≪釈迦の悟り≫
~如実知見(にょじつちけん)~
「ありのままに起こることをありのままに受け止める」
釈迦の深遠な悟りを簡潔に伝えるこなど至難の業。
敢えてまとめると、如実知見、世界の物事、宇宙の森羅万象を
如実に、あるがままに知見しなさい。
というのが、釈迦の教えの根本だと言います。
たとえば、
老い・・・時間が経過するという意味でしかない
1日づつ、1時間づつ、1分づつ、確実に老いていく。
ただ、それだけのこと。
【苦=“duhkha”=「思うがままにならないこと」(サンクリット語)】
「老・病・死」=思うがままにならないこと
われわれは思うがままにならないことを、思うがままにしよう
として、「苦」にしているのです。
解決法=如実知見して「苦」にするな
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思うがままにならないことを、思うがままにしようとしないこと
人間は、自分の都合のいいように物事を見て、
理解しようとするものです。たとえば、
赤ん坊なら早く大きくなってほしい(老いてほしい)と思い、
老人になるとこれ以上老いたくないと思います。
すると、老いが「苦」になってしまうのです。
老いである、しわやたるみもいやだと思わず、
しっかりと受け止めて(苦にせず)、
これだけ長く生きてきたんだから、それぐらい当たり前
のことと、明るく元気に自分の人生を全うしましょう、
生きましょう。。。ということが老いについての悟り
ということになるのでしょう。
仏教は三宝(仏法僧)の教えとか言われますが、
それは後の聖徳太子が十七条の憲法の中で記した
ものからきたようです。
年代、お国柄、当時の人の捕らえ方によって
仏教もかなり形をかえてきたようです。
今回は釈迦が発見したものだけを注目しました。