東京アイランド

OCNブログ人サービス終了に伴い、ここに引っ越ししました!

池田園駅(その2)

2016-07-09 00:35:58 | 2016JR北海道H5系旅

 どんな秘境駅でも備え付けられている、運賃表と時刻表。日本一秘境駅の小幌駅は雨(雪)風をしのぐ場所がなく、青空。ホームの柵に架けられてあるだけの強者。ここはちゃんと駅舎があるので、その中で架けられてあります。
 函館行は 6:18、7:00、8:53。その次は15:33、16:59、18:35、最終21:38。
 森行きは 6:46(流山温泉通過)、15:18、17:51、19:41、21:11(流山温泉通過)。
 7本と6本。
 山口県美祢市の美祢線大嶺支線(1997年廃線)の時刻表も1日6本。朝と夕方に集中しており、昼間の14時台は1本だったということは記憶しているので、似たような環境なのかも知れない。山口県日本海側の何もない漁村が実家。大嶺駅との接点は東京からクルマで帰省するときは中国道美祢インターが最寄り。大嶺駅前が豊北町につながる国道435号線。本線からわずか1駅の2.8キロ、盲腸線。駅舎は明治38年に建てられたもので貫禄あり。北九州の炭鉱と同じく、大嶺炭鉱が栄えた頃は駅の中にうどん屋があったほど。1997年に廃止される直前、最後の乗車。あれからもう20年近く経ちます。


 大嶺駅最終日の乗車券。三鷹駅から1000キロ離れた大嶺駅に、はなむけ。

 当時の山陰本線は1時間に1本。この時刻表を初めてみたときはかなり驚愕でしたが、北海道だとこのような時刻表は当たり前のようです。

 秘境駅のわりには、跨線橋がついています。階段をあがって、向こうのホームまで行くのにかなり大変だってば・・・。

 もし、車いす利用者だったら、優しくない駅。

 線路規格は、枕木ではなく、コンクリートなので、特急の高速走行も可能のようです。しかし・・・砂原支線って特急は走らないはずと思ったら、かつて走っていた札幌発大阪行きのトワイライトエクスプレスは砂原支線経由だそうです。カシオペアや北斗星はすべて西側の本線経由。

 池田園駅の大きな道道方面に面したところの通路。このあたりにクルマを停めて、この通路を使えば池田園駅に行けたわけでした。

 2002年以前からずーっと使われている古い駅名票。「ながれやまおんせん」は2002年開業なので、新品に取り替えず「銚子口」の上に修正ステッカーが貼られています。

 北海道の縦駅名票。全道どこに行っても同じ様式。

 池田園駅の照明はすべてLED化。静狩駅もそうでした。蛍光灯に比べると長寿命、消費電力も3分の1。うちの職場でも蛍光ランプをLEDに切り替える話が出ましたが、LEDに対応できるかどうか不明。うやむやになり、そのままお流れ。全部LED化にする工事費用とか初期の投資はかかるが、将来にわたって電気代も安くなるし、交換も手間省けるし、メリットも多いじゃないですかー!
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池田園駅

2016-07-08 00:00:00 | 2016JR北海道H5系旅

 宿の通路側で見つけた、野鳥の受け皿。どんな野鳥が来るのかな~としばらく待ってみましたが、結局来なかった。北海道にキジバトちゃまはいるんですかねぇ??調べてみたら、北海道から沖縄まで日本全国見られるそうです。青ヶ島も。公園や駅で人に懐くカワラバトと違い、警戒心もとても強いので、あまり見かけないかも知れません。

