指定席の2号車は後ろから2番目なので、宗太郎駅がよく見えるように前のほうへ移動。4号車あたりに行ってみました。
四角いところは駅舎跡の土台。
朝6時の各駅停車で降りたときは雨だったのに、皮肉なことに今は晴れています。じっくりと車内から観察。
これも朝、撮り忘れていた時刻表をばちり。左は上り、6時台に39分、20時台に35分。下りは54分のみ記載。2018(平成30)年ダイヤ改正までは、キハ200系ディーゼルカーが上り、下りとともに3往復ありましたが、現在は783系特急車両を普通列車にして1.5往復のみ。特急運用の合間に普通列車として走らせた方が合理的だとか・・・。
特急運用時の方向幕。特急らしく、上部に赤い幕がついています。わかりやすく、背景を黒くして文字は白色。
普通のときは、黒地ではなく、白地に黒い字。
その頃から晴れ間が差すように。だったら、6時頃に晴れてくれたら助かったのに。
宮崎県最北端の市棚駅です。ここを出ると、県境付近の宗太郎超えが始まります。
まもなく宗太郎駅。通過するかと思ったら、特急は次第に速度を落とし・・・
ついに停車。宗太郎駅は通過扱いなので、ドアが開かないまま運転停車中。これはチャンス!!
雨の日の秘境駅探険はどうしても警戒してしまいます。晴れていて、電車が定刻通りに動いてくれれば、ホテルに荷物を預けたまま、ふらりと延岡から宗太郎へ往復はできましたが・・・。
地方の駅で1時間45分もの暇つぶしは、何もない山口県の田舎で暮らしていたとき以来でした。当時の山陰本線は1時間に1本。駆け足で駅に向かったものの、汽車は1分1秒でも定刻とおりに発車なので、乗り逃してしまったら1時間後。滝部駅にキヨスク(駅売店)があったので、週刊少年なんとかの漫画本を買ってひまつぶし。現在の滝部駅はキヨスクの需要が減ったのか、閉店。
平成の初め頃キヨスクがあった駅は下関、幡生、綾羅木、安岡、吉見、黒井村、川棚温泉、小串、滝部、人丸、長門市。下関駅はセブンイレブンに移行し、長門市駅は民間の売店に委託。残りの駅は全部キヨスクがなくなりました。
ここ、延岡駅は暇つぶしができる場所があります。駅舎そのものがスターバックス併設の書店。スタバでサンドイッチとコーヒーを購入して朝食代わり。スタバはどこでも無料のWi-Fiがつながるので、スマホで暇つぶしができます。平成の初め頃、スマホがなく、暇つぶしは本を買ってしまいそうですが、デジタル化になった今はわざわざ本を買わなくてもスマホ。
1本前の列車に変えたくても、「×」の理由がわかりました。宮崎県北部の住民は県都の宮崎に行くよりも大分のほうが便利なのかね・・・。9時13分発のにちりん6号に乗車するため行列をなしていました。
延岡から小倉までの特急券に「にちにん」&「ソニック」が印字されているので小倉まで通しの料金券は2400円。別々に買ってしまうと割高になってしまいます。
こちらは座席を指定するのみの、「指ノミ」券。
6時10分発の普通列車も同じ車両ですが、9時13分発は料金を要する特急です。普通列車のときは先頭車両のみドア扱い。特急は全車両ドアが開きます。
雨のさなか、定刻のとおりに終電が入線。朝6時54分だというのに、「始発兼終電」なんです。もし、宗太郎駅に来て、延岡行きが運休だったら、延岡駅周辺のタクシー会社に電話して、迎えに来てもらって延岡駅に戻る訳なんですが、送迎料も含めると福沢諭吉さんが何枚も吹っ飛ぶかも。とにかく、電車が動いてよかった。
4両の特急車両ですが、佐伯から延岡まで普通列車として運用中は先頭車のみ乗車可能。1号車の半室はグリーン室です。あらかじめグリーン券を用意していないので、後ろの普通座席に着席。延岡から佐伯に向かうときはグリーン車なしの4号車なので、普通列車でグリーンに乗車可能なのは、佐伯から延岡までの片道のみになります。
あとで知りましたが、佐伯から延岡まで普通列車として運用中、グリーン車に着席すると、JR九州内の普通列車グリーン料金が適用され、50キロまで780円、100キロまで1000円。150キロまで1700円。
