さあ~てと 帯しめましょか。

人生、山あり谷あり
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帯締め、気を染め、往きましょか・・・  ~part 2~   

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仏教の話 ☆ 2≪分裂≫

2009年10月20日 15時45分00秒 | 神・仏教・民俗の話

釈迦の入滅後、二百年ほどして、戒律の解釈に関して

仏教教団に分裂が起こり、保守的な上座部(じょうざぶ)と、

進歩的な大衆部(だいしゅぶ)に分かれました。

そしてその後、上座部からも大衆部からも多く部派が分派

しました。このように多くの部派が分立していた時代の仏教を、

日本の学界では「部派仏教」と呼んでいます。

 

しかし、部派仏教の多くの部派のうち、今日、東南アジアの

地域に残っている仏教は、上座部系の仏教です。したがって

「部派仏教」よりも「上座部系の仏教」の呼称の方がいいでしょう。

その後、紀元前後のころ、(釈迦の入滅から五百年後のころ)

インドに大乗仏教が興起しました。

   大乗仏教=在家信者の独自な宗教活動・宗教実践
                  によって形成されたもの

 

それ故、大乗仏教徒は、出家者を中心とした既存の

上座部系の仏教(部派仏教)を“小乗仏教”と呼びました。

自分たちの教えこそが“大乗”であって、多くの人を教える、

大きな勝れた乗り物(悟りの彼岸に運ぶ乗り物)だと

印象付けるためです。

  【大乗仏教】
      在家主義
      戒律にこだわらない

  【上座部系の仏教】
      出家中心主義
      戒律至上主義

 

さらに七世紀になると、インドの地に密教が興ります。

この密教は大乗仏教がより民衆化したもので、

民衆が持っている民間信仰や、呪法、儀礼などが仏教の中に

流れ込んだものと見てよいでしょう。

其の意味では、密教は大乗仏教の一環です。


かくて、インドの地には、

―ーー上座部系仏教(小乗仏教)・大乗仏教・密教ーーー

三つの仏教が成立しました。


上座部系仏教→ 東南アジアの各地へ・・・“南方仏教”“南伝仏教”


大乗仏教(密教含む)→中国→日本へ・・・ “北方仏教””北伝仏教”


なお、チベットには、主として密教が伝わっています。

 

 

 『仏教と儒教』 著:ひろ さちや 参照

 

 

釈迦が入滅された時より、200年後に戒律の解釈に関して

仏教教団に分裂が起こったとありましたが、それまでの

200年間は純粋に釈迦の弟子たちが釈迦の教えを広めて

きたのでしょうか?

 

『伝承によると、釈迦が入滅された年に、五百人の弟子たちが

マガダ国の首都の王舎城(ラージャグリハ)の七葉窟に集まって、

第一回経典編纂会議(結集)を開きました。

この五百人は、釈迦の弟子のうち、悟りを開いて阿羅漢(あらかん)

という聖者の位に達していた者たちだけであるとされています。』

 

と書かれているのですが、五百人もいればやはり、釈迦の教えも

それぞれの人の伝え方感じ方などによって、さらなる弟子たちへ

の伝わり方感じ方も変わっていったところが多々あると思います。

全く同じということはありえないと思うんです。

だから、直属の弟子たちの生存している間は、なんとか統率も

保てていたのでしょう。ところが、やはり時代の流れによる戒律の

解釈の仕方が変わるのは、仕方のないことなんですね。

 

私が宗教というのが、今ひとつ納得できない点がここです。

どの宗教でも同じだと思ってしまうんです。

つまりは、自分自身の心の持ちようによって捉え方が

変化するものだと思っています。

私が、神や仏は人間が作ったものだと断定する所以です。

 

他宗教によるいがみ合い、

戦争、弾圧、虐殺が、全世界歴史上に

どれだけ繰り返されてきたことか・・・

どれだけの血が流されてきたことか・・・

 

宗教にゆだね過ぎることが恐ろしいと思っているのです。

 

ただ、我が家が信じてこられた所の宗派は、

ご先祖様が信じて来られて代々子孫が守って来たもの

だから、ここの宗派のやり方で、

お祀りして差し上げなければならないかな・・・と、

長男の嫁としての責務かな・・・と、

お墓と御仏壇は守って行ってあげねばならないな、と、

そのときが近づいて来てることを、ひしひしと感じつつ、

やっと宗教の勉強をし始めたところです。

 

 


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