 朝食。和洋折半タイプでした。ごはんとお味噌汁付き。

 野菜や目玉焼きにかける、オリジナルのリンゴドレッシング。最後にホットコーヒー。本当にごちそうさまでした!!
 「またお世話になるかも知れません、その節はよろしくお願いします」と挨拶しながらチェックアウト。宿のオーナーさんも「社交辞令のフレーズだなぁ」と思われたかも知れませんが、本当に1ヶ月後も泊りに来るとは思いもしなかったかも知れません。だって、新函館北斗駅までクルマで20分の便利な立地ですしね・・。しかも、JR北海道のH5系(ラベンター色)で運用する東京行「はやぶさ22号」は12時44分発。ちょうどよい時間帯。
 チェックアウトして、最初の目的地は函館本線砂原支線の「池田園駅」。マルス端末で発券するときの経由欄は砂原支線に分岐して最初の駅として「池田園」が印字されます。札幌から室蘭本線、池田園回りで函館に向かうときの経由欄は「千歳線・静狩・函館線・東森・池田園・函館線」。
 カーナビに「池田園駅」を入力して、案内してもらうが、道道338号線路上で「目的地に到着しました」と。確かに池田園駅は見えますが・・・駅舎は反対側。カーナビを設計した人は細かく池田園駅を見ていないせいか、大きな道に面したところを駅の玄関口だと見なしたかも知れません。

 本当にこの道で池田園駅に行けるのかね??

 まあ、右側に支線の線路が見えるので、そのまままっすぐ進めば駅の玄関口につながるかも知れない。それにしても、さすがに北海道。駅に行くのに舗装されていない道。

 これが池田園駅前の風景。奥に見える商店らしき建物はすでに廃屋。

 駅舎です。出入り口が2つもあるの!?と思ったら、左側は待合室に無人の改札ラッチがあるところ、右側はお手洗いでした。
 「園」がつく駅名、近くに動物園や公園があるわけではないのに、どのような理由で人名の「池田」を冠しているのかと詳しく調べてみたら・・・

 駅名の由来
 当地開拓に尽力した人物が、附近一帯を大沼国定公園に付随させ公園にしようという計画を持っていたため、開拓者の名字に「園」を付け記念として名付けられた地名に由来する。

 とのことでした。池田さんがこの一帯を開拓したため、「池田園」という駅名に。
 石北本線の秘境駅、「天幕」駅も、天幕さんが開墾したため、駅名を天幕に命名したという経緯あり。しかし、昔は栄えていた天幕駅周辺が無人地帯になり、駅の利用者がゼロの状態。2001(平成13)年6月30日を以って廃駅に・・・。続きはまだまだ長いです。(笑)

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グランヴィレッヂ大沼のまわりは絶景

2016-07-07 00:21:05 | 2016JR北海道H5系旅
 2016年5月14日(土曜日)。

 北海道の朝はとても早い。5月は朝4時半頃から明るくなり、5時を過ぎるともう昼のような明るさ。目が覚めたとき、もう8時か9時!?とビックリして時計を見たら、まだ5時半。そっか、ここは日の出が早い、北海道。沖縄の朝はゆっくり日が昇り、日の暮れも本州よりは遅い。「あれ?東京だととっくに日が暮れている時間なのに、ここはまだ明るい!?」と思わせてくれます。
 5月なので、爽やかな新緑。今日はとても気持ちがいいほど快晴。

 グランヴィレッヂ大沼入口周辺の道路。新しくできた宿なので、レンタカーのカーナビに入力しても、正確に案内してくれませんが、目印になるような看板が出ているので、注視すればうっかり行き過ぎてしまうことはないかな。もし、見落としてしまっても、宿に電話をかければ丁寧に教えてくれると思います。ずっと向こうに行けば、池田園駅。

 北海道なので、5月になってもまだタンポポが見られました。

 これも・・・本州より1ケ月遅れのサクラ。

 白樺かな。

 大沼からの眺め。

 駒ヶ岳。今日みたいな気持ちいい日は湖畔を散策するもの良さそう。

 宿の花壇でもきれいに咲いていました。まるでH5系新幹線のラインカラーを連想。本当はラベンダー色。JR東日本のE5系はピンク色JR東日本のE5系とJR北海道のH5系、全く同じ仕様だけど、見分け方はラインカラーの色と、側面のエンブレム。E5系は鳥のはやぶさをかたどり、JR EAST JAPANの英文字入り。H5系は北海道の地形をかたどり、JR HOKKAIDO英文字入り。北陸新幹線は両社とも配色は全く同じだけど、見分け方はエンブレムマークの下に書かれているWESTEAST。ずーっとの~んびり過ごしてみたいところだけど、本日の予定は午前中まで。12時44分発のJR北海道仕様のH5系はやぶさ22号で帰京。午前中だけでも効率よく回さなければ!!JR北海道のH5系は4編成しかなく、本運用に入っているのはわずか2編成のみ。H5系で東京に帰りたければ12時44分が最終。(2016年7月現時点のダイヤ)
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グランヴィレッヂ大沼のディナー