先頭車両に車掌さんが乗務し、乗客の顔や特徴を覚え、発車したら座席までロックオンするので、もし、グリーン車にお客さんが座っていたら、「あの、ここはグリーン料金がかかりますが・・・」と声をかけて、お客さんが普通席に移動せずグリーン座席に座りたいと承諾していれば、携行POS端末を操作し、グリーン券を発券することになっているようです。っていうか、JR九州管内で普通列車にグリーン車を連結していません。特急が普通列車としてのグリーンは佐伯から延岡までの片道だけなのかも。宮崎空港から宮崎まで、および早岐から佐世保間も特急車両で普通電車になりますが、グリーンは特急、普通列車区間もすべて指定席なので、普通列車としてのグリーン券は無しかも?(私の推測)
ずっと延岡まで車窓はこのように曇っていて、景色を楽しめず・・・。
7時26分延岡駅到着。戻って来られるとわかっていれば、ホテルに戻って朝食、出発時刻まで部屋でまったり・・・の予定でしたが、すでにチェックアウトしてしまったので、駅の中で待つしかありません。
予約しておいた、延岡9時13分発特急にちりん6号を、8時06分発特急にちりん4号に変更できるかと、スマホでJR九州列車予約にアクセスし、変更を試みるも、特急にちりん4号(大分)ー特急ソニック20号ー小倉 普通× と表示。本当に全席満席なのか? 今回の予約は「にちりん」「ソニック」セットでの予約なので、大分まで席が空いていても、大分からは × なのかも。8時06分を見送って、素直に次の9時13分に乗るしか。
こんな雨でも本当に6時54分発の延岡行きが来るのかと、JR九州アプリで確認すると列車はちょうど重岡と宗太郎の真ん中なので、まもなくやってくることは間違いない。秘境駅でもドコモは通じており、5Gです。auやソフトバンクのエリアマップで確認するとどれもエリア内でした。
もし晴れていたら、確実に戻って来られるので、ホテルに荷物を置いたままにして貴重品、カメラ、スマホだけの最小限のものだけ持ち出すつもりでしたが、雨なのでちょっと心配。ホテルに荷物を置いたままだと戻って来られなくなる可能性も考えて、早朝チェックアウト。宗太郎まで来てくれそうな、タクシー会社の名前や電話番号もメモ。宗太郎駅に降りたのはよかったものの、延岡行きの電車が運休だったら、次に来るのは24時間後。それで必然的にタクシーになります。6時54分が運休になった場合の救済方法なんて聞いたこともないですし・・・。
心配はしていましたが、ちゃんと定刻とおりに普通列車として運用している特急車両がやってきました。佐伯行きは先頭の1両のみが旅客扱い。こちら延岡行きも先頭1両のみ乗車可能です。先頭の運転室に車掌さんも乗務しているので、お客さんが乗ってきたらロックオンしやすくなるためだと思います。
宗太郎駅2番ホーム待合小屋の照明器具は今の時代にふさわしく、LEDになっていました。宗太郎駅の時刻表を見ると、佐伯行き6時39分と20時35分、延岡行き6時54分の1.5往復しかありません。九州の夜明けは東京より遅く、冬至前後だと7時15分を過ぎてやっと明るくなります。6時台が暗くなる時期は年間の半分くらいなので、利用者ゼロの状態でもこの照明は灯ることになるでしょう。
雨が降らなければ・・・とお天気が恨めしいです。
2番線ホーム側にあった記念碑のようです。かなり年季が入っており、文字の判読ができず、ネットで検索してみたら、出てきました。こちら です。1947(昭和22)年、信号場を駅に昇格させた初代駅長さんを讃える記念碑とのこと。もう76年前になります。あの頃の遡っていれば、宗太郎駅は駅長をはじめ、駅員さん、そして駅を利用するお客さんで賑わっていたに違いない。
この風景を見ると、崖っぷちの谷間に駅がある飯田線の秘境駅を思い出します。
