれ」も使用するというのは、かなり勇気のいることだろうと思うが、ホテルの看板でもある「お料理」のことを第一に考えると、自分としては「間違った選択ではない」と言いきれると思っている。

なぜなら、「ゆきむすび」という品種は、低アミロース米のため、もちもちとした食感とやや強めの粘りがあり、冷めても硬くなりにくいのが特徴のため、炊き立てはもちろん、おむすびや弁当、おこわ、おはぎや団子などに適していて、ホテルの売りである「和食」というお料理に合わせるお米としては、「残念だが違っている」と、言わざる終えない品種だからである。

でも、せっかく地元で頑張っているプロジェクトなので、夜のバイキングで、それこそ、この品種の食べ方としては美味しい、「おにぎり」として提供しているそうである。

名物の温泉は、外気や湿度によって、お湯の色が透明、緑色透明、乳白色、鶯色等に変化するのだが、自分が入ったときの温泉の色は「乳白色」。
「緑色透明」や「鶯色」を見てみたいと思っていたので、ちょっと残念であったが、今の自分の身体には、丁度良い温度と水質だった。
おかげで、朝まで身体の芯から暖かくて、夜になると出始める腰の痛みに、その日だけは解放されることが出来た。

今度、もう一度この温泉に入るチャンスがあれば、こんどこそ、七色全てを体験してみたいものだ。
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久しぶりに座っての講演

2010年12月08日 23時30分19秒 | Weblog
自分が講演をするとき、パワーポイントを使用していても、映されている文章などを、レーザーの光ではなく、直接手で指したりしてしまうことが多いため、3時間以内の講演なら、まず立ったままでやるのだが、今回の宮城県の瀬峰地区では、まだぎっくり腰が完全ではなかったので、座ってすることにした。

講演内容は、消費地の現状、ブランド米の意義・現状、美味しさの考えかた、注目産地のブランド化の実例3か所と、瀬峰農場ブランドの評価と課題、TPPとの対抗策等を話した。

生産者がこのような話しを聞くことは初めてで、最初から、相当ビックリしていたようだし、初めて聞く内容としては、かなり難しいのだが、TPP問題が控えていることから、のんびり優しく話して稲暇が無いのだ。
それに、これが現実で、これを理解しての上で、ブランド米作りをしていかなければならないもの事実なのだ。

自分が話していても、「今日の内容は難しい、正直何人寝てしまうか」と考えていたのだが、ほとんどの生産者が起きていて、シッカリと聞いていたのには、正直驚かされた。

これほどまでに前向きでいる産地なら、もしかしたら、TPPが動き出しても、まだ戦う力があるかもしれない。
力があるのだったら、後は「作戦」と言うことになる。

TPPが動き出してしまうと、中の上レベルの程度までのブランド米や、面積だけのブランド米は生き残れないだろう。
ただ安くすればよい。ただ売れればよいというだけの米も、当り前のこととして生き残れないだろう。

では、どうやれば生き残れるのか。
後継者がいなくしても、生き残れる事は出来るのか。

自分としては、「出来る」と思っている。
しかし、そのための作戦は、物凄く細かく緻密となってしまうのだが。

今回の公演では、戦うことは出来るとまでは言ったが、緻密な作戦までは話はしていない。
緻密な作戦を教えるためには、産地として、まず最初にやらなければならないことが、山ほどある。

来年の田植えまでに。
今の農閑期のうちに。
何処まで準備をすることが出来るか。

全ては、それが出来てからとなる。
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さて宮城へ行くか

2010年12月07日 07時06分32秒 | Weblog
ぎっくり腰の現状は、8割がた良くなってきているというところだと思うが、先週も、この状況で仕事をして、振り出しに戻してしまったこともあり、今回は慎重に行動しようと思っていてる。
そこで、少々臭うのだが、インドメタシン配合のシップを3か所。さらに腰を安定させるためにコルセットをしていこうと考えている。

今回の宮城県の往復で、一番怖いのが、狭いシートに2時間強座り続けていなければならないことで、この同じ姿勢を続けることが、いまの腰の状態で出来るかということ。
もしも痛みが出てしまうと、また歩くことも出来なくなくってしまうので、とりあえず、折りたたみ式の杖を持っていくことにしたのだが、その結果、持って行かれなくなってしまったのがパソコン。

