大量の資料を準備していただいて、「古代出雲に学ぶお話し会」が賑やかに開催できました。
最初から、講師を含めて10人でと決めていたので、公募しませんでしたが、有り難いことにすぐに満席になりました。
講師はすぐご近所の内田さん。
以前、本庄の古墳の現地説明会の講師をされていて、話をお聞きたいと思っていました。
その方が、最近読む本のあちこちでお名前をお見受けする、深い見識をお持ちなんだなあと、お訪ねしお話し会をお願いさせていただきました。
氏は、小学生の時から考古学大好き3人組と言われ、共にその道に進み島根の公務員として多くの発掘に携わり、退職してからも夏も冬も3人で古墳調査。
退職後10年以上、大好きな古墳の調査のために山の中を踏査し、明らかになった古墳の数が飛躍的に~前方後円墳など20倍以上!~増えているとか。
全く注目されなかった出雲
記紀に記された神話の1/3は出雲関係神話、でありながら全く注目されてこなかった出雲ですが、、、
日本で最初に発見・特定された前方後方墳、山代二子塚古墳を始めとする考古学的大発見が続き、、、
荒神谷遺跡、加茂岩倉遺跡、出雲大社の3本柱で決定的となりながら、、、
古代出雲に関する数多の論文や書籍が発刊されていますが、未だに隔靴掻痒という感が否めないのは素人の僕一人ではなく、多くの方がそうかも。
まあ、かまびすしいくらいにさまざまな出雲観が出てくるのも良いかもしれません。
とても貴重な青木遺跡
内田さんのお話しの中で一番引っかかったのは、出雲の青木遺跡。
最初に青木遺跡が引っ掛かったのが四隅突出墳墓、三次の四隅突出墳墓と同時期の築造だろうと目にして、何か、胸をなでおろしたような感じ。
その後、古代の民衆の祭祀の様子が垣間見える遺跡との記事に接し、行ってみなければと思っていたのですが、今回のお話しで、そういう痕跡がわかる全国的にも貴重な遺跡と聞き、行ってみなきゃ感が昂っています。
参加された皆さん、それぞれにお感じになったことは違うと思いますが、こうした学びの機会を重ねていきたいものと思ったお話し会でした。