向かいの1番線ホームにある蛇口。このあたりはかつて、公衆電話ボックスがあったところです。秘境駅のミネラルウォーターなのかも知れませんが、加熱や殺菌処理はしていないので、直に飲むのは避けた方が良さそうです。
宗太郎駅2番ホームにある待合小屋で雨宿り。
宗太郎駅名物(?)のメッセージ付きの石ころ。これらの石はそこらへんにあったものなのか、それとも全国の宗太郎駅マニアが自宅近くの適当な石ころを見つけてはメッセージを書いて置いていったのか、真相は不明。
まさしく、今の気分は、これ。せっかく宗太郎駅に来たのに、雨じゃ・・・ね。
中津といっても、大分県最北端の駅。ここは最南端の駅。中津から宗太郎までのきっぷは179.2キロ。運賃は3、300円なーり。ちょうど静岡県の端から端まで、すなわち、熱海から新所原までの177.8キロとほぼ同じくらいです。
そりゃ、私も長年も特急で素通りしてばかりで宗太郎駅のことが気になり、やっと今回はついに念願の宗太郎駅訪問。
秘境駅によくある、駅ノート。ここでもありました。特に日本一の秘境駅、北海道の小幌駅は女性が管理者。しっかりホームページで小幌駅の近況報告もまめに更新。小幌駅ノートの管理者ホームページは こちら。
小幌駅は地元の豊浦町役場がふるさと納税を利用して駅としての光熱費、バイオトイレなどの維持料を負担していただいているおかげさまで、現在も小幌駅が現役なんですけど、最北端の木造の駅として有名な抜海(ばっかい)駅を抱える稚内市は2024(令和6)年をもって廃止を検討しているようです。
根室本線の富良野から新得間も、来年、一部の鉄路復旧はせず廃線が決定されました。そのため、全国からその区間に乗りに出かける鉄道ファンが殺到しているとか。特に、新得から東鹿越間は2016(平成28)年の台風災害により、代行バスで運行中。1台のバスに乗り切れず、積み残しが出ているそうです。
宗谷本線もかつては秘境駅がたくさんあったというのに、今年のダイヤ改正でいくつかの駅が消滅。駅のまわりはゴーストダウン化となってしまった、雄信内駅、物置小屋の糠南駅も危なかったのですが、幌延町が観光資産として使えるとして、維持料を負担し、存続決定。
秘境駅を存続させるために自治体が維持料を出すのは、どうやら北海道だけのようです。
駅ノートは列車が来るまでの待ち時間にちょっとした暇つぶしになります。
わざわざ自前の色鉛筆を持参し、ここでノートに描いています。すごいねえ。寝台特急「彗星」です。東京発九州行きの寝台特急列車名は「富士」「みずほ」「さくら」「はやぶさ」「あさかぜ」だけど、この彗星は、京都発南宮崎行き。ブルートレイン利用者の減少に伴い、2005(平成17)年に廃止。その年までは、ブルートレインがあの秘境駅の宗太郎駅を通過。2005(平成17)年までの下関駅の時刻表は朝の時間帯に東京から、または京都、大阪からのブルートレイン、夕方から夜にかけては東京、関西方面のブルートレインの名前がずらりと並んでいたのに、現在は電車形式の「サンライズ出雲」(東京~出雲市)、「サンライズ瀬戸」(東京~高松)を残して、機関車が牽引するタイプはすべて消滅。夜中のうちに目的地に移動する「動くホテル」の需要が減っては残念なことです。
いつも旅行するときは荷物削減のため、傘を持ち歩かない。今回は雨なので、折りたたみくらいは持っていったほうがよかったんですけど・・・。佐伯方面1番線では雨宿りができる場所といえば、厠(かわや)。ちょうど2番線延岡行きホームに雨をしのげるまともな屋根付きの待合小屋があるので、あそこへ。
宗太郎に着く前までに雨が上がっていればラッキーなのに、今日は残念ながら降り続けていました。
秘境駅だというのに、駅名票を新しくしたのは、豪華観光特急列車「36ぷらす3」の停車駅だからでしょう。秘境駅の物珍しさもあり、しばらくの停車時間に観光客がどっと降りるので、このときだけ秘境駅にふさわしくない風景になってしまいます。
駆け足であの屋根付きの待合小屋へ。
