きものを借りる時、または 貸してあげる時、
お互いに気をつけなければならないことがある。
「これ、姉のきものなんです。すっごく気に入ってるんです」 と妹。
「娘 2 人、いてるから 思い切って 買いましてん」 と その母。
・・・お姉さん何センチぐらいの方ですか。
「私の方が、 10センチも 背が高いんですわ。」
・・・同じような体型してはるんですか。
「私は、太りやすい体質みたいで、全然違いますねん。」
・・・ 唖然 ・・・ である。 まったくもって話にならない。
聞けば、あきらかに違う体格の姉妹である。
確かに、きものはそれなりに サイズの許容範囲があるものである。
しかし、身長165cm以上、または腰回り・胴回り (ウエストじゃなくて、腹回り
と思っといた方が良い)が 95cm以上ある人は、要注意。
背が高ければ おはしょりがなくなるし、
はらまわりが大きすぎたら、 前巾が届かなくて みっともない。
柄ゆき 狂ってバランスが悪い。 また、逆の場合も しかり。
前巾は何とかなっても まわりすぎて やぱっり柄ゆきが変になる。
小柄な人から 大柄な人への貸し借りは 無理がある、
かっこよく、素敵に着こなしたいなら、標準サイズの人はまだよいが、
それ以外の人なら 自分用に仕立てた きものを用意すべきだ。
「すっごく いい帯やわ。めちゃめちゃ刺繍してあるし、糸がつまって
しっかりした帯やねえ。」
・・・ 気をつけろ
かなり 古い帯の可能性が・・・ 。
めちゃくちゃ古い帯は かなり短いので、
太めの人は、二重太鼓もできないことがある。
「好きな色だから、つい もらっちゃった。」
・・・ はやまるな
好きな色が 似合うとは限らない。
必ず 体にそわして鏡に映して確かめよう。
仕立て直しは 金がかかる。 良いものほど お高いですわよ。
「別々に 買った帯と きものやねん。」
・・・ 気をつけろ
帯ときもののバランスを じっくり眺めてみなければ・・・
きものの貸し借り、もらいうけ、予定のある人 参考にしてネッ。
2007年7月2日(月)