いい文章を書きたい。書けない。文章は天地に備え付けてある遊具。それをジグソーして並べ替え並べ替え、パズルのように上手に遊んでいたい。
いい詩を書きたい。書けない。詩は風の遊ぶ無重力の遊具。ちょいと借りて来て、わたしも風になって飛び歩きたい。何処へでも。
いい思いに包まれたい。包まれない。思いは大陽の布団。ふかふかにふくらんで、軽々と自由に生きていたい。
大空に褒められたい。わたしがいい一日の中に住んで、いい暮らしをして生きていること、それを自認していること。自己流だけど、そうやっていてもいいというその裏付けが欲しい。自惚れだけだとやるせない。
あれこれ願望だけが一人でのこのこ歩いて行く。付いていこうとするが,付いていけない。もう昼下がりだ。3時だ。ギブアップだ。