コロコロ型のカバンであれば、何でもかんでも入ってしまうのだが、それを持ち歩けるほど回復はしいないので、なるべく余分なものを入れずに、ショルダーカバンだけで行こうと考えているからだ。

2時間。
パソコンが無いと、自分としてはかなり長い時間なので、駅で雑誌でも買おうか。
このごろ、あまり読みたいという本に出会えていないので、無かったら寝ていくしかないかな。
でも、あの姿勢で、今の腰では、痛くて寝ていられないだろうな。
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つや姫の増産をお願いしてくる

2010年12月06日 20時11分05秒 | Weblog
実は、宮城県JA栗っこで、山形県で誕生した新品種「つや姫」を、実験的に栽培してもらっているのだが、これについては、実は完全に自分の考え方だったのだ。

山形県「つや姫」の販売状況や現状などについては、いまさら書かなくても、多分読んでいる人たちの方が判っているのではと思うが、鳴り物入りで誕生してきた割には、散々たる結果となってしまっている。
もっとも悪いことが、消費地を甘く見ていたことと、やはり価格の設定だっただろう。

自分としては、今まで山形県と付き合っていて、この問題点つにいては、何度も注意をしていたのだが、最終的には全く聞いてもらえなかったことも判っていたため、せっかく10年もかけて作り上げた、山形県としては最後の大物品種の将来を案じて、今まで「つや姫」の報道などについては、物凄く辛口だったのだ。

そして、「もしも「つや姫」が、安売り米というポジションに収まってしまったらどうしよう」「ブランド化出来なかったら、山形県の将来はどうなってしまうのだろう」という思いもあり、宮城県に「つや姫」の特徴・適応性・可能性・将来性を話して、同じササニシキ産地であれば、高品質・高食味の「つや姫」が作れることを伝え、実験的に「つや姫」栽培してもらったのだ。

このお米は、自分以外の店でも販売しているが、全てこだわり米を販売している店で、価格も安売りではなく、その地域の適正価格で販売してくれている。
そして、消費者の好みに合った提案のもとに販売してくれているため、各店での評判も良いのだ。

よって、明日のJA栗っこの瀬峰地区で講演する際に、この「つや姫」の23年産米の増産をお願いしてくる。
希望としては、新規の店でも販売できるように、お試し販売もできるように、こだわり米の位置づけで販売できるように、今年販売した店では、来年少しでも長く販売できるようにと、1000俵強の栽培をお願いすることになるだろう。
と言っても、種子の確保の問題や、栽培技術の統一が出来るかなど、問題は沢山あるので、出来る範囲の栽培量を、逆に示してもらうことになってしまうかもしれないが・・・

ここに来て、ようやく消費地での販売価格の下落は止まったとしても、米の販売量については、相変わらず伸び悩んでいる中で、誕生したばかりの品種について増産をしていく。
売る努力については、今まで以上にしていかなければならないだろう。
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次々壊れていくな

2010年12月06日 19時10分12秒 | Weblog
引っ越しをすると、今まで使用していた家電製品が壊れるとよく言われているが、本当にその通りで、またまた炊飯器1台と、大型プリンターが1台、DVDレコーダーが1台壊れた。

どうせ壊れるなら、引っ越し前に壊れてくれれば、引っ越しの際の粗大ゴミで出してしまったのだが、今になって壊れてしまうと、リサイクル等が関係してしまうので、当然扱い方が変わってしまう。

プリンターについては、買い換えの時に引き取ってくれることは判っているのだが、DVDレコーダーと炊飯器は、どうやら燃えないゴミの日扱いのようだ。

しかし炊飯器については参ってしまう。
これで手元にあるのは1台のみとなってしまったため、同時に食べ比べが出来なくなくってしまったのだ。

時期的には、既に食べ比べをする時期は過ぎているので、緊急としてではないのだが、ぎっくり腰が完治したら、また家電売り場に行って、同じ機種をまとめて購入してこなくては。
今の炊飯器は高価格帯となっているから、まとめて買うとなると、結構予算的に厳しい現実があるので、中間機種の下あたりのものを探さなくては。

