SPECIALIZED POWER EXPERTサドルを購入したのは、自分のペダリング時の姿勢が変わったからです。
具体的には骨盤を前傾させて「前のめり」な姿勢をとることが多くなったため、サドルのノーズによる会陰部への圧迫を強く意識するようになり、実際に先っぽの感覚がなくなってしまったり、排尿時に痛みを感じることもありました。
inform RXLサドルは、ノーズ部座面が平らなので、ノーズ部座面がかまぼこ状のRegalに比べると圧迫感は薄かったのですが、それでも4時間以上のライドになると気になっていました。
「前のめり」な姿勢は、その方が「スピード」が出せて維持できるからです。
「スピード」は瞬間的な最高速のことではなく、「速い速度を維持できる」という意味です。
前傾を深くする事で空気抵抗が減り、ペダルに体重を乗せやすくなり、持久力に優れる臀筋とハムストリングスの稼働率を上げることができるからです。
この姿勢の場合はブラケットを握るよりも下ハンの方が腕が楽で長続きできます。
下ハンを握って、ずっと骨盤を前傾させたままのペダリングであればPOWER EXPERTでもよかったのですが、ブラケットを握って走ることの方が割合としては多いので、ブラケットポジションでの快適性を考えて、太腿とお尻の境目あたりにサドルが干渉しにくいPOWER ARC EXPERTに換えたというわけです。
現在はペダリング改造中で、大腿四頭筋に比べてハムストリングスと臀筋の能力が低いためスピードも低いレベルですが、大腿四頭筋が生み出す乳酸をハムストリングスと臀筋がエネルギーとして利用する能力が高まれば、もっと高いレベルでのスピードが維持できるようになると考えていますので、レベルアップには年単位での時間がかかると考えています。
そのためには、骨盤を前傾させた姿勢が不可欠なので「穴あきサドル」が適していると考えています。
FUNRideによる2016年の調査によりますと、穴あきサドル派と穴無しサドル葉の比率は、「穴あき派66%」、「穴無しは34%」とのことで3人に2人は穴あきサドルを使っているとのことで、同じ悩みを抱えているのかなと感じています。