今の時