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第二外国語の勧め

2008-02-26 11:43:57 | 語学
第二外国語の勧め

「英語力に求められる教養」と題して、英文学に時折現れる英語以
外の外国語も学んでいく必要があるのではないか、と私は市民講座
で語りかけた。

これは昔アガサ・クリスティの推理小説を読んでいて気づいたこと
であった。Mon ami(my friend), bien(good) などが割合頻繁に出
ていた。英語国民にとってフランス語の知識は教養として前提とさ
れているように思われた。(BBCのキャスターはフランス語の人名
などをきれいな発音で読んでいる。)

自分の母語以外に外国語を学ぶことについて、チェコの諺は「外国
語を学べばそれだけあなたの人間性は豊かになる(新しい人生が開
ける 意訳)」と述べている。今日世界の多くの人々が多言語世界
に住んでおり、私たちも日本語、英語以外の言語もわかることが求
められる時代がきている。

そこで講座では、フランス語、ラテン語、ドイツ語、日本語、アラ
ビア語が英文学に現れている例を紹介した。そのような例は実際は
人名、地名など固有名詞が多く、頻度は多くないが、著述家は自分
の伝えたいことを表現するのに言語の種類(言語変種)を制約され
ることなく、散文・韻文、方言、俗語、さらには外国語さえ活用し
て表現する。

受講生はフランス語、ドイツ語などを学んだことがあり、熱心に受
講してくれた。また例文を読んでもらうなど参加してもらうことが
できた。私は、日本近隣の漢字語圏の言語も今後学んでいくとよい
のではないか、と勧めたのであった。英国人がフランス語を学んで
いるように。実際、講座前に聞いた質問紙にこれから学んでみたい
言語に韓国語、中国語を書いた人が何人もいた。

多くの人にとって英語以外に外国語を学ぶ余裕はあまりないかもし
れないが、まず1つの外国語から始め、発音の仕方がわかって人名、
地名などが言えるようになれば、一つ目標が達せられたことになる、
次に短い常套句(挨拶、特徴ある表現など)が理解できるようにな
れば十分教養が増し加わったということができる。実際にその言語
を話す人を前にしている場合、感性に訴えることができ、共感、心
を開く糸口が得られること請け合いである。

広島国際学院大学 市民講座「英文学を新たな視点で見る」第三日
(2008 / 2 / 23)
「英語力に求められる教養 -- 多言語の時代 英文学に現れる外
国語にも注目しよう」


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