残念ながら、このクラスの炊飯器の情報って、余り持っていないので、これについては一般の消費者と同じで、大半がパンフレット頼りとなってしまうし、後は、以前に食べ比べをした時のデータを思い出して探さなくては。
果たして売り場に行って、即決購入できるだろうか?
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TPPの取材を受け始める

2010年12月06日 15時40分58秒 | Weblog
直ぐに関税全廃とはならないだろうと思うが、今までと同じように関税をかけ続けることは、やはり出来ない状況となり始めている中で、日本の米の将来について、マスコミ各社が調べ始めている。

当然のように、自分にも意見を求められているのだが、やはり今のままの農業では、数%しか生き残れそうもないという考えかたは変わっていない。
それでは来年早々からTPP対策を始めたら、何年先なら対抗できるようになるのかという質問に対しては、産地の足並みとスピードによって違っていて、3年以上の検討機関があれば、大甘に考えて30%以上は可能かもしれない。
しかしそれも、産地に後継者が居ての事で、後継者がいない産地についは、一時的には戦えたとしても、続かないのは目に見えている。

外国産に対抗させるためには、60kgを7000円以下で作らなければならないだろうが、実際問題として、大きな平野を持っていなくて、大半が山間地という立地条件の日本では、そんなことは不可能である。

それでは各地域で、高くても売れる、高くても買ってもらえるブランド米を作ればどうなるのか。

極小さく限られた地域で生まれ、年間販売量もなく、途中で完売してしまうような地域ブランド米であれば、TPP問題も関係なく、もしかしたら生き残るかもしれないが、年間通しての販売量があり、そこそこの知られているブランド米であったり、過去に有名だったブランド米米という程度であれば、多かれ少なかれのダメージは受けることは確実であろうし、最悪の場合は完敗することであろう。

明日は、宮城県JA栗っこ管内で新しく生まれた「瀬峰農場ブランド米」の、今までの評価と23年産からの取り組みについての講演をしてくるのだが、その中で初めて、TPP対策を言い始めることになる。

生まれたばかりのブラント米のため、まだ足腰が弱い中で、世界的規模で黒船が入国してくる外国産米と戦わなくてはならなくなる。
今までのように、ただブランド化をすれば良いでは済まない事態となってしまったので、講演内容も、当然難しくなってくる。
そういうことを、ほとんど知らなかった上に、農業基盤が弱り切っている生産者に、果たして伝わるのだろうか。

大変な時代になってきた
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リハビリの一日

2010年12月05日 23時10分36秒 | Weblog
金曜日の午前中に、無理して店の仕事をしてしまったため、午後からぎっくり腰の痛みが再発してしまい、結局金曜日の午後と、土曜日は丸一日動けず終いとなってしまった。
しかし、ぎっくり腰になってから1週間たっていることから、それでも日曜日ともなると、まだ痛みはあるものの、上がらなかった右足が、やや上がるようになってきたのだった。

そこで、少しでも筋肉の緊張をほぐしていこうと、治療中に教わった、足首を回したり、呼吸を整えながら、痛みを和らげるリハビリを始めた。

セカセカしている自分の性格としては、のんびりとしたリハビリは、それだけでもストレスとなってしまうのだが、ぎっくり腰を治すには、どうしてもしなければならないことなので、そこは諦めて、辛抱強くリハビリをし続けた。

その効果か、リハビリを終えてから、1時間程度した時、想像以上に痛みが消えていて、全く普段の生活が出来るほどにまで戻っていた。

そこで、自分の性格としては「完治した」という結論となり、今まで出来なかった作業などをまとめて始めてしまったら、また夜には逆戻り。
何のためのリハビリだったのだろうか。
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全農やまがた経由の流通は出来ないそうだ。

2010年12月04日 00時52分48秒 | Weblog
山形県の新品種「つや姫」は、先月初めに、まだ東京に「つや姫」が届いていないし、いつ入荷するかもわからないという散々な事態だったにもかかわらず、山形県知事が三越でお披露目をしてしまって、報道を見て買いに来た消費者に、「いいかげんだな」と言われてしまったし、山形県期待の新品種と言うことで、今までよりもシッカリとした価格で販売する予定だったはずなのだが、実際にスーパーで売られた価格は5kg2180円という特売価格からのスタートだった。

