以前、バジルさんがお父様との思い出を綴っていらっしゃいました。
羨ましいとコメントを入れました。
私には、父との記憶は、、、、、ほとんどないのです。
ほとんどない、、、、って事は、まったく無いわけではありません。幾つか、あります。
父と暮らしたのは、幼稚園に上がる前まで、
しかも、あまり家にいない人でした。
何か悪戯をしたのか、とても怖い顔の父。
（実際には表情など覚えて無くって、私か怖いって感じた感覚）
離婚後（離婚協議中だったかも）、母の実家に来た父は、鴨居に頭が使えるほど大きな人だったこと。
大人達が何を話していたのかは解りませんが、
父とはこんな人だったんだ、、、と、人事のように観察していました。
突然、そばに来るように言われて、寸法を測られ、
後日、入学祝のランドセルや画板とともに、ピンクのオーバーコートが送られてきました。
ランドセルは、軟らかい皮の上等なものでしたし、他の子たちが板の画板だったのに、
私のは、絵の具や筆が入る鞄の裏に画板がセットされてるものでした。
他のみんなと違う、それらがとても嫌でした。
そして、入院してる父を見舞いに行ったとき、ベットの横に弟を寝かせて
ずーっと、眺めていた父、、間も無く他界しました。
納棺され花に囲まれた父とのお別れをと、大人たちに促され
とっても綺麗な花々と父のギャップを感じてた冷めた私。
その時、大人達は可哀相にみたいなことを言ってたと思うんですが
可哀相なんかじゃなかったのです。
父が亡くなったことで、何も変わることはありません。
私にとっての父は、近所のおじさんよりも遠い存在でした。
母に連れて行かれた病院、そして葬儀。何の感慨もありませんでした。
可哀相と言うなら、自分の父親が亡くなったことに何も感じない事。
今、書いてきて、
ようやく、半世紀も過ぎた今、父は私や弟を愛してくれていたんだ。と感じます。
チョッと、涙がにじんできました。
誰かが、教えてくれました。私をバイクに乗せて京都の町を走ったんだと、
その時の私は、笑っていたのでしょうか。
あの時、冷めた目で見つめる娘を父はどんな思いで受け止めていたんでしょう。
あは、珍しく感傷的になってしまいました。
でも、心の中の深い所に押し込めてた思い出を話せて、スッキリしています。
あの時、バジルさんに羨ましいって、素直に言えた自分に驚いていました。
カチコチに突っ張ってた気持ちが、すこ～し軟らかくなったようです。
コメント
ちょっと待っててね。
この写真
その事が強く強く心に・・・・
たくさん聞こうと思って
両親の馴れ初めを少しづつ聞き出しております。
なぜか父の妹夫婦の馴れ初めまで
知っております。
お酒の力！恐るべし！
のん太さんのお父様はシャイな男性だったんでしょうね。
お父さん、お母さん
それぞれの愛の形があることを知ります。
これから春になり雪や氷が解け息吹きの季節にー。
のん太さんの心にも やわらかな風が吹き始め
よかった＾＾
その涙を天国で見ているお父様はきっと優しく微笑んでいると思います。
後悔先に立たずとはうまい事を言ったものだと私も思います。
私も父の事
本当に許してもらわなければと思うことあります。
大体の事情は解ってるんです。事実だけを並べると、父が悪い。
ですから、父を憎んでもいました。
そんな父の娘である事も、嫌悪してたのです。
そらさんの、思いやりに触れて、また涙がにじみます。
悲しいのではなく、暖かい思いに触れての涙です。
嫌な事をお聞かせしてしまいました。
ごめんなさい、そして本当にありがとう。
まだまだ、話していない事があるかも、
そうそう、紫音さんのマネッコをして、プレゼント企画をしてます。
無断でごめんなさい。
父がどんな人だったのか、、、まったく解らないのですが、
これを書くことで、父の愛情だけは感じる事が出来ました。
２～３日ご無沙汰しているうちに、、、しんみりしました。
子供には計れないものがあったのでしょうね。まだ、お母様には聞けませんか。
そっとしておくほうが良いでしょうか。
お父様は、お寂しい日だったかもしれませんね。思いだしてあげたことで、お父様はきっと喜んでおいででしょう。勝手な想像ですみません。
誰でも、いろいろ荷物を背負っているものですね。私も、重たく思うことがあります。
気張って生き抜くことが、今いるものの責務ですね。