2016-07-06 00:22:14 | 2016JR北海道H5系旅
 なーにもない雄大な土地なので、建物もかなり大きい。

 宿泊室は和洋室、2階に和室のロフトもあったりして、十分寛げるけど、ここは旅人同士の親睦を深めるため設けられた談話室のようです。もし、ここが小笠原だったら、おのずとリビングに集まり、今日はどのあたりまで行ったとか、お勧めスポットとか情報交換。

 夕食会場はレストラン弓月というところでした。

 木の温もりが感じられる、全面ログハウス。

 テーブル席に着席すると・・・

 口頭で説明する代わりに、献立をメモに書いてくれました。

 ボリュームたっぷりの森産ひこま豚しゃぶしゃぶ。渡島富士とも言われている駒ヶ岳の牧場で育てられた、北海道育ちのお肉です。

 ニンニク風味のソースにつけていただく、バーニャカウダー。

 キャベツロール。きんきん冷えたジョッキにサッポロを注入。千葉で飲むと北海道で飲んだ味と微妙に違うのは不思議。北海道の空気を吸いながらでないとダメっぽい。まだまだ続きはあります。
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北海道新幹線開通とともにオープン!グランヴィレッヂ大沼

2016-07-04 00:00:00 | 2016JR北海道H5系旅

 今夜の宿はここです。最寄り駅は函館本線の砂原支線、池田園駅と大沼公園駅の真ん中あたり。新函館北斗駅まではクルマで20分という新幹線利用者にとっては便利な立地・・・といっても、ここは北海道。東海道新幹線&山陽新幹線のような環境ではないです。
 JR時刻表の巻頭ページに乗っている路線図を見ていると、山手線のようにくるりと一周しているかような路線に、環状の真ん中に駒ヶ岳。どちらも函館本線ですが、西側の山間を進むのが本線、海側の内浦湾沿いに進む渡島砂原回りは「砂原支線」になります。特に指定しなければ、マルス端末は本線の西側を選択。池田園を回って、東森・・・とみどりの窓口の駅員さんに強く言わないと誤発券の可能性も。
 「函館線・池田園・東森・函館線」と印字されていれば、砂原支線経由。発駅から着駅まで、変な経路をリクエストしても、マルス端末に経由する駅名を入力すれば、自動的に経由の候補を表示してくれるが、操作スキルの高い駅員さんでないとなかなか出せない。
 この宿は北海道新幹線開業に合わせ、オープンしたばかりの新しい「グランヴィレッヂ大沼」さん。ログハウスなので、木の温もりを感じさせる宿です。

 部屋に入ってみると、うわー!!ひろ~い!!

 2階のロフトは和室を備え付けっ!!

 和洋室の使い分けができる、素敵な宿。5月に泊って、6月も同じ宿にリピーターとして利用しました。両親もすっかりこの宿がお気に入り。「山口に住む、弟(私から見れば叔父)も来年、東京でクラス会に出席した次いでにここに泊って、帰りは北海道から山口までずーっと新幹線ってどう?」と母が。
 私はJR北海道のH5系でなきゃ乗らないので、

 新函館北斗6:35 →東京 11:04 JR北海道H5系 はやぶさ10号
 東京 11:23  →新大阪13:53 JR東海 N700A系 のぞみ281号
 新大阪13:59  →新山口15:57 JR西日本orJR九州 N700系 さくら559号
                   (7000番台はJR西日本、8000番台はJR九州車両)
 
 しかし、朝6時35分となると、早朝チェックアウトになり、慌ただしくてあまりお勧めできない。

 新函館北斗12:44 → 東京 17:04 JR北海道H5系 はやぶさ22号
 東京 18:10 → 新山口 22:35  JR東海orJR西日本 N700A系 のぞみ57号

