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小田原の端々



毎年、夏の期間だけ開場する国府津海岸の国府津海水プールが今年は閉鎖されている。原因は開場準備作業中に設備の破損が判明したためとのこと。先日、国府津海岸に立ち寄った際に閉鎖されている国府津海水プールの様子を撮影した。国府津海岸の西湘バイパス高架下に国府津海水プールがある。例年開場時期は夏休みの期間。プールの水は海水を使っており無料で利用できる市営のプール。プール下の擁壁には工事看板。「プールの蓋を直しています」との記載だが工事が行われている気配は無い。市の発表による破損の経緯は「昨年9月の台風15号の影響で、第2取水井戸(深さ約5m)内に堆積していた砂を、プール開場準備のため取り除いていたところ、深さ約2.5mの位置に、コンクリート製の井戸枠の継目が断裂し、上下に幅10~30cmの隙間が見つかりました。この隙間から、海水と砂が流れ込み、それらを取り除けないため、プールに海水を注水できない状態となっていました。」とのこと。国府津海水プールの構造は、第1取水井戸から海水を取り込み、導水管を通って第2取水井戸に溜め、吸水管からポンプ室に汲み上げてプールに注水する構造。国府津海水プールの西側にはポンプ室らしきコンクリート建屋がある。第1取水井戸、第2取水井戸に該当する設備はよく分からなかった。ポンプ室らしき建屋の下部には壊れたようなコンクリート管。基礎部分にも隙間が開いていたので、この建屋の下部が第2取水井戸なのかもしれない。西側からプール内を撮影。この国府津海水プールは小学生の頃に2度ほど訪れたことがあるが、西湘バイパスの高架により日差しが遮られ、激寒だった記憶しかない。この国府津海水プールは25mプールだが、東側が浅く、西側は深い構造になっている。例年通りなら、子供達が泳いでいるであろうプールには水も歓声も無く、高架上を通る車の音が重く響いていた。無人のプールサイドの向こうには夏の海。今後、国府津海水プールがどのように改修されるのか気になるところ。来年の夏は無事開場できると良いのだが。

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