板橋区加賀にある陸軍火薬製造所跡です。
石神井川沿いのある加賀公園に隣接しています。
加賀公園と火薬製造所のあった場所は江戸時代には加賀藩下屋敷があった場所です。
跡地には当時の建物と火薬の品質を確認する弾道検査管が残っています。
そして、隣の加賀公園には弾道検査管の標的が残っています。
歴史を伝える上で貴重な資料です。
当時は王子や十条にあった陸軍工場までトロッコの線路が敷かれていたそうです。
石神井川を隔てた対岸には理化学研究所板橋分所があり、戦前に建てられた研究所の建物も残っています。
日本人として初めてノーベル賞(物理学賞)を受賞した湯川秀樹博士もここで研究されていたそうです。
理化学研究所の創設には渋沢栄一も絡んでおり、その関係か?建物には煉瓦が使われています。
当然、深谷で作られた煉瓦が使用されているのでしょうね。
陸軍火薬製造所跡については板橋区が数年後(2024年頃)を目標に公園として整備することが決まっています。
現在は柵の外からしか見られませんが、数年後には近くで見ることが出来そうです。