同じく2月17日、月曜日の西日本新聞、読者文芸の欄。
僕の投稿した俳句の作品が、秋尾敏選で入選トップになっていた。
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雪山(ゆきやま)の松の脂(やに)焚く終い風呂
薬王華蔵
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選者評をもらっていた。嬉しい。
山荘であろうか。冷めていた終い風呂に松の薪をくべると、松脂を含んだ薪は多少濡れていてもよく燃え、一日の最後に豊かな時間を創り出す。
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雪山は松林の山。松山の松には樹脂が取れる仕掛けがしてある。幹に切り傷がつけてあって、そこに竹筒を提げてあった。竹筒に松脂が溜まっていた。枝先に積もっていた雪がばさっばさっと落ちて来る。風呂は五右衛門風呂。わずかでも松脂がゴウゴウゴウと燃えた。