雨、 雨、 ふれふれ かあさんが
蛇の目で お迎え うれしいな ・・・
そういえば、・・・ 着付けを始めたころ、お姑さんから頂いた
蛇の目傘、どこに直したっけ ・・・
いつかは差したいと思っていたのだが、着付けに かなり
自信がついたにもかかわらず、とうとう 講師時代には差せなかった。
いざ、差そうとするのだが、今ひとつ この街に合ってない気がして・・・
それに、まだ若かったせいもあるだろう。
・・・京都へ行く時は、絶対持っていこう。
と 思ったこともあるが、あいにく かんかん照りだったりと、チャンスもなかった。
さあ~てと 気を引き締めましょか。
その昔は、柄のついた差し傘は贅沢品であり、
仕事の手をふさぐので、農村では禁じられ、蓑と笠を使っており、
高貴な人に 供人が差しかけている ものだったようだ。
蛇の目傘が登場したのは江戸時代中期、元禄の頃。
江戸の人達は自分で持ったため、柄が短かくなったようだ。
その後、番傘が 大阪の大黒屋から、売り出され、
屋号を入れた貸傘は、江戸の越後屋(現三越)から、
ようするに、コマーシャルされたようだ。
当時、あまり 返す人はいなかったようだが ・・・
幕末以来洋傘の蝙蝠傘が、開花のシンボルのように喜ばれたが、
女性の半数は大正14年ぐらいまで、和傘だったそうだ。
最近は、蛇の目とまでいかないが、それに似た和傘を
店頭で 見かけるようになった。
ひとつあれば、雨でも きもの着たくなるかも・・・
2007年7月12日(木)