宗太郎駅でもしも何かあったときにJR関係者に通報できるように電話番号も掲示。JR九州では経費削減のためNTTの固定電話は廃止。駅のみどりの窓口だって、ソフトバンクの携帯電話番号です。国鉄時代に鉄道電話として鉄道通信株式会社設立。国鉄が民営化になってから社名を「日本テレコム」に変更。2004(平成16)年にソフトバンクが日本テレコムを買収し、現在に至っています。
宗太郎駅の木造駅舎があったところは土台として残っています。青空改札口は、駅舎があったころの改札ラッチをそのまま残しています。
鉄道省時代の大正12(1923)年、宗太郎信号場として敷設。駅に昇格したのは、昭和22(1947)年。木造駅舎はその頃に建てられ、国鉄の駅員さんも駐在していました。
跨線橋のたもと付近に公衆電話ボックスがありましたが、今は撤去されています。今の時代、公衆電話を使って連絡する人はほとんどいなくなりました。しかし、市街地におむね500メートル四方に1台、その他の地域では1キロ四方に1台を置くことが、電気通信事業法の施行規則で決まっています。ここでも、1キロ四方に最低でも1台はあるんですかね?そこんところが疑問。
昭和時代や平成の初め頃は外に出かければ、必ず公衆電話を目にしていましたが、現在は見かけるのは非常に稀になりました。今から20年くらい前、今のようなWi-Fiがない時代はもっぱら外出先のネットはグレー公衆電話。その頃(2000年当初)、小笠原に出かけてしまうと、ドコモのみアンテナが立っていても音声通話のみでメールのやりとりに必要なiモードは使えず。Eメールは父島、母島とともにグレー公衆電話につないで受信。返事を書いて、再び接続して送信。今の小笠原村は光が導入され、スマホされあればすべてできてしまう、便利な時代になりました。
昭和22年に遡っていれば、あの改札口に駅員さんが入って、硬いきっぷに鋏を入れていたかもです。現在は駅舎もなくなり、きっぷ入れのポストらしきものが鎮座されています。
延岡から佐伯間は普通列車は1.5往復しかなく、その間に乗ってきたお客さんはただものではないと判断され、車掌さんがそのお客さんのところのロックオンし、きっぷはお持ちですか~?って話しかけるので、キセルは絶対に無理でしょう。きっぷ入れポストの中身、どこから宗太郎までのきっぷがちゃんと回収されているか気になるところ。秘境駅として上位にランキングされている駅名同士のきっぷ、たとえば、「小 幌 → 宗太郎 経由:静狩・函館線・新函館・新幹線・新青森・新幹線・東京・新幹線・小倉・鹿児島線・南小倉 8月1日から8月13日まで ¥23,870 根室駅MR発行 (1ータ)」とか出てきたら、びっくり仰天かも。
ここにいられるのはわずか14分の滞在。雨なので、駆け足であちこちウォッチングしながら撮影します。
なんとか宗太郎駅に着く前に雨が止んでくれたら・・・という願いもむなしく、雨が降り続けている状態で下車。
宗太郎という駅名の由来は、ずっと昔、九州へ逃げた平家の落人の洲本宗太郎と言う人がこのあたりに住みつき、このあたりの地名を宗太郎(1693年?)となったそうです。
観光列車「36ぷらす3」の停車駅なので、お客さんを心地よく受け入れるために駅名票を新しくしているかも知れません。
同じホームだというのに、向こうは嵩上げされていて、1ヶ所しかない先頭の乗降口は低くなっています。
ドアが閉まりました。佐伯方面を撮影。
そそくさと去ってしまいました。6時39分の次は、20時35分まで来ません。その間にいくつかの特急が通過。となりの2番線延岡方面ホーム、6時54分発は始発兼終電。乗り逃してしまうと、次は24時間後。極端なダイヤになっています。
まもなく市棚駅。延岡から佐伯までの普通列車は1日1.5往復しかない超閑散路線なのに、駅前の住宅街になっています。
市棚駅の時刻表は、上り佐伯行きは 6時31分の次は20時27分。下り延岡行きは6時47分のみ。
国鉄様式の駅名票がまだ残っていたとは!