 10時間近くも新幹線なんて、鉄道ファンでなければ、きついかも知れない。新函館北斗から新大阪までなら許容範囲かも。

 部屋からの眺め。池田園あたりは、本当にな~にもないところなので、ほっこりするような風景。

 5月13日 19時過ぎ。夏至における、北海道の日の入りは本州より遅いらしい。しかも朝は3時台が日の出。
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赤井川駅は明治時代そのままの建物でした

2016-07-01 00:00:00 | 2016JR北海道H5系旅
 「開業当時は静狩駅のような大きな建物の駅舎だったに違いない。」と以前の記事に書いたところ、赤井川駅は開業当時からそのままで中を改築しているとコメントをいただきました。

 「大沼駅管理(夜間連絡先は森駅)の無人駅となっており、有人駅時代の駅舎は改築され、民家風のサイディング張りの駅舎を有する」とウィキペディアに記載。
 つまり、土台や、骨組みは明治時代からそのままだそうですっ!!
 この駅舎を見て、てっきり、無人駅向けに小さな建物に建て直したものかと思ってしまいました。


 北海道の秘境駅は必ず来訪記念に駅ノートが備え付けられています。
 赤井川駅に訪ねた人が、ノートに漫画のようなタッチで描かれていました。
 小幌駅の駅ノート管理人はこちら。小幌駅の現状報告とかリアルに書かれてあるので、毎日更新中のひんぎゃのお山さん青ヶ島小中学校の「ランチルーム」を毎日のようにチェック中。給食献立は絶海の孤島、日本一の秘境村で作っているとは思えないほど、とても洒落ている献立が多い。全国の郷土料理とか、海外のベトナム料理とか・・・。青ヶ島に赴任されている先生たちや子供たちはとっても幸せなんだろうな~。

 ここから新幹線駅の、新函館北斗まで260円区間。13.8キロ。日本一高い運賃の北総鉄道(千葉県)や、小湊鉄道はこの運賃の2倍以上。JR北海道も地域の特性から考えると、2倍以上の運賃でも仕方がないと思えますが・・・もともとは日本どこに行っても運賃は統一の国鉄。大昔の国鉄時代は、ドル箱路線の山手線や大阪環状線、100円の収入を得るのに4000円以上かかる日本一の超赤字路線の美幸線(北海道の宗谷本線、美深駅から分岐し、仁宇布(にうぷ)駅まで21.2キロも同運賃。国鉄時代末期、全国統一運賃体制は崩れ、幹線と地方交通線、大都市の電車特定区間、山手線、大阪環状線のきめ細かな運賃体制に変更。さらに・・・本州3社(東日本、東海、西日本)に比べると、島国の3社(北海道、四国、九州)は経営に厳しいので、本州に比べると少し加算されています。
 JRのマルス端末はホストコンピューターが運賃を計算し、瞬時に出せますが、時刻表を見ながら手作業だとかなり大変。

 熊 本 → (讃)高 松 
  経由:新幹線・博多・新幹線・岡山・本四備讃・予讃 の運賃算出方法は・・・
 熊本から高松間の運賃計算キロは636.6キロ。は数を切り上げて、637キロ。
 「本州3社内の幹線の運賃表」にあてはめると9610円。JR九州内の加算額(熊本~博多間の営業キロ118.4キロ)190円とJR四国内の加算額(児島~高松間の営業キロ44.0キロ)190円を加えて9990円。
 新幹線駅と接続して、ここまで来るのに1日6本。東京から新函館北斗までの新幹線は1日10往復。まあ、バランスとしては合っているかも知れない。
 北海道新幹線が長万部まで開業すれば、日本一秘境駅の小幌も新幹線駅に近くなってしまいます。

 赤井川駅の話はこれで完結します。次は、ピカピカ新しくできたログハウス風の宿です。
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赤井川駅(その2)

2016-06-29 00:00:00 | 2016JR北海道H5系旅

 赤井川駅前の風景はご覧通り、未舗装。小幌駅は日本一だけど、ここは200位のうち、132位にランキング。それにしても友人はここが秘境駅のランキングに含まれている駅だと、よくわかりましたね・・・。

