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帯締め、気を染め、往きましょか・・・  ~part 2~   

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~ちょうちん美人~

2009年04月17日 21時09分00秒 | 本・言葉・古文書/草書 

~~幸せになる!?言葉~~

(お寺さんの手作り新聞より)

 

~ちょうちん美人~

 

桜の咲いてきたこの時期、夜桜のライトアップや、夜店の屋台

などで見かけます「ちょうちん」みなさんもよくご存じですよね。

 

今はもう亡くなられましたが、ある有名なお坊さんが、

こんな質問をされたそうです。

「老師は女性のお化粧についてどう思われますか?」

 有名なお坊さんにちょっと変わったことを聞いて困らせてみようと

思われたわけではないでしょうが、少し変わった質問です。

するとこのお坊さん、すぐに

「化粧ですか、それはちょうちんみたいでしょう。」

と答えられたのです。

 

「化粧とはちょうちんみたいなもの」

とはどういうことでしょう。質問した人は思わず

「はぁ、それはどういうことですか?」

と聞き返したそうです。するとこのお坊さんは、

「ちょうちんは中に明かりが灯ってこそ美しい」

と説明されました。

 

ちょうちんの外側が どれほど美しく、絹や和紙にいろんな絵や

模様が描いてあったとしても、昼間、ただつるしてある時は、

たいして美しくもありません。しかし、いったん夜になり、

中に明かりが灯ると、それはもう光り輝いて見えます。

実に美しいものです。

 

お化粧も同じという訳です。

いくら上手にお化粧しても、心に明かりが灯ってない人、

中身の空の人は本当の意味で美しいとは言えないのでは

ないでしょうか。親から頂いた顔かたちがいくら結構なものでも、

高価な化粧を使っても、この世に生れてきてから心を磨くという

ことをしないなら、それは輝くような美しさではないと思います。

 

女性のお化粧に限らず、男性も外見を綺麗に着飾っても、

立派な姿をしていても心の中に燃えるものがない人、しっかり

とした信念、確信のない人は、明かりの灯っていないちょうちん

のように何か足りないように感じるのではないでしょうか?

 

明々と美しく光るちょうちんのように、

心にしっかりと明かりを灯して頂く。その明りとは

「おかげさまで・・」「ありがたい」といった感謝の心、

自分の行い、思いを振り返り反省する

であると思います。

 

そんな心の方こそ本当の意味で美しい人なのでは

ないしょうか?たとえ少しくらい歳をとって、

しわがあっても、こういう人は周りから愛される

「ちょうちん美人」であると思います。

 

 

 

~手作り新聞「甘露」4月号より~

コメント (4)
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