見習い百姓のつぶやき

宮仕えも一段落、半農半Ⅹを本格化。農的暮らしとさまざまなⅩを悩んで、楽しんで一歩づつ。

デデムシ

2024-08-08 16:38:13 | 日記

TVで“リハ”と言うのを聞いて、主人が“リハ”ってなんだ?リハビリか?と仰ったと。
正解はリハーサルだったけど、今どきの日本語って難しいよね~。
今日の竹細工教室でランチを食べながらの話でした。

“さぼる”って
若者が使う言葉が融通無碍に変化していることを嘆く意見をよく耳にします。
確かに、横文字を便利に使い、さらに短縮して使う、こういう形で日本語が変化していくのを眺めていると、言葉に内包した繊細な文化も一緒に失われてしまうのでは?とも思いますが、、、

“さぼる“って言葉、よく使いますよね、その元って仏語の“sabotage”だそうです。てっきり日本語だと思っていました(^^;;
先日読んでいた本には、カタカナ英語の氾濫は日本語のあるべき姿と書かれていましたが、文字を持たなかった我が国では、漢字を訓字として使ったり、音仮名として使ったり、混用したり、、、
理を伝える漢文と情を伝える万葉仮名の和文を組み合わせた、系統不明の辺境の言語と書かれていました。なるほど!

カタツムリは人気者?
昭和5年初稿、昭和18年改訂、改訂版を底本に1980年に発刊された、柳田国男著「蝸牛考」を読んでいます。
蝸牛を表わす方言は、京都を中心としてデデムシ→マイマイ→カタツムリ→ツブリ→ナメクジのように日本列島を同心円状に分布している。
それは、この語が歴史的に同心円の外側から内側にむかって順次変化してきたからだ、と著者は推定し、民俗学や方言学の原理を示すこととなったとも。


僕にはちょいとハードルの高い論文ですが、蝸牛を表わす方言が伝播し、小さな地域でもさまざまに変化していって、数百の呼び名になっている。
カタツムリって、かくも人気者?と思ってしまう、でも、令和の時代にどれだけ地域の言葉として残っているんですかねえ?
そして、AIが跋扈するネット社会において、方言や言語ってどう変化していくのでしょうか。

そうそう、松江周辺で採録され記載されている蝸牛の呼び名のご紹介
 松江市周辺 ダイダイムシ、ダェダェムシ
 八束~美保関 ゴンゴ
 境港付近 メェダセ
 出雲の一部 モォロモロ、モンモロ
 出雲今市辺 モォモリ
この当時、もっと多くの呼び名があったのでは?
それにしても、どの呼び名も聞いたことがない(^^;; 今、残っている呼び名があるのかなあ?

コメント
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