那須岳の麓にある史跡「殺生石」です。
火山活動により作られた地形で植物も生えないような場所に大きな石がゴロゴロと転がります。
殺生石の由来は平安時代まで遡り、インド、中国を荒らし回った妖怪九尾の狐が日本へ渡来し、玉藻前という美女に化身して鳥羽上皇の寵愛を受けました。
玉藻前は上皇の命を狙い日本を征服しようと試みますが、阿部泰成によってその正体を明かされ、狐の姿となって那須に逃げ込みますが、討伐され殺生石になったと言われます。
殺生石へ向かう途中には千体地蔵が並んでいます。
植物や生き物の生息を許さぬこの場所は、この世と死後の世界との狭間にあるが如く、独特の雰囲気を持っています。
那須つつじ吊橋の絶景(超広角10ミリレンズで撮影 2018.10.27)
塩原の竜化の滝と紅葉の箒川渓谷(2018.10.27 撮影)