 赤井川駅の開業は1904(明治37)年10月15日。今年は2016年なので、112年になります。現在はこじんまりとした駅舎だけど、開業当時は静狩駅のような大きな建物の駅舎だったに違いない。
 あかいがわ だけど・・・山口県の何もない故郷の山陰本線「阿川(あがわ)」駅を連想。昭和3年開業時そのままの木造駅舎が現役で使われています。

 なぜか、JR貨物の列車が停車中。室蘭本線は複線だけど、ここは函館本線。函館から七飯までは複線、七飯から森までは単線なので、特急または各駅停車の交換待ちかも。

 ものすごーく長い列。

 先頭のディーゼル機関車はDF200でした。北斗星やカシオペアでお馴染みだったDD51だとパワー不足なので、この編成ならDD51を3両つなげておかないと引っ張れないかもしれない。昔の山陰本線もDD51王国でした。今の時代、DD51のけん引する客車に乗りたいと思っても、今年(2016年)3月21日を以って、急行「はなます」が最後の運行。急行はまなすで使われた客車を大井川鐵道のSL客車用として第2の人生を歩むことになりました。
 スハフ 14 502+スハフ 14 557+オハ 14 511+オハ 14 535 の4両。往年のJR北海道・急行はまなすに乗りたくなったら、大井川鐵道へ!!
 赤井川駅(その3)に続く。
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未舗装の先に小さな無人駅、赤井川駅

2016-06-28 00:00:00 | 2016JR北海道H5系旅

 5月と6月、交互にアップしていますが、今回はよく晴れていた5月のほうです。渡島(おしま)富士とも呼ばれている、駒ヶ岳。左側の尖った部分が1番高いところで標高1131m。噴火の繰り返しで、大沼の湖が出来ているので、その風景はまるで山梨県の富士五湖を連想。
 撮影したのは5月だけど、その後の5月下旬。駒ヶ岳付近で山菜取りに行った小さな男の子が行方不明になった事件は記憶に新しい。1週間近く、施錠されていない自衛隊の駒ヶ岳演習場の建物に入り、水道から水を飲んでマットで寒さを凌いでいたとのこと。7歳の小さな子だというのにサバイバル能力を身につけていた。非常に素晴らしい。
 道央自動車道は大沼公園ICが終点。函館までは建設工事中。札幌からここまでJR千歳線・室蘭本線と並行し、距離はおよそ280キロ。東名高速道路に例えるとしたら、東京ICから愛知県の音羽蒲郡ICまでと同じ距離。ずっと昔、東京を23時43分に出発して、翌朝の6時5分、名古屋に着く大垣夜行ユーザーでした。名古屋に着いたら、名古屋始発の「のぞみ」で山口県の何もない田舎に帰省。名古屋6時41分発→広島8時57分 のぞみ33号、広島9時10分→新下関10時23分 こだま573号。新下関駅前のレンタカーを借りて、何もない日本海側の漁村に着くのはちょうどお昼前。およそ12時間で旅ができる時代だったのに、今は大垣夜行は廃止になっているので、昔みたいに真夜中のうちに移動しながら目的地に着ける旅は不可能。快速「ムーンライトながら号」でいつも目が覚める頃は、愛知県に入って最初の豊橋駅か、蒲郡なので、懐かしく思い出せました。

 ずっと昔から隠れJR北海道ファン。北海道とは全く関係ないところのJR券は、いつもJR北海道東京プラザで用達。次いでにJR九州。山口県の何もない田舎に帰省した次いでにJR九州の駅で、関東で使う予定(JR東日本)の切符を購入。かなり、ひねくれ者。門司港は、山口県下関の対岸、JR九州の駅になります。



 カーナビを確認すると、大沼公園ICの最寄り駅は、赤井川駅。すると、友人が「赤井川駅も秘境駅だったような?でも、無理しなくていい。宿へ直行~!!」と。「秘境駅」と言われれば、おのずと、無意識にハンドルが赤井川駅方面に切ってしまいました。友人は何度も北海道に出かけているので、南北海道エリアのみだけではなく、全道の駅に詳しい。
 カーナビでは赤井川駅の位置はこうだ!と表示されていますが、道は未舗装なんですよ!?本当にこの道でよいのか!?と半信半疑な気持ちでレンタカーのアクセスペダルを少しずつ踏みながら前進。だって、この駅に行くのは初めてだし、このエリアの土地勘に疎くて、この先に本当に駅があるのかと不安な気持ちになるのは無理もない話。
 カーナビとおり、赤井川駅がありました!!秘境駅としてランキングされてもおかしくないほどの環境。まだまだ赤井川駅の続きはあります。
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1923年(大正12年)開業の靜狩驛(その4)