上りは6時台、20時台、下りも6時台しかないのに、この駅の生活利用者はいるんですかねぇ?点字ブロックもちゃんと整備してあります。次は、今回の目的地、宗太郎駅です。宮崎県と大分県の県境を越えたら、宗太郎駅。ワクワクしてしまいますが、この雨、なんとかならないのか・・・。
普通列車南延岡発佐伯行きは4両編成のうち、先頭の1号車のみ乗車可能。そこそこの乗客がいて、検札開始。延岡から佐伯までの58.4キロは青春きっぷで乗れるのは1.5往復のみ、九州一最大の難所と言われています。あとは特急ばかりですが、早朝の普通列車が1本組み込んでいるため、北海道の石勝線みたいに普通列車が1本もない新夕張から新得間に限って特急券無料開放にすることはできぬ。(その区間のみ普通列車扱いなので、青春18きっぷでも自由席に乗車可能)
1日に1.5往復しかない超閑散な北延岡駅停車。
駅のまわりに民家があるので、秘境駅とは言いがたい。
次は日向長井駅。ここでも民家があります。車社会になり、わざわざ1.5往復のJRを利用するわけではないと思うのですが、青春18きっぷの特急無料を回避するため、特急車両でも普通列車扱いにして停車。だったら、JR北海道の石勝線も南千歳から新得間の132.4キロを1日1往復の普通列車を走らせ、全区間特急料金を徴収したほうがよろしいのでは。ただでさえ、JR北海道は赤字を抱えていますし・・・。
北川駅停車。駅舎は左側のカーポートっぽい建物。右側は公衆トイレのようです。次は宮崎県最北端の駅になる、市棚駅に停まります。
宮崎県のテレビ番組。NHK2局は全国どこでも見られますが、民放はたったの2局なんですよ??今まで全国各地を旅していて、選局が少ないと感じたのはここ宮崎県のような??
窓を開けて、外の様子を確認。土砂降りです。
いくつかのパターンを考えてみました。
もし、JRが運休だったら、次の宿泊地までネット予約した内容を変更。
仮に宗太郎に行けたとしても、帰りの電車が運休になった場合に備え、宗太郎駅に来てもらえるようなタクシー会社をリサーチして電話番号メモ。
この雨なら、始発の宗太郎駅行きは無理かも?夜が明けて、5時半にネットから情報を収集し、それから決定すればいいと思い、この日は早めに就寝。
<朝5時半>
ネットで天気予報確認。深夜のうちに線状降水帯通過。朝9時頃までは曇りか、雨の状態が続く。
JR九州のネット情報 → 遅れや運休の情報無し。
これはもしかしたら、行ける可能性がアップ。いや、5時半だから、JR九州の情報は5時50分になってからでないと。
<5時45分>
JR九州アプリの「どれどれ」で確認すると、南延岡発佐伯行きは定刻とおり、南延岡駅でスタンバイ中。
佐伯発延岡行きはどうなのかと確認するが、情報は出てこない。
南延岡発佐伯行きは定刻とおりに動くとはいえ、帰りの足になる、佐伯発延岡行きがないなんて困るわ。
宗太郎から延岡に戻るのは7時26分なので、荷物はホテルの自室に預けたままでもチェックアウト時刻まで十分間に合う。
しかし、宗太郎で電車ストップになった場合に備え、早朝チェックインが賢明かも。(ホテルに戻れない可能性を考えて)
<5時55分>
チェックアウトして、6時頃、延岡駅に到着。みどりの窓口は閉まっていましたが、改札通路に駅員のお兄さんがいたので、「今から宗太郎に行って、戻って来られますか?」と確認。「はい、大丈夫ですよ」という言葉を信じて、
指定席券売機で購入。近距離きっぷもかねている端末でしたが、単に570円区間といっても行き先がわからないし、行った証拠を遺せないので、画面をマルスに切り替えて、いつものとおりに操作。
確認して確実に戻って来られるとおっしゃっていた駅員さんがきっぷにチケッターで入鋏済。
早朝の延岡駅です。ホテルから駅までは雨が降っていて、傘を使わず駆け足で移動。こんな雨じゃ不安だけど、駅員さんを信じて宗太郎駅へ。ホームでは乗車口が1ヶ所のみで先客が並んで待っていたので、私もそこで待っていたら・・・
な、な、な、なんと!!
特急ですよ!?
九州一秘境駅に向かうのに、この車両でいいの!?
