ついつい年齢を考える。 第1目標であった親父の年齢に追いついた、と思った矢先の去年の7月に兄が他界した。そして、ついこの間、姉の悲報が飛び込んだ。半年という短い期間に二人の兄・姉が旅立ったことに自分の年齢を意識してしまう。いつかは永遠の別れがあることは分かっていても現実となると走馬灯の如く過去の面影が浮かんでは消えていく。
初めての経験だったが姉の納棺の際に、「湯灌」なる身を清める儀式があった。遺族・親族が見守る中で葬儀社の職員によって丁寧に清められたが一連の流れの中に、死者を弔う生命の尊厳を感じ取ることができた。入院から通夜~告別式という一連の時間を経験した内孫・外孫の大勢の孫達は、この光景をどう感じ取り受け止めたのであろうか。人間の生命の尊さ、偉大さをおばぁちゃんの死が教えてくれたのかも知れない。
いずれにせよ、我輩も若くは無いという意識をもって残された家族があたふたしないように日頃から身辺整理をしておく必要がありそうだ(難しいことだが・・・)。