2016-06-25 00:26:29 | 2016JR北海道H5系旅

 大正時代から昭和にかけて、鐡道省~國鐵駅員さんが切符を切っていたのであろう改札ラッチ。

 出入口は施錠されているので、窓超しからの駅務室。

 2月23日(水)の文字が見えます。なんと、5年前の2011年2月23日は水曜日。あれから、黒板への書き込みはない。
 その下に483D ウヤ(運休)とか、暗号めいた電報略号でチョーク書き。電報略号はJRの職員しか知っているものなので、われら一般人が見てもカタカナ文字が羅列しているだけで何と書かれているのか意味不明になると思います。

 その空間だけ、ツンと鼻に突き刺さるような臭さ。発生源は、カメムシ。防寒のため、玄関に前室を備え付けているので、暖を求め、ここにカメムシ集団がやってくるわけです。

 スーパー北斗15号札幌行き通過っ!!

 函館 14:56 → 新函館北斗 15:15 → 札幌 18:41。(東京10:20発の「はやぶさ13号」接続)

 靜狩驛の観光はこれで最終回です。次は、秘境駅のひとつ、赤井川(あかいがわ)駅。
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1923年(大正12年)開業の靜狩驛(その3)

2016-06-24 00:03:19 | 2016JR北海道H5系旅

 カウンター跡があるので、たぶん、出札窓口を板でふさいでいるかと思います。もしも、地震が起きた場合、近くの静狩小学校も海岸沿いなので、津波時の避難先は金山周辺の高台へ避難するようにと地図で案内されています。ここは海抜7mなので、津波が来るのは必至。駅舎は大正12年からそのまま、津波の被害は全然ありませんが、東日本大震災のこともあるので、万が一の備え。

 駅前のポスト。管轄は長万部郵便局でした。昔は長万部も24時間営業。私の住んでいる房総の田舎町も24時間。田舎だというのに、深夜時間帯や早朝時間帯にお客さんが来るのはあんまりいない。窓口を開けておくだけでも人件費も無駄、光熱費も無駄。去年の9月から24時間は撤廃し、時間短縮。千葉県内で24時間営業は千葉中央、松戸南、美浜、市川、浦安、船橋の6局に絞ってしまいました。

 このアングルだと、昭和初期の小学校を連想。

 待合室にあった照明はすべてLED蛍光灯。LEDは長寿命のうえ、消費電力もかからない。我が家も蛍光灯の寿命が来たらLEDに切り替え進行中。電気代もかからないし、発熱量も少ない。しかも紫外線を発しないので、夏の厄介な小さな虫が明かりに群がることはなさそう。

 ホームから見た靜狩驛本屋。初めてみたときは2014年9月。北斗星で長万部下車。普通列車に乗り換え、最初の駅はここでした。あまりにも貫禄のある駅舎に驚愕!といったような記憶はあります。

 駅本屋の駅名票はかなり古いですが、こちらは新しく取り替えられたばかり。ピカピカです。「こぼろ」が廃止になったからと、その上に「れぶん Rebun」のシールを貼ることは絶対に避けたい。豊浦町役場との協定で小幌駅は平成29年3月31日まで存続させるという内容ですが、恒久的に継続更新を・・・。
 室蘭本線経由で札幌市内行きの乗車券は経由欄に長万部で分岐して室蘭本線で最初の駅、「静狩」と印字されているので、鐵道ファンでなくても目にする機会が多い。特急の車掌さんが検札するときに乗車券をパッと見て「静狩」と印字されていれば、室蘭本線、千歳線経由という判断材料のひとつ。もし、静狩駅廃止、小幌駅存続するとしたら、経由欄は「函館線・小幌」になるかも。
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1923年(大正12年)開業の靜狩驛(その2)