普通 佐伯 と出ているので、間違いない。向こうから特急が見えたとき、一瞬ホームを間違えていないかと焦ったくらいですから・・・。様子を見たら、先頭の4号車のみ旅客扱い。3号車、2号車、1号車は締め切りなので、乗れないです。なるほど、4号車のみにして車掌さんの検札や車内乗車券発券が楽になるためなのか。なるほど。
これから秘境駅の宗太郎駅に向かうのに、この贅沢な車両なんて信じられない。しばらくしたら、車掌さんの検札。南延岡、延岡とともに早朝でもきっぷが買えるので、どの乗客は用意しているはずです。どこまで行かれるか把握するためでしょう。もしかしたら、車掌さんは私みたいにどんなきっぷを持っているか確認したがっているかも。向こうから検札するのが見えるので、「延岡→宗太郎」のきっぷを用意して、提示。すると車掌さんはにっこりしながらお辞儀。
車両は特急でも、普通列車で運行なので、普通列車専用乗り放題の青春18きっぷでも乗れます。
スマホの「どれどれ」アプリで確認したら、佐伯発延岡行きは定刻とおり動いているとわかり、これで一安心。このアプリはJR九州管内全域の運行を管理する運行指令所のデータを一般旅客向けに表示されている優れものです。どのくらい遅れているのか、私の乗っている車両は現在どの位置にあるかすぐわかるので、九州だけではなく、他社でも取り入れて欲しいんですけど・・・。
特急が15時30分頃到着。レンタカーの予約は13時なので、2時間半の遅れ。宮崎駅で特急がいつ動くかわからないと言われて、レンタカー屋さんにキャンセルの電話をしたものの、2時間半くらいはまだあるかも?と淡い期待を抱えながら駅前のレンタカー屋さんへ。
「1度はキャンセルした者なんですけど、特急が動いたので、予約を復活させることはできますか?」と交渉。パソコンで状況を確認し、「今、あいにくですがすべて出払っていて、用意はできないんですが・・・」「どうしても借りたいんですけど、無理ですか?」「申し訳ないんですけど、用意できるお車はないんです」しばらく考え込む。「この近くに他のレンタカー屋さんってないんですか?」「あります。ここを出て、・・・分のところ。なになにショップのとなりです」すぐ教わってもらった場所の別のレンタカー屋さんに駆け込み。「予約はしていないんですけれども、これから借りられるお車あります?」「普通車でよろしいんですか?」「はい」予約台帳で確認するも「申し訳ないんですけど、空きがなくて・・・」「軽自動車も、ですか?」「さようです」
残念でした・・・。仕方がないです。予約しておいたホテルにチェックイン。「GOGOみやざきサマーキャンペーン」付きのご予約ですので、お住まいのご住所を確認させてもらってよろしいですかと言われ、運転免許証提示。国の旅行支援ではなく、宮崎県独自の観光需要喚起策の一環として実施中。利用できるのは国内に居住する宮崎県内への旅行者。(免許証提示は国内に居住しているか確認するため)
チェックインした日からチェックアウトの日まで使える2000円分のクーポン券がもらえ、夕食はこれを使おうと使える店舗一覧をチェック。
ホテルの部屋で宗太郎駅への最後の切り札、早朝の6時台に上り、下りの列車が宗太郎駅に停車するので、早朝のを利用するしかないとプランニング。
延岡 6時10分 → 宗太郎 6時39分
宗太郎 6時54分 → 延岡 7時26分
天気予報をチェックすると、延岡、佐伯地区とともに夜遅くから明け方まで大雨。
(はあ?今は曇っているのに、これから大雨なのか?雨量の関係で佐伯から延岡間は運休になる可能性もある。100%行ける確証はないな・・・)と心の中で密かに考える。
2000円分のクーポン券を使い切るために、一覧表の中に載っているお店へ。宮崎名物のチキン南蛮はお昼にいただいたばかりなので、刺身と天ぷら定食をオーダー。
刺身を口にするのは、久しぶりです。JR延岡駅は海岸沿いではないけど、市全体では太平洋に面しているので、鮮度は抜群。1500円でしたが、生ビール500円でクーポン券全部使い切り。宮崎県の税金でごちそうをいただけるなんて・・・。ありがとうございます。
ネットでは指定席満席と出ていたのにガラガラ。自由席だと宮崎空港駅でどっと人が押し寄せ座れないかもとわざわざグリーンにしたのに、自由席は空席あり。なんだ、こりゃ!?
佐土原駅停車。みどりの窓口はなく、POS設置駅。(全国の乗車券のみ発売)
次は高鍋駅。児湯(こゆ)郡高鍋町の中心駅、みどりの窓口がある業務委託駅。
雨は降らず曇っている状態なので、宗太郎駅を観光するなら今のうち。急げ!特急!
やがて都会の風景になったら、日向市駅に停まります。
2006(平成18)年から市の代表駅として立派な高架駅に生まれ変わりました。千葉県の総武本線でも八街(やちまた)と成東(なるとう)の間に「日向」駅があります。読みはどちらも同じく「ひゅうが」。日向市を出ると、次は南延岡に停まります。