第四話、≪練習日≫
「とにかく毎日、一度でもいいから練習するといいですよ。
できたら姿見で全身を見て、チェックするようにね」
「はい解りました。ありがとうございました。」
『着付けの日』ーーー子供たちにとっては、夢のような日。
お菓子はてんこ盛り (お腹すいた~と言わせないっ
)
ジュースは飲み放題 (喉乾いた~と言わせないっ
)
おもちゃは使い放題、お片付けなし。 (うれしいはずだろ・・
)
その代り、朝早くから、子供らはたたき起こされる。(途中で寝てくれよ)
子供は小悪魔 、どんな衝撃の事態に襲われるやも・・・
という私の内にあった危惧やルールプランも何処へやら・・・。
二人共、初めてみる着付けの授業にくびったけ。
二回目からは、帯を自分で巻きつけていた。
「ほらほら、着付け、着付け」
お師匠様にも、まるで猫が体を擦り付けるような態度で馴染んでる。
こっちは、人見知りするタイプで、緊張してるっちゅうのに・・・
いたたた・・、手が・・、手が・・後ろに回らない。
これは困った、練習不足か?
(↑ いやいや、単なるお肉の付き過ぎでしょ)
そんなこんなで時は過ぎ、
そして、来る入園式の日となるのである。
つづく。。。