2016-06-23 00:06:23 | 2016JR北海道H5系旅

 靜狩驛待合室内の風景。かなり大きな駅舎、おそらく左側にいくつかの切符窓口があって、行列をなしていたかも知れない??北海道は防寒のため、玄関は二重にしているところが多い。ドアと向こうのドアの間に改札ラッチがあって、駅員さんが靜狩から何々行きの硬券にパチパチ鋏を入れていたかも。1923(大正12)年当時は靜狩驛を利用するお客さんが多くいたため、それに見合うように駅舎を大きくしているかも知れません。

 改札口に入って、駅長室や駅事務室があるほうの左側。豪雪地帯なので、ドアを開けたとたん、冷たい空気が入って来ないように前室(控えの間)付き。

 座布団がたくさんありますが・・・1981(昭和56)年の利用者は1日あたり133人、1992(平成4)年は82人、現在は人口も減り、利用者も急激に減り3~4人。出処はWikipedia。

 時刻表もスカスカ。東室蘭方面は4本だけど、午前中の2本は小幌通過。長万部方面は5本。最終は23時23分(小幌通過)。あの・・靜狩驛周辺の民家はそんなに宵っぱりではないので、靜狩驛に停車しても、乗る人や降りる人はいないってば。長万部駅は長万部の中心駅なので、23時台でも利用者は1人や2人はいるかも知れません。

 あの・・・函館と森の間に「新函館北斗」抜けていますね。2160円区間でございます。

 今度はホームに出てみます。ホームがとても長いのは、蒸気機関車時代、何両も連なった客車を牽引していた頃の名残り。山口県の何もない実家の長門二見駅も10両編成でも十分足りるほどプラットホームはとても長い。しかし、今は出入り口に近い位置に1両ワンマンや2両のディーゼルカー。

 駅名票。2006年に廃駅の「あさひはま」の上に「おしゃまんべ」を貼っているため、色が違っていました。そりゃ、目立ちます。となりの「こぼろ」は永遠に不滅でありたい。
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1923年(大正12年)開業の靜狩驛(その1)

2016-06-22 00:00:00 | 2016JR北海道H5系旅

 途中、2006(平成18)年に廃止された旭浜駅前を通りましたが、駅ホームや駅舎とか跡形もなく消えているので、痕跡すら見つからず・・・。北海道らしい原風景。

 静狩駅に着きました~!!

 靜狩驛とは、戦前に使われていた旧字体を復元。

 1923年開業時そのままの姿。

 まるで戦前の雰囲気を漂わせる、駅前の様子。靜狩驛シリーズも、当分の間続きそうです。
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日本一の秘境駅・小幌駅(その8)

2016-06-18 22:10:37 | 2016JR北海道H5系旅

 礼文駅からは友人が運転。たぶん、途中に小幌駅があるので、私に気遣っていたかも知れません。礼文駅前通りの道道。内地だと県道や都道だけど、ここは道道。室蘭本線の鉄橋の下を潜り、しばらく走るとT字の突き当り。カーナビで確認すると、大きな国道37号線、通称胆振(いぶり)国道。函館と札幌の幹線道路だということもあり、道幅もとても広い。地図で確認してみると、国道5号線は札幌への近道になりますが・・・、長万部から小樽まで高速道路無し。函館本線の「山線」も本数が非常に少ないと同じようにクルマも不便。室蘭本線は胆振国道と並行するように道央自動車道もある。つまり、小幌駅は函館と札幌の大動脈の通過地点。それなのに、日本一の秘境駅。

 カーナビの表示も御覧通り。小幌駅までの道が全然ありませんっ!!

 「このトンネルを出たあたりだな?ちょいと停めてくれる?」とリクエスト。

 小幌駅熱狂マニアが、トンネルを出た直後の駐車スペースにクルマやバイクを停めて、徒歩で駅に降りていったと、どこかのサイトで見かけたことあるので、たぶん、このあたりかも??

