向かいは2024(令和6)年開業に向け、工事中。
愛媛県を代表するターミナル駅に生まれ変わるそうです。
四国の県庁所在地の駅で高架になっているところは今のところ、高知駅のみ。高松駅や徳島駅は地上駅です。
海の向こうは山口県。何も田舎から山陽東海道新幹線で東京に向かうのはちょっと面白くないから、柳井港から船で松山まで渡り、瀬戸大橋線経由で東京。またはずーっと山陰本線に乗り続け、京都。湖西線、北陸本線で直江津まで。ここでJR西日本とJR東日本の境界駅、当時は信越本線でずーっと高崎まで繋がっていた。そのルートを考えていましたが、なかなか実行に移せず。
粟井(あわい)駅通過。粟(あわ)と栗(くり)、西の下に「米」と「木」。よく似ていて「くりい?」と見間違えそう。
次は松山駅を出て最初の停車駅、伊予北条駅です。
ここはもともと愛媛県北条市の中心駅だったんですけど、現在は松山市に編入。令和3年3月をもちまして、みどりの窓口撤去。現在はリモートの「みどりの券売機プラス」設置。
JR東日本では次々とみどりの窓口を閉鎖しているのに、リモート機能なしのただの券売機のみ。払戻しや乗車変更、変な切符を要求したくても出来なくなってしまう。ちゃんと責任を持って閉鎖する代わりにリモート機能付きの「話せる券売機」に置き換えるとかそのように進めて欲しい。
次は今治駅に停まります。
有人改札なので、無機質な自動改札機のパンチ穴ではなく、松山駅のチケッター入り。
八幡浜駅では駅員さんが窓口対応中のため、改札を受けられなかった代わりに松山駅で2枚とも同時入鋏。
非電化区間の宇和島方面と電化区間の岡山方面、跨線橋を渡らなくてもよいように改札に入ってすぐ1番線のホームではご覧のような風景が見られます。
同じホームで乗継ぎは本当に便利です。
平成の初め頃デビューした8000系の後継、真新しい8600系が来るとは思わなかったのでラッキーです。
指定席は・・・・
ここでした。窓の枠が邪魔にならない配置はたぶん、ここかも?と予約するときに賭けていたんですげど、まさしくビンゴ!でした。
2022(令和4)年7月。まだまだ古くからの地上駅なんですけど、現在高架化工事中。
自動改札化されていない、珍しい風景。駅員さんがきっぷを確認して、ハサミを入れる風景は国鉄時代なら全国どこに行っても見られました。国鉄が民営化されてから数年後、ハサミの代わりになる日付入りの改札チケッター導入。東京山手線内の各駅に前払いプリペイドカードをそのまま改札機に挿入するイオカード対応の改札機が全国で先駆けて1991(平成3)年にデビュー。あっという間にもう31年も昔なんです。
JR6社の中で1番最初に改札チケッターが導入されたのはJR西日本広島支社。1990(平成2)年8月20日から改札鋏は廃止に。真新しい改札チケッターで捺印なので、赤い部分は32年前でもくっきり。ほぼ全国で改札チケッターが使われるようになったのは、1992(平成4)年頃。
3つとも進入禁止の出口専用になっている理由は、特急が到着するたびにどっと押し寄せるので3台同時に開くらしいです、
愛媛県といえば、これが有名です。
し、し、し、しかし~
製造者:愛媛県松山市
製造所:茨城県常陸太田市
愛媛県で作られた「みかん」を茨城県に送り、そこの工場で加工。そして愛媛県に戻るシステムなんですか。
翌朝・・・ホテルの窓から見える風景なんですけど、2023(令和5)年高架化開業に向けて工事中。
ホテルの朝食バイキング。
これから東京に帰ります。近くに松山空港があるんですけど、東京に戻るならいつも鉄路なので、この改札を潜ります。
愛媛県は日本の西側なので、7月は19時半になってもまだ明るいです。
複合施設っぽい雰囲気なんですけど、キスケBOXと書かれてあるだけでどんなお店なのかちょっとわかりにくい。この中に飲食店があるかどうか不明なので、わざわざ足を運んででも行ってみようとは思わない。ネットで調べてみたら、ボウリングやカラオケ、ビリヤード、ボルダリング、トランポリン、ダーツなど、1日中遊び放題!とのこと。
キスケBOXのななめ向かいにあった一軒家のレストランは美味しそう。
レストラン北斗 駅前店というお店でした。まるで北海道を連想してしまいそうなお店なんですけど、愛媛県の食材をふんだんに使われているとのこと。せっかくここに来ているので、ここに決まり!
