さあ~てと 帯しめましょか。

人生、山あり谷あり
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帯締め、気を染め、往きましょか・・・  ~part 2~   

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『箸折り』の風習

2009年04月24日 21時39分00秒 | 本・言葉・古文書/草書 

最近、使い捨てを見直されて割り箸を使う人も減ってきたようで、

“マイ箸”を持ってくる人も増えているようです。ま、しかしながら、

やはり駅弁や道中で買うお弁当は割り箸を使っていますよね。

この間、旅に行った帰りに列車内で駅弁食べた時のこと思い出し

ました。割箸が容器より長いので折って捨てやすくと思って中に

入れたのです。今までもそう思ってましたね。年配の方が大きな

弁当容器の中に入れるときも折るのは不思議でしたが、

その行動に意味があるとは知りませんでした。

 

  

 

  『箸折り』の風習

 峠は、村の境の所にあり、そこには境の神である「塞(さえ)の神」

が祀られています。

 この峠は、境を超えることから、精神的に不安があり、それだけに

旅路の安全を神に祈る場所なのです。ですから食事の後不用にな

った箸を神に供え、安全を祈願したのです。

 ところが、一度使った箸にはその人の魂が宿るとされ、使用後そ

のまま捨てると禍がくるとされ、そこで峠の神にその箸を納め、禍を

防いでもらおうとしたようです。

 さらに昔は、山に行ったときには、山の木の枝を箸にすることが多

かったことから、この一度使った箸にはその人の魂が宿ると言われ、

家に持ち帰らずに山に捨てるようにしたのです。

 しかも、そのまま捨てると、けものが持ち遊んだりしてその禍が、

自分にも降りかかることを防ぐために、その箸は必ず折って捨てる

ようにしたのです。この折る行為は、箸に宿る魂を自分のもとへ帰ら

せるためのものなのです。この『箸折峠』の伝説は、和歌山県や

福岡県にもあり、今でも弁当のあと、その割箸を折って始末する

風習が見られるのはこのためです。

 

 

『日本人はなぜ箸を使うか』 一色八郎:著より

コメント (6)
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