JR九州で運行している無限列車が大人気ですね。
牽引しているSLは映画「鬼滅の刃 無限列車編」に出てくる無限列車のモデルと言われる8620形(58654号機)で前面のナンバープレートを「無限」に付け替えられておりリアルです。
せっかくならデフ(除煙版)も取ってくれたら、もっとリアルなのですが・・・。
8620形は大正3年(1914年)より製造された急行列車用の中型機関車です。
同時期に製造された貨物用の9600形(下の写真)と共に量産された最初の国産機関車です。
高性能で使い勝手が良く9600形と共にSLが廃止される1970年代まで日本各地で見られた機関車です。
SLと言うとのんびり走るイメージがありますが、8620形は時速90キロで走ることが出来るのです。
鬼滅の刃の舞台となった大正時代では最新鋭の機関車だったのです。
ちなみに無限列車で使われている58654号機は大正11年(1922年)に製造された機関車ですが、昭和62年(1987年)に復活した際にボイラーと運転室などを交換し、その後、台枠も交換され殆ど製造当時の部品は残っていないのです。
8620形は京都の鉄道博物館でも8630号機が動態保存されており、運が良ければ動いている姿を見ることが出来ます。
青梅鉄道公園ではトップナンバーの8620号機が静態保存されています。
他にも全国で静態保存されています。