2種類の鯛めし味わい御膳をオーダー。2種類とは愛媛県郷土料理の「鯛めし」「鯛釜めし」。
生のお刺身を口にするのは久しぶりやら・・・。
熱々揚げたての天ぷらも美味しくいただきました。こんなボリューミーな御膳なので、完食するのに1時間かかってしまいました。どれも美味しかったでした。ごちそうさま。
松山駅の「みどりの窓口」もレトロっぽさ雰囲気が漂います。もっとすごいところは、1891(明治24)年に開業した門司港駅。当時をそのまま復原しているので、硬いきっぷを手売りしていた窓口も復原されましたが、昔の小さな窓口ではマルス端末を使っての発券業務に使い勝手が悪いせいか、別の場所でオープンカウンタ。駅員さんも明治自体当時の制服を着用しているので、タイムスリップしたような感覚になります。しかし、現代の自動改札機が置かれていますので、ちょっと不釣り合い。
松山駅は1927(昭和2)年開業。地上駅なんですが、2023(令和5)年から高架化されます。
高架化になると、この風景も見納めになるかも知れません。新しく生まれ変わった松山駅に自動改札機が付くようになるかも・・・。
鉄道旅はいつも駅前のホテルをセレクト。ここでも徒歩数分でした。レビュー情報では昭和のレトロっぽさ雰囲気が漂うという内容もありましたが・・・
部屋の中はリフォームされていて、使う分は問題ありません。清掃が行き届き、清潔です。
テレビをチェック。はあ??「字幕」がついていない、ホテル仕様のリモコンじゃないですか。アナログ波から地上デジタルに移行した黎明期(2011(平成23)年)では、全国どこに行ってもこのタイプのリモコンがほとんど。今の新しいホテルはほとんど「字幕」付きのホテル仕様リモコンになりましたが、ちょっと昔まではフロントに行ってメーカー純正のリモコンを借りて対応。昭和レトロっぽい雰囲気がするとはいえ、リモコンがこれだとなあ・・・とフロントに行って純正リモコンを借りようとしましたが、フロントマンいわく「すいません、うちのホテルでは純正リモコンの「字幕」ボタンを押しても反応しないので、別のテレビをお持ちしますね」と奥のほうへ駆けつけてしまいました。別のテレビを抱えながら「わたくしがお部屋までお持ちします」と。
別のテレビを持ってきてくれたおかげさまで字幕を出せるようになりましたが・・・「ろう者」はマイノリティー(社会的少数者)とはいえ、「字幕」を必要とするお客さんが現れてきては、別のテレビを用意してわざわざお部屋まで運ぶってのはちょっと感心できません。ホテルのテレビシステムを更新する際に「字幕」対応をお願いしますよ。
今日はこの宿に滞在する時間が長いので、気になる内容の番組なのに字幕を出せないとなるともどかしい気持ちになるのは確かです。
八幡浜から松山まで62.1キロ、特急で伊予大洲、内子、伊予市の3駅に停まって50分。時速を計算するとおよそ75キロ。西九州新幹線も69.6キロ、嬉野温泉、新大村、諫早の3駅に停まって30分。時速140キロなので、ディーゼルの特急にしては新幹線の半分ほど速度を出しています。かなり速い。
札幌から函館までも、東京から名古屋までの距離がほぼ同じです。特急北斗は停車駅が多く、4時間。名古屋駅から各駅停車の「こだま」で東京に向かうとしたら、2時間半。ここは伊予市駅停車。
この日は「夕焼けビールトロッコ2022」が運転。目の前が海の下灘駅で沈む夕陽を楽しみながらビールにお弁当の企画のようです。松山駅企画の観光ツアーなので、マルスには列車名や座席予約は組み込まれていません。コンピュータで椅子取りゲームの争奪戦に参加するよりも、JR四国の旅行センターまたはWebで受け付けたほうがよっぽどマジなんです。指定席券を取っておきながら高額で転売する悪質な輩を排除するのに役に立ちます。
徳島線で使われているトロッコ列車を予讃本線に貸し出し。トロッコは何も動力はついていませんが、牽引はキハ185。
伊予市を出ると、次は終点、松山です。7月なので、18時半になってもまだまだ明るいです。
同じホームに入線し、先方の特急に乗り継ぐ方法はどうやら四国だけっぽい。別のホームだと跨線橋を上がったり、降りたりするものかなり大変。アンパンマン特急はディーゼルだけど、手前の特急は電車。瀬戸大橋を渡って岡山行き。
ここに降りたのはかなり久しぶりになります。
自動化されていない、レトロっぽい改札口。
右側にある3つのラッチは特急から降りたお客さんをさばくため、進入禁止のマークが・・・。乗るときはいっせいに押しかけることはなさそうなので、改札を受けるときは左側の有人通路から。全国の47都道府県で自動化されていない県庁所在地の駅は松山、徳島、山口(山陽新幹線、下関、徳山~岩国間は有り)、鳥取(米子エリアなら有り)の4ケ所のみ。来年の2023(令和5)年から山口県内の山陽本線全駅に自動化。山口線は湯田温泉駅、山口駅に設置。やっと、山口県の県庁所在地に自動改札という感じに・・・。下関駅のみ九州方面の利用者向けにスゴカに対応したJR九州の改札機が置かれていますが、山陽本線全駅導入後はJR西日本のイコカ対応に取り替えられるか、九州と西日本を跨ぐ相互利用も可能なのか気になるところです。
新谷駅を出ると、今年の夏、甲子園へ出場した「帝京第五高等学校」の校舎が見えます。ネーミングからにすると首都圏かと思っていたんですけど、愛媛県大洲市でした。「甲子園出場おめでとう」と垂れ幕があったりして、地元の方々が祝福。
喜多山駅、五十崎駅通過。今乗っている特急は目にとまらぬほどの猛スピードで疾走するので、駅名票がうまく撮れず。
まもなく内子駅。
立派な高架駅なので、ここでも大洲市かなと思っていましたが、「喜多郡内子町」でした。
内子町の人口は1万5千人。駅周辺は都会っぽい雰囲気が漂います。
新谷駅から内子駅まではわずか5.3キロの内子線だけど、内子駅を出ると再び向井原まで予讃線2に入ります。ちなみに予讃線3は伊予大洲のとなり新谷までのわずか5.9キロ。
つまり、伊予大洲ー(幹線)ー新谷ー(地方交通線)-内子ー(幹線)ー向井原といったように運賃が異なる地方交通線も入ります。手書きで計算するのに非常に大変なんですけど、今の時代、みどりの窓口の発券端末がオンライン回線を通じて照会またはみどりの窓口のない駅のPOSは運賃計算システムなので、誤発券ということはなさそうです。
次は伊予市に停まって、その次は終点、松山。遠回りになるような予讃本線よりショートカット路線のおかげであっという間に松山に到着してしまいそうです。もともと内子線は行き止まりの盲腸線だったんですけど、予讃本線と線路を結んだおかげで時間も短縮。
八幡浜を出ると、次は伊予大洲に停車。
ここに降りたのはいつ頃でしたっけ?と調べてみたら、なんと2017(平成29)年。八幡浜までとなっているけど、伊予大洲で乗り捨て、特急で戻ったような記憶が・・・。あの頃は普通列車グリーン仕様のキロ47(キハ47をグリーン車に改造)だったけど、現在の伊予灘ものかだりは特急用のキロ185にチェンジ。
2017年当時は「みどりの窓口」があったのは覚えていますが、現在は遠隔オペレーター対応の「みどりの券売機プラス」に置き換え。オンラインのカメラを通じて筆談も可能なのは知っていますが、やはり昔ながらの対面販売のほうが人間の温もりがあってよろしい。「オペレータ呼び出し」のボタンを押下しても時間帯によってはすぐ対応もできる時もあるし、混み合っている場合は数分待たなければならない。オペレーターさんは全員で何人で対応しているかそこまでの情報は不明確なところが多く、こういう機械が増えるなら、対応可能なオペレーターさんの数を増やさなければならないです。
新谷駅。(しんたにえき、と入力したら、日本語入力ソフトのATOKさんが「読みは”にいや”です」と教わってくれました。)
ここからは内子線に入ります。
内子線といっても、全長5.3キロなんです。土讃線は幹線、ここは若干運賃が高めになる地方交通線。選択乗車制が適用され、経由欄が「予讃線」と印字されていても、実際はショートカット路線の内子線経由で計上しており、遠回りになる予讃線に乗車可能。「下車前途無効」と印字されていなければ、土讃線、内子線どちらも途中下車できます。別府駅で最初に発券してくれたときの画面が内子線経由で案内されたにも関わらず、発券したきっぷはどこも「内子線」と印字されておらず、「予讃線・本四備讃・岡山・新幹線・東京」。発券の仕方が間違っているのでは、駅員さんがそう思い、私が書いた経路通り(予讃ー予讃3ー内子線ー予讃2ー予讃)に入力。今度は「内子線」と印字された状態で発券。2枚を比較してみたら、両方とも運賃が同じでした。
そのときに初めて、ここでも予讃線経由、内子線経由の選択乗車制があったのかと気づきました。
10月14日でちょうど日本で初めて新橋から横浜間の鉄道開業から150周年記念日です。1872年を和暦にすると明治5年。当時は国鉄の前身である「工部省」、「鉄道院」「鉄道省」を経て、戦後の1949(昭和24)年から「日本国有鉄道」。戦前の私鉄を国が買い取り、国鉄とした路線がたくさんあります。例えば、山口県の山陰本線も元々は長州鉄道という私鉄が下関から小串まで開業。大正の終わり頃、国が買い取り、国有化。秘境路線を抱える飯田線(愛知県の豊橋から長野県の辰野間)も昔はいくつかの私鉄が運営していましたが、これも国有化。1987(昭和62)年、国鉄分割により、現在の6社+貨物で形成するJRグループ誕生。
テレビでSLのD51 498が鉄道150周年イベントとして走行するシーンを見たジローさんが「山陰本線もこれと同じ形式のD51が走っていた。山陽本線はD51より一回り大きいC62だった。山陽本線は比較的平らでカーブが少ないところなので、C62は高速走行に適しているだろう」と。ジローさんは鉄道に興味が無いはずなのに、蒸気機関車の形式とか詳しく知っているみたいです。
さっきからずーっと、駅員さんがみどりの窓口で対応中なので、改札を受けずにホームへ。ここは特急停車駅の主要駅なので、何人か配置すべきでは・・・。
JR四国ではもうすっかりお馴染みの「アンパンマン」特急。もう30年以上昔の1989(平成元)年に製造された車両なんですけど、中身がリニューアルされています。
左側の8番A席は先客あり。私の席はここか!?
この座席なら窓ガラスの割合が多く、車窓を思う存分楽しめる。8番D席。
まもなく女性の車掌さんがやってきて、A席に座っている若い学生さんのきっぷを検札。ちらっと見たところ「自由席特急券」。(すいませんね、ここは指定席なんです。自由席は後ろ側なんです)と車掌さんがそう伝えたのか、後ろの座席に移動。
改めて私の持っている指定席券を確認。A席は左側だったのか!?と移動しようとしたら、車掌さんが持っているメモ帳で「終点まで空席なので、そのままお座り頂いても大丈夫です」とのこと。車両の半分を指定席と自由席に分かれているので、空いていれば指定席に座ってしまいそうです。
手配してくれたタクシー。時計を見ると、17時36分。特急は17時41分発車なので、なんとか間に合いました。
みどりの窓口 MR52型端末が1台。自動券売機1台。
八幡浜駅でも発行可能なのですが、発車時刻が迫っているので、待ち時間の長かった別府であらかじめ発券しておいて、よかった。JR九州の「K」地紋に予約はJR西日本のe5489、乗車区間はJR四国といったように1枚のきっぷに3社。
乗車券も別府駅で用意したものだけど、発車5分前に東京都区内までのきっぷください、とは操作に時間がかかり間に合わなくなるかも。
駅員さんが1人で窓口で対応中なので、入鋏省略でホームへ。せめては窓口、改札口それぞれ1名ずつは配置して欲しい。合理化が進み、主要駅でさえ1人の駅員さんがすべてを仕切るのに非常に大変なのでは。
最後にJR四国エリアを旅したのは、2020(令和2)年12月以来なので、およそ1年半年ぶりです。
八幡浜駅前を通るバスは宇和島バス。16時57分と時刻表で確認し、ちょうどこの時間にオレンジ色のバスがやってきました。16時54分発のバスもあったのは認識していましたが、時間ぴったりに来たバスは八幡浜駅前を通ると思い込み。そのまま乗ってしまいました。
運賃表を確認すると、このバスはある停留所まで同じ運賃だと一括りで表示されるタイプ。別府のときはまめに次の停留所の名前を表示されるので、降りる予定のバス停が表示されたら、「停まります」のボタンを押せますが、ある停留所まで同一運賃と表示され、次の停留所はなになに、ですと音声でアナウンスが流れるなんて、ろう者にとっては優しくない。一括りで表示され、ずっと先のバス停までの料金が表示されたまま、「次はやわたはまえきまえです」と音声で流れても気づくがはずがありません。バリアフリーに対応していないバスは遠くからきた旅行者にとっては不安になってしまいます。
「市民病院前」までは市街地を走行。そろそろ八幡浜駅か?と「降ります」のボタンを押すタイミングを見計らいながら街の風景を確認。八幡浜駅に着くところが風景が一変に郊外に。しかも、長いトンネルを2、3回抜けて。なかなか八幡浜駅に着かないと薄々気づくも、運転中の運ちゃんに「このバスって八幡浜駅に行きますか?」って確認するわけじゃないし、もどかしい。だったら、早く「降ります」のボタンを押せば!と思うが、道路沿いに見える風景は何もない秘境。こんな秘境で降ろされても、どうやって戻るのか。いろいろ思い巡らしているうちに乗客のどなたか「降ります」のボタン押下。
1人の乗客が降りて行かれたあと、運ちゃんに「八幡浜駅に行きたいんですけど・・・」「それは反対方向なので、反対側のバス停から乗って」(後ろ向き、反対側のバス停に指差して、後ろに戻るのジェスチャー)ここまでに運賃を支払い、下車。あわてて反対方向のバス停の時刻を確認すると本数がかなり少なく1時間待ち。はあ・・・。そのときに目に入ったものは洒落た建物がなんだかお店っぽい。タクシーを呼ぶのに、土地勘のない私よりも地元の人に頼んだほうがてっとり早いかも!?とそのお店に飛び入り。事情を説明すると、「なるほど、そういうことでしたか。電話で呼びますね」とのこと。自分のスマホを店員さんに渡し、最寄りのタクシー会社に電話。数分後・・・タクシーがお店の前に横付け。私の代わりに手配をしてくれたお店のお兄さんに御礼を述べて、乗車。
港で素直にタクシーに乗ってしまえば、初乗り料金+ちょいで済ませたはずなのに、ここはかなり遠くまで来ているので、料金も倍以上に。タクシー代をケチった自業自得。あとになってわかりましたが、オレンジ色のバスは乗るつもりだった「宇和島バス」ではなく、「伊予鉄バス」でした。しかも、終点は九州に向かって伸びる半島の先端。八幡浜駅方向とは全く逆です。半島の先端まで来て、大分県まで数キロ。さっき船で通ったばかりなのにバスで逆戻りしてしまいました。さあ、大変!!という事態にならなかったので、よかった。
大分に向かってずーっと伸びている半島のようなものを眺めているうちに・・・・やっと八幡浜港に到着。Googleマップで確認してみたら、大分県の端っこと、愛媛県の端っこまで海上になってしまいますが、直線で11キロ前後。九州と四国、すごく離れている印象がしましたが、マップで確認してみると鼻の先でした。
タラップから船首方面にパチリ。巨大な船なので、カメラの構図に入りきれません。
積んでいた自家用車やトラックなどはここから出場。別府で後ろから入り、八幡浜は前から。別府行きの自家用車などは前から入り、別府では後ろから出るようです。
タクシーが停まっているのが見えます。事前に調べたところ、フェリーの到着時間に合わせ、八幡浜駅を通るバスがあるので、贅沢にタクシーというわけではなく・・・
バス停へ。土地勘がない私から見れば、この時刻表を見てもかなり混乱する。青い時刻表のは、宇和島バス。緑色のは伊予鉄バス。行き先も、かなり読めない。宇和島バスのは「千丈・川之内」経由地 八幡浜駅前 伊予鉄のは「向灘・小長早」経由地 市民病院 はあ??どちらも、ぱっとしない行き先。
宇和島バス 16:56 伊予鉄 16:54 ☆ ☆学校のある日のみ運行。
じゃあ、16時56分ぴったりに来たバスに乗ればいいわ!!と腕時計を見ながらバスを待っていたところ、16:55にオレンジ色のバスがやってきました。地元の人だったら、オレンジ色は伊予鉄、白いボティに2本の赤いラインが入っているものは宇和島バスだって、見分けができるんですけど、私は全く初めてです。
時間ぴったりに来てるオレンジ色のバスがてっきり八幡浜駅行きだと思い込み、迷うことなく乗車。運ちゃんに「八幡浜駅行きますか?」って念のため確認すればよかったのに、それをしなかった。タクシー代をケチって路線バスにしたら、とんでもない出費を強いられるとは思ってもみませんでした・・・。
14時に出航して、16時45分到着。たったの2時間45分で四国に着いてしまうショートカット路線。毎年JR全社(北・東・海・西・四・九)を利用するというモットーに従い、これからJR四国さんにお世話になります。
昨年の今頃は最北端の稚内から東京都区内ゆきの乗車券で鉄道旅だったんですけど、今年中に北海道はちょっと無理かな。
真新しい香りが抜けないうちのお手洗い。
ものすごく快適すぎます。
ここでも自由席です。グループ向けの談話コーナー。
売店コーナー。別府または八幡浜名物のスイーツなども買えます。
別府を出て1時間後の15時06分頃。船上で大分県と愛媛県の県境をまたごうとするところかな。
この島はマップからにすると、大分県大分市佐賀関の「高島」。人が住んでいない無人島だけど、キャンプ場などの整備があるそうです。この島が見えたら反対側はうっすらと愛媛県の佐田岬。1時間経てば、九州と四国の境界付近。鉄道だと、山口県、広島県、岡山県、香川県を経由しなければならずかなり遠回りになりますが、この船に乗っていればもうあっという間です。
7月16日はまだ夏休み前なので、別府から八幡浜行きのお客さんは少ないです。でっかい船だというのに、ガラガラな状態だと赤字になってしまわないかちょっと心配ですけど・・・。
普通の2等客室は和室だけではなく、リクライニングシートも付いています。特に座席の指定はなく、どなたでもご利用になれます。
普通列車のグリーン座席に匹敵するほど座り心地は抜群。
新しい船なので、Wi-Fiもついています。携帯電話の海上エリアを利用して、無料のWi-Fiに変換。ドコモの電波に繋ぐよりも、そっちに繋いだ方が無料です。職場で音声認識のUDトークを利用するため、個人でOCNモバイルを契約し、使わなくなった古いスマホをWi-FIルータにしています。最近、法人向けの契約手続きをしてくれて、自己負担をしなくてもよいようにUDトークアプリ付きのipadまでも用意してくれました。
個人で契約したOCNモバイルは主に旅先などでネットにつなぐため利用中。NTT系(ドコモ、OCN)をすべて一本化にしているので、OCNモバイルでも割引が適用され、3ギガの月額はわずかランチ1食分の660円(税込)。余ったら、翌月に繰り越せるので、すごく便利です。
WI-Fiにつないで、別府から千葉にある自宅の様子をリアルタイムで確認。ジローさん問題なし、ヨシ!ふてにゃん問題なし、ヨシ!高齢者は何をしでかすかわからないし、2人とも、ろう者なので、電話で緊急通報もできない。もしも、何かあった場合に「見守る君のカメラ」で様子を確認し、電話リレーサービスを利用して通報するとか。
飛行機の中でもWi-Fiが繋がっていれば、機上からでも家の様子が見えます。おそらくは衛星で地上につなぐ技術だと思うのですが、「おがさわら丸」でも伊豆諸島の基地局から発している電波を拾い、辛うじて使えるエリアが限られる。伊豆諸島最南端の青ヶ島を過ぎるともう360度海洋。翌朝の小笠原近海まではずっと圏外になります。「おがさわら丸」も衛星を利用して、ずっとWi-Fiが使える状態だったらすごく便利だろうに。一般の電話回線は使えないんですけど、LINEならインターネットを介しての音声通話もできるし、ビデオカメラでリアルタイムでお互いに顔を見ながらの手話も可能です。
14時。定刻とおり出航。おがさわら丸だったら、週に1回なので、盛大なお見送りがありますが、ここはありませんでした。
別府と八幡浜を結ぶ「れいめい丸」はなんと令和4(2022)年6月23日にデビューしたばかり、船内の真新しい香りが抜けないうちに乗船!!
真新しい香りとは、特に新型車両を運行したばかりの車内の香りや新築のビル、新築の家とか作りたての内装から出てくる香り。それを狙って乗ったわけではなく、松山駅には日没前には到着したいと計画していたのが、たまたま真新しい「れいめい丸」になったわけです。
広島県尾道市の内海造船で製造されたものです。今は貨物専用船となってしまった「あおがしま丸」、「おがさわら丸」は山口県下関市の三菱造船、伊豆諸島開発の「くろしお丸」(八丈~青ヶ島)、「ははじま丸」は長崎県の渡辺造船所。
改札口。乗船券の半分は係員に渡して、本券は到着港の係員に渡す必要がありますので、目的地まで無くさずに携行。ちなみに「おがさわら丸」は出港前にQRコード読み取りによる改札だけど、下船時は本券を渡します。これはおそらく出港時と下船時の乗船客の数が一致しているか確認するためだと思います。1人でも欠けていたら、航海中に海へ飛び降りた可能性があるとして、捜索が始まります。「くろしお丸」「ははじま丸」は昔ながらのチケットに国鉄時代と全く同じ改札鋏を入れて、青ヶ島に着いたらチケット部分を現地の係員に手渡し。
デビューしてから1ケ月未満。船内では「新しい香り」が充満していて、気持ちがいい。
車を収納する部分だと思います。
れいめい丸から見た別府の風景。6月の終わり頃梅雨上げ宣言したはずだけど、そのあとになって7月末に修正されました。つまり、撮影した7月16日は梅雨真っ盛り。
船に入ってすぐのところ。たぶん、自家用車の駐車スペースかも。今日は自家用車が少ないせいか、ここは空いているようです。