うちの場合は私が成人してからだったので
事情もよく分かっています。
やっぱり、父が悪かった・・・
私は幼い頃から暴力的な父が苦手で
いい印象がなかったのですが
父が亡くなってから
父の愛情を感じた事がありました。
のん太さんの記事を拝見して
私も久し振りに父を思いだしました。
ありがとうございます。
のん太さんは、私にとって一歩も二歩も先行くひとです。
何でも出来て明るくてパーフェクトのひとです。
去年の6月にパソコンを買ったときは正直遺言を書こうとおもったのです。
子供たちにまだ、教えていないこと・・・。
これから出会うであろうさまざまな困難のこと・・・。
親として言っておきたいこと・・・。
書ききれないほどあると思いました。
でも実際は何にも書けなかった。
それで、娘にブログを開設してもらい、恐る恐るはじめたのです。
初めて他人のブログを覗いたのがのん太さんでした。
何やら楽しげにコメントのやり取りをしていて…。
こんな世界があるのを初めて知りお仲間に入れて頂いて・・・。
そして半年が過ぎ父との想い出を羨ましいとコメントされて
、何で私なんかが、羨ましいんだろうと、違和感 感じていたんです。
ようやく本題です。
＜カチコチに突っ張ってた気持ちが、すこ～し軟らかくなったようです＞とおっしゃるように
ブログに書き出してしまった事で気持ちが楽になったのではありませんか？
吾亦紅さんが言うように誰でも重い荷物を背負っているものだなって思います。
私も無理しているつもりがなくとも一杯一杯になってしまうことあります。
そんなときブログに向かい取りとめもないことをだらだら書いていると気持ちが落ち着いてくることあります。
今は、ずいぶんブログとそのお仲間に救われている気がします。
その最初のきっかけを作って下さったのはのん太さんです。
のん太さんのご両親の事は、子供には図り知れない物がありますが
のん太さんがお父様の存在を覚えている事が大切な事ではないかとおもいます。
意を解していなければ、長々とごめんなさい。
初めて事情を知ったのは、中学生の頃だったと思います。
探し物をしてたのか、引き出しの中の母宛の郵便物の中に
それがあったのです。
今まであった違和感が全部納得できたように思いましたし、
ショックでした。誰にも問いただす事はできず、できるとしたら父でしょうが、
もう、物心付く前に亡くなってしまって、
サッサと逃げてった。のです。
以前、母に聞こうとしたのですが、はぐらかされた様な
そして去年、母は、はぐらかしたのではなく自分でも記憶を改ざんしてるのだと思いました。
今聞くのは、可哀相です。たぶん、私の想像は、当たらずとも遠からずだと思っています。
このことを、誰かと話したかったのでしょう、、、ようやく話すことが出来ました。
まだ父を、許していないと思います。
大らかそうなお母様のお顔が、、そんなご苦労は感じさせないものだったようでしたが、
私は、ずーっと封印してた父の記憶を、今回開いてみて、
父は父なりに家族を愛していたんだと思いました。
でも、やはりそれは身勝手な、母にも、私たち子供にも、あまりに勝手な愛でした。
ですから、
今始めて封印を解いたばかりだからでしょうか、
許す事はできません。また、少し、意固地になってる？
知っているんですよ、その事情を、
父や母の思惑を想像する事は出来ませんが、
それを問いただすには母は年老いてしまって
父はその前にサッサと逃げてしまいました。
父の事は、封印して生きてきました。考えても、恨んでも、ぶつける相手はいません。
私の事を、こんなにも考えてくださって本当にありがとうございます。
なのに、私は、まだ、父を許す事が出来ない
今始まったばかりなのです。
ウ～ン、気持ちの問題ですものね。簡単に数学の問題を解くようにはいきません。
人間は素晴らしい、懐かしく、良い思い出だけを記憶する、とても嫌なことは消されていくようです。
そのうち、また、懐かしいこととしてお伺いすることが有るやも知れません。
話す気になったとき、話したいことだけ話せばいいと思います。
話して自分が、すっきりすることも有ったりします。そんなときのためのブログとも思えたりしています。
封印が解けたということは、心も解けてきたと思っています。
少しづつ、自由な私のなれると思います。
本当に、本当にありがとうございました。