「亥の子」
(いのこ)
江戸時代、十月の初亥の日のことを「玄猪(げんちょ)」または
「いのこ」と言って、猪子形の餅を食べて無病のまじないをする
習慣があった。これは、中国の俗信が平安時代に入って
きたもので、貴重な食料である天の神に一年に一度感謝を
捧げ、豕がますます繁殖(一度に5~6頭生む)するように
と祈ったことによると言われている。
亥は中国の暦法によると月では10月に当たるので、
亥の月の初亥の日の亥の刻(午後10時前後)に、
碁石ほどの丸いいのこ餅を食べると子宝に恵まれ、
無病息災の効験あらたか、と信じられていた。
http://www.viva-takaichi.co.jp/11maturi/b_01.html
☆ 日刊☆暦のページ 様より
「亥の子の日」「亥の子餅」は→こちら
この日には陰陽一年の循環の総決算的な日
という意味があったらしいです。
亥の子餅は丸めた餅、またはぼた餅。
なるほど!
「丸めた餅で、亥の月の初亥の日の亥の刻」
に食べるから「亥の子餅」っていうんですね。
「ぼたもち」は牡丹(=いのしし)餅から
とも言われてるそうです。
いろいろな「亥の子餅」リンク集
☆ ≪京都の和菓子☆ドットコム≫様より
錦たなか・幸福堂の「亥の子餅」のページは→こちら
中はこしあん、求肥(ぎゅうひ)に包まれた、
ニッキの入ったものだそうです。
(幸福堂さんのホームページは→こちら)
☆ ≪小豆らいふ日記≫様の「亥の子餅」は→こちら
柔らかめに炊いたお赤飯でこしあんをくるみ
きなこをまぶしたものだそうです。
☆ ≪花橘亭~源氏物語を楽しむ~≫様より
京菓子司 俵屋吉富さんの「亥の子餅」だそうです。
粒あんを胡麻入りの求肥の餅生地で包み、
上からきな粉をかけたものだそうです。
☆ ≪マネジャーの休日余暇(ブログ版)≫様より
奈良大和の郷土料理の「下笠間の亥の子餅」は→こちら
「亥の子クルミ餅」という団子モチだそうで、
家で砂糖と塩で味付けして食べたそうです。
☆ 「すくすくおやつSCOOL」 様より
「MAMA'S RECIPE 亥の子餅」は→こちら
こいもとお米で炊いたおもちですって!
見かけはおはぎ(=ぼたもち)なんだけどなあ…
どんな味かな~?
リンクさせて頂いた皆様、情報をありがとうございました。
みんな美味しそうで、食べてみたい!
・・・だけど・・・
「亥の刻」の午後10時(または9~11時)に
「亥の子餅」はちと辛い。。。
めっちゃ、太りそうだなあ~!
普段、私はとっくに寝てますよ~
食べてすぐに寝たら、
うし・・いや、豚になる~~~!!
【 亥・猪の文字の語源 】
「亥」・・・豕(いのこ・ぶた)の象形文字。
「核」と同義語
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(次代の種(たね)となる意味があり、
新しい生命の内蔵を表す)
鋳方貞亮著『日本古代家畜史』によれば、
猪の吠声が“ウィー”または“ウー”なので、
これから「イ」となったようである。
音読みは“カイ”
『説文』によると、「亥は古文の豕なり、豕と同じ」
『説文解字』によると、亥は、上を表す「亠(とう・ず)」
下は男女が二人並んで何事かをはらんでいる姿を表している。
「亥」・・・十二支の第12番目
〔方角〕 北北西
〔時刻〕 午後10時(または午後9時~午後11時の間)
「猪」・・・猪は俗字であって、本字は
「豬」と豕偏になっている。
「猪」は我が国では、
“イノシシ”というのが普通であるが、
“イノコ”とか単に“シシ”とも呼ばれる。
「猪と豚」
イノシシのシシは、肉のことで、昔は獣類全般の通称
であったが、特に猪の肉が美味であるとして、
シシの代名詞となった。
イノシシとブタの違いは、猪は野生のもの、
豚は家畜で食糧とされるものとなっているが、
豚という字を書いてイノシシをあらわしていることが多い。
「豚」という字は日本独自の漢字。
(中国で豚肉=猪肉)
俗に「イノシシ」と呼ばれる十円札に“表猪”と”裏猪”がある。
“表猪”・・・明治23年 (1890年) に発行。
日本銀行兌換券で、表に和気清麻呂の肖像と
その外枠の上段に6匹、下段に2匹、計8匹の
イノシシが、思い思いの格好で描かれている。
“裏猪”・・・明治32年、亥年にちなんで発行。
表には右に清麻呂像、左に清麻呂を祀る
京都護王神社の社殿とその前に置かれている
狛犬がわりの狛猪の石像の絵が入っており、
今まで表に8匹いたうちの一匹が減って、裏面の
中央に左向きの猪が一匹大きく書かれている。
もうひとつ、「亥の子(いのこ)」
について書いていたんですが、
「亥の子餅」って聞いたことなくて調べていたら
いろんなのが出てきて面白かったので、別にしました。
「亥の子(いのこ)」の記事は→こちら
こ狛犬が「」まいぬ
いのこ
「イノシ「」シ紙幣」いのし
『十二支のE~話』『(続)十二支のE~話』
戸出 武著より