自分の店では、「つや姫」が、まだ「山形97号」という試験番号の時に、県庁のブランド推進協議会との話で、5kg4000円程度の販売価格を検討していたこともあって、4200円という価格で販売をスタートさせてしまった。

そのため、せっかく入荷したにもかかわらず、ほとんど消費者の関心は得られないままとなってしまい、農協と契約した50俵(30kg×100袋)も、わずか数俵を引き取っただけとなってしまっていた。

しかし、既に全国で完売してしまった売り場が多くなるに従って、徐々に販売数量が伸びてきて、やっと次の仕入れをする状況になったのでオーダーを、取引している卸に入れたところ、まだ引き取っていないお米の所在が、判らなくなってしまっていたのだ。

慌てて調べてもらったものの、ハッキリとした回答は得られなかったことから、もう一度産地に直接電話をして、契約したお米が、何処で行方不明となってしまったのか。再契約は出来るのか等を調べてもらった。

その結果、もう一度「農協→全農山形→コメ卸→自分の店」という、正規の仕入れが出来ることとなったというので、コメ卸に、全農山形の担当と電話で打ち合わせをしてもらって、ルートを再確認してほしいとお願いしたのだが、結果としては無理ということになってしまった。

農協としては、全農のルートが使えない場合は、農協からの直送が出来るから安心してほしいと言われているのだが、ガッカリ感が今は強くて、なかなか農協に電話することが出来ないでいる。

どうしようか。
他店と同じように、これで完売にしてしまって、来年の新米では、スーパーと価格を揃えて、ブランド米としてではなく、地域米としての販売に切り替えようか。
それとも、山形県の将来のために、魚沼産コシヒカリ並みの価格を維持したままの販売をしようか。

でも、この「つや姫」も、ホクレンの「ゆめぴりか」の販売と同じで、米屋は見ていないようだし、産地からの販売協力も求められていないので、「産地のために」なんて、自分ひとりで熱くなっても意味が無いから、完売にしてしまおうかな。

数年ぶりに出た、日本の品種のトップレベルと言われている2代新品種。
だけど、結局はこんなものなのかな。
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やっぱりホクレンにとっては米屋はカヤの外なんだな

2010年12月04日 00時18分20秒 | Weblog
11月30日に、北海道米販売拡大委員会が、有楽町の移動販売車が集まる「ネオ屋台村」で、ミス北海道米とともに試食PRをし、3日までの期間中に「ゆめぴりか」「ふっくりんこ」「ななつぼし」など北海道米を食べ比べてもらい、参加者1250人に「ゆめぴりか」450グラムを贈る。屋台村の店舗には約500キロの「ふっくりんこ」を供給し、昼食の弁当などでも味わってもらったりした。

これについては、「ゆめぴりか」を消費地に伝えるためのキャンペーンにので、特に文句などは無いのだが、このキャンペーンについての報道で、自分をガッカリとさせ、失望させた新聞内容があった。

それは日本農業新聞で、「「ゆめぴりか」はホクレンのネット通販や生協の共同購入、こだわり商品を並べるスーパー、百貨店で販売する。ホクレンは「名前と味を消費者によく知ってもらい、口コミでの認知度向上を図りたい」としている。扱い店舗は、販売動向を見て今後増やしていく」という記事。

なんだ、そうなんだ、「ゆめぴりか」はホクレンのネット通販や生協の共同購入、こだわり商品を並べるスーパー、百貨店で販売することになっているんだ。
米屋での販売については入っていないんだ。

だったら、自分が実行しているSPR「北海道米プロジェクト」や、その後の「北海道米修正プロジェクト」「ゆめぴりかブランド化計画」などは必要無かったのではないのだろうか。
必要無いから、記事の中に、米屋のコの字も記事には入っていないのではないのだろうか。

記事を読んでいて、この4年間、北海道米を東北米と肩を並べるブランド米にまで育てようとしていた自分が、突然阿保らしくなってきてしまったし、惨めに思えてしまった。
なんのために、今までずっと、睡眠時間を削って夜明けまで、北海道米のブランド化を考えていたのか。

無意味な時間だったのではなかったのか。
そう考えたら、なんだか、力が抜けてしまったな。
もう手伝うの止めようかな。
どうせカヤの外だものな。
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