 グーグルマップの、航空写真より拝借。

 ありましたよ!!小幌駅のトイレ。

 間違いなく、あのトイレです!!
 あの場所に行くのに汽車しかなく、非常に険しい秘境駅。

 遠望機能を使って、撮影。

 やっと拡大。トイレだけ目立っていて、駅名票や、函館保線区詰所の建物が見えなかったのは残念・・・。
 礼文までは旧国鉄時代の青函船舶鉄道管理局。現在の「函館支社」に相当。青函の2文字は「セカ」、小幌は「コホ」。隣の礼文は「セカレン」。大岸からは札幌鉄道管理局管内。小幌駅の話はこれで最終回です。次は、静狩駅。
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日本一の秘境駅・小幌駅(その7)

2016-06-18 00:01:05 | 2016JR北海道H5系旅
 小幌を出て、数分後。あっという間に礼文駅に着いてしまいました。

 あの~記念に持ち帰っていいですか?と「小幌 → 礼文」の切符を差し出すと、無効印の代わりに運転士さんのシャチハタを押印。日付を書いてもらっているところです。

 んー?マルス券の発券日を見て記入したのか、5/12となっていますが、正確は5月13日でございますっ!!
 もう少し、欲を言えば、「481D ウテ 乗車記念 シャチハタ(丸)」のサインを入れて欲しいところ。
 ウテ とは鉄道電報略号。レチは車掌。ウヤは運休、トケは取り消しなどなど。昔の國鐵時代、モールス符号で電報のやりとりをしていた。昔はカタカナ1文字だけでも通信費が非常に高い。カタカナ文字で長い文章を打っていると、読み間違えもあるので、2~3文字だけでできるだけ短文という決まりがあったようです。
 マルスも、昔は漢字で通信できる規格がなかったため、もっぱら駅名を4文字のカタカナで構成。子どものころなので、なぜか長門市から博多まで頭の中に。たとえば、滝部はヒロキヘ。川棚温泉はヒロワナ。廣島鐡道管理局のヒロに2文字。小倉は門司鉄道管理局なのでモシコラとか・・・。東京は東京南鉄道管理局なのでトミトウ。

 さっき乗ったばかりの汽車が行ってしまいました。少しの停車時間にご丁寧にシャチハタに日付を書いてくださった運転士さんありがとうございますっ!!

 複線なので、貨物列車もすれ違い。先頭はディーゼルだけど、青函トンネルは電気機関車に付け替え、新幹線とすれ違うでしょう。青函トンネルで新幹線が超高速で疾走すると、すれ違う時の風圧で在来線仕様(軌間の幅は1067mm)の貨物列車が脱線する恐れがあるので、新幹線もトンネル内は140キロに減速。だったら、貨物も新幹線仕様(軌間1435mm)すればよかったかも知れませんが、新たな車両の開発など莫大な費用がかかってしまいそうです・・・。
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また!?

2016-06-18 00:00:00 | 2016JR北海道H5系旅

 北海道新幹線に乗って1ケ月経たぬうちにまた、同じH5系北海道新幹線乗車。JR北海道の駅で買えばいいのに、全く関係ないところのJR東海。

 新函館北斗 - 新青森 148.8キロ JR北海道
 新青森   - 東京  713.7キロ JR東日本  

 東京まで862.5キロ

 普通乗車券だけで11560円。
 比率を計算すると、JR北海道部分は17.2%、JR東日本は82.8%。
 11560円の配分先はJR北海道1998円、JR東日本9562円。

 JR他社に販売した分は5%の手数料が入るので、JR北海道分は100円、JR東日本は478円を販売したJR東海に入ると思います(私の憶測)。

 見分け方は、切符の券面の下に(1- )とか、( )内の記号を見ただけで一目瞭然。(1- )なら北海道会社線自社線完結、(1-タ)は他社と絡んでいているので、手数料計算を要すもの。ちなみに2は東日本、3は東海、4は西日本、5は四国、6は九州。
 JRを利用するお客さんはこのような暗号めいた記号なんて気にしなくてよいですが、JR側は、マルスの中央装置で各社の手数料を計算をし、瞬時に帳消し、過剰が出ていれば、清算しているようです。オフラインのPOSや、補充券などで手書きで他社線を発券した場合の措置は私も不明。
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