ニッポン放送の株取引をめぐり、不正取引(インサイダー)容疑で村上世彰容疑者が逮捕されたことで、株式市場も一時騒然としましたが影響は限定的だったようです。
村上ショックからは直ぐに立ち直りましたが、むしろ昨日(5日)のNYの下げの方がきつかったようです。
さて、この村上容疑者ですが、世間一般的には「カネの亡者」と言うような印象が定着していましたが、そればかりでは無かったと思います。
今回のインサイダー取引自体は決して良い事ではありませんが、そもそもファンドと言うものは顧客のお金を預かって、その資金で株を買い、利ざやを稼いで顧客に還元すると言う商売ですので、これだけの成果を上げたのですから、大成功だと思います。(ただ、法を犯しているとしたら別問題ですが・・・)
株式市場を見ていると怪しい動きと言うのは日常茶飯事ですし、それと比べたら村上ファンドのやり方というのは、まともな方だと思います。村上ファンドが株を買った会社と言うのは、それなりに資産価値のある会社ばかりで、自らその会社の価値を認めた上で株を買っています。価値のない会社の株を吊り上げて売り抜ける人々よりは、投資としては健全です。
ただ、堀江容疑者と共にあまりにも目立ってしまったところがあったと思いますし、多少強引なところもあったのでしょう。また、株で儲けると楽して金を稼いでいると言うようなイメージを持つ人が日本では、まだまだ多いのでしょう。
村上容疑者を擁護する訳ではありませんが、株ってそうは簡単に儲かりませんから・・・。それなりに勉強しないといけないですし、精神的にも結構疲れるのです。株で儲けることは楽ではありません。