え、ええ、えええ!?
ブログの既読者数がいきなりスゴイ!
16時47分からの1時間。満潮と高潮の波飛沫がどどど~~ん、どどどど~~~ん。
どうした!?
わからん。
読者がよよよ、よよよとブログを読んで下さったことは嬉しいこと、だ。
え、ええ、えええ!?
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1
わたしになってくださった肉体さん、ありがとうございます、わたしがこれでわたしになっていられます。
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生まれてからずっとこうしていてくださっている肉体さん、見放さないでいてくださっている肉体さん、ありがとうございます、これで今日を過ごすことができています。
3
見捨てられずにすんでいます。
4
ずっとずっとずっとわたしを導いていてくださっている肉体さん、ご苦労がたくさんおありなのに、それをあまり口にせずに、働き詰めをしてくださっている。
5
今日は久々にあなたと会話をします。
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あなたがいなければ、わたしは生きることも死ぬこともできませんでした。ありがとうございます。
7
あなたがひとり体当たりでご苦労を忍んでおられます。
8
わたしはあなたの左腕の肘(ひじ)のところを軽く撫でておいたわりおねぎらいの意を表します。
1
幸福だよが口癖の籐寝椅子
2
N新聞読者文芸、俳句部門、秋尾敏選の、入選句。
3
作者は、福岡博の青木康代さん。
4
籐椅子に寝てお昼寝をしているのはご主人様だろうか。
5
ご主人様が、「おれは今が一番幸福だよ」と仰っておられるのだろうか。もうそれが口癖になっておられる。
6
それを聞いているのは奥様。夫の幸福は妻の幸福。なんじゃないのかな。お昼は2時だろうか。
7
籐椅子が季語。夏の季語。籐椅子を真ん中にして夫婦二人の幸福が行ったり来たりしている。いやはや睦まじい。
わんわんわんわん泣いてみたい。
ぼろぼろぼろぼろ涙をこぼしていたい。
1歳か2歳か3歳の幼児になっていたい。
ありったけの感情を修正せずにそのまま放出して、あとにはなんにも残っていないほどに、洗い流されていたい。
で、夢の中でそうしている。
そうしていることがある。泣いている。
ぽろんぽろん泣いている。77歳の老爺が幼児になっている。
1
若き日の白いヒールを履いてみる六十回目の結婚記念日
2
N新聞読者文芸短歌部門、栗木京子選の入選の作品である。
3
作者は福岡西の浦淑子さん。
4
60回目の結婚記念日に、結婚式で履いた白いヒールの靴を履いてみる、というのだ。文金高島田の花嫁衣装を白いドレスの洋装に着替えて、そこで白いヒールの靴を履かれたのであろう。そこで新郎が新婦の手を引いたであろう。
5
60年を経過していても、若き日の結婚式にもういちど立ち戻ってきたいというのは、きっとそれだけの幸福度がずっとずっと維持されているからであろう。
6
いい作品だなあと思った。僕には、とても、書けない。
7
作者は現在おいくつなんだろう。二十歳で結婚されたとすれば80歳だ。白いヒールの靴が履ける美しい80歳だ。
1
わたしは仏典を読む。そうであるのに、信者面をすることを好まない。
2
どの組織にも加わろうとしない。どうも矛盾している。
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お釈迦様の説かれた教えが仏教である。
4
しかしいまはいろいろに分岐している。宗派がたくさんある。支流がたくさんある。支流がそれぞれに特色を出している。
5
でも、わたしは根元のお釈迦様の教えに立ち戻りたいのである。
6
組織を嫌っているから、井戸の中の蛙に等しい。わがひとりの暗愚を通すしかない。
7
組織は共同歩調を強制する。それを嫌がる。では一人で正しい道を歩いて行けるか。行けないのである。
8
正しい道を歩いて行けないのに、それで甘んじていようとする。傲慢だからである。
9
わたしが死んだら仏陀その人の組織に加わるつもりだ。
1
わたしの法名は「釈応帰」。はやばやと頂いている。いい名をもらったと思っている。
2
名字になる「釈」は、お釈迦様の「釈」である。浄土往生をしてお釈迦様の家の一族になる。
3
「応帰」は「まさに帰らんとす」。何処に帰って行く者であるか。お浄土に帰って行く者だからである。
4
仏さまのお浄土がわたしたちのふるさとである。ふるさとを発って来たので、そのふるさとに帰って行くのである。帰ることが「浄土往生」である。
5
死んでバスターミナルに到着する。すると、いろいろな行き先を書いたバスがやって来る。
6
わたしは迷わずに「お浄土行き」と書いてあるバスに乗ればいいのである。あとはバスが目的地に連れて行ってくれることになっている。
7
わたしの位牌には「釈応帰信士」の法名が書かれる。「信士」は「仏陀を信じている者」の謂(いい)である。
8
仏さまのお浄土に帰って何をするか。成仏(じょうぶつ)することが約束されている。「あなたを仏にする」と仏さまがわたしに約束されたので、わたしが生まれて、そして死んで行くのである。
9
成仏してどうするか。仏と成って仏の活動を開始するのである。これも約束されていることである。
1
夫婦。老夫婦。長いこと連れ添ってきた。鍵穴と鍵が合うときもあったけれど、そうでなかった方が遙かに多かったようにも思う。合わないで喧嘩口論になることもしばしばだった。あれこれ不満に思うこともあった。いまもある。でもそれは妻の方から見てもいっしょだろう。我慢をしてくれているからいっしょに暮らしていけるのだろう。
2
とはいえ、もう先が見えてきている。長いことはあるまい。ずばり短いだろう。その短い時間をどうすればいいか。反乱を起こす元気はない。許し合って近付いて行くしかない。不平と不満で汚したくはない。できればその逆方向を歩いて、安らかでありたい。
3
寝るときに、このごろよく、「長いことお世話になりました。有り難うございました」をさらり言うことが多くなった。死ぬときにそれが言えなくなると困るから、早めに言っておくことにする。我が家は同居離婚状態に近い。寝る部屋暮らす部屋は別々である。
4
それを悲しいと思ったりすることもあるが、打開策はない。非はわたしの方にあるからである。
5
結婚するときに、「あなたを生涯幸せにします」などと約束したけれど、47年間連れ添って来て、とうとうそれを実現することはなかった。すまないと思う。
1
考えなくていいことは考えなくていいのだ。そう思う。そう思うのに考えている。
2
考えて暗くなる。考えたら明るくなる、ようにすればいいのに、逆行している。
3
どうやったら考えないでいられるのだろう。わざわざ余計な重たいお荷物を担いで、へとへとになりながら歩いているようなものだ。
4
そこへヤクルト販売員の若い女の方が玄関に立たれた。家内が応対している。1オクターブほども高い明るい声である。
5
よほど明るい考え方をしておられるのだろう。明るく生活しておられるのだろう。などと、その声を聞いて、推察する。
6
秋の日射しが庭にさしている。アキアカネが飛んでいる。行ったり来たりしている。1匹だけである。
1
考え事はもうしたくない。打ち切ってしまいたい。どれだけ続けていても埒があかない。
2
すういと眠りの海の底に誘い込まれて、そこで何もかも忘れ果てて、無の海藻の葉っぱになってゆらりと揺らいでいたい。
3
のに、肝心の眠気が来ない。来てくれない。むしろ遠離っていってしまう。そういうことってあるよね。
4
仕方がない。音量を小さくして音楽を聴くことにする。半袖シャツでは腕の辺りが寒い。でも、長袖を着込むまでではなさそうだ。
5
空が高い。秋をしている。山でも登ったら良さそうだ。低い山に。左足が麻痺しているから、なかなか行こうという気にならない。勇気が起こらない。
6
人様の肩を借りたら、歩くのがずいぶん楽になるだろうが、そこまではしたくない。迷惑はかけたくない。
7
こういう考え方を通したら、ずっと一人の力の範囲内で生きるしかない。1から10、助けられて生きているのに、それを認めたくないようだ。意固地だ。