小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



飯泉取水堰では毎年夏にみずきフェスタが行われている。みずきフェスタとは神奈川県内広域水道事業団が水道施設の理解や関心を深めてもらう目的で開催しているイベントで、普段は立ち入ることの出来ない施設内が見学できる。7月28日の土曜日に開催されたみずきフェスタに出かけた。7月28日、みずきフェスタが行われている飯泉取水管理事務所へ出かけた。普段は閉ざされている正門も開かれており、施設内を見学出来る。正門を入ると正面には監視室やポンプ場のあるコンクリートの施設。飯泉取水堰は昭和40年代半ばから建設が行われ昭和49年の4月から取水を開始。建物の外観は昭和を感じるデザイン。外階段から2階へ上がり、玄関を入って右側の通路奥には監視室。監視室内には監視モニターや取水・送水量を示す表示盤など色々な機器が設置されている。卓上のモニターには施設内の様々な場所に設置されている監視カメラの映像。スイッチャーの数から見て20台近くの監視カメラが設置されているようだ。監視室のある2階から階段を下り地下へ。地下にはポンプ室がある。ポンプ室には導水ポンプが4台。取水した原水を曽我丘陵の中腹にある導水トンネル流入口まで揚水し、伊勢原や相模原の浄水場まで送っている。導水ポンプは荏原製。この導水ポンプは非常に電力を消費するとのこと。このポンプ室には小田原市の高田浄水場へ送水するための小型のポンプも設置されている。ポンプ室から再び2階へ。西側には取水した原水に含まれる土砂を取り除くための沈砂池。幅は19.5m×長さ110m×有効水深4mの沈砂池が計4つ。建物の外に出て沈砂池の横を通り取水堰方面へ。途中には沈砂脱水設備。作動しているところを見たいのだが休止していた。施設西側から道路に出て取水堰へ。以前は自由に通行できた取水堰横の道路も今年の春に封鎖されてしまったので、この場所に来るのは久しぶり。取水堰の南側に設置された交通規制のフェンス。フェンスの中に入れるのはこのみずきフェスタの時くらいになってしまった。道路を横断し取水堰へ。このみずきフェスタの目玉は、なんといっても取水堰上の通路の開放。今年は取水堰上から撮影したい場所が2ヶ所ほどある。取水堰上には幅2mほどの通路が対岸まで続いており長さは342m。放流設備は洪水吐や魚道用など計10門。取水堰の左岸上流部分には取水口が計8門。水面に浮いているオレンジ色の設備は網場といい大きな流木などが取水口に流れ込まないようにする装置とのこと。取水堰左岸下流部分には魚道と土砂吐。魚道両側のコンクリート上にはサギが獲物を狙って何羽も集まっている。取水堰上の通路を進むと、なんと半分ほどのところで通行止め。昨年は対岸まで行けたのだが。実は今回取水堰上の上から取りたかったものの一つが、小田原ロジスティクスセンターの建設風景。対岸近くまで行って撮りたかったのでとても残念。それともう一つ撮りたかったのが下水処理水の排水口。これも対岸近くまで行かないと排水口からの排水の様子が撮影出来ない。なんともがっかり。最後に取水堰中央部分から飯泉橋方面を撮影。いつもは飯泉橋上から取水堰方面を撮っているので反対の風景。撮りたかったものが撮れず少し不完全燃焼気味の今年のみずきフェスタだったが、天気も良く色々な設備の写真も撮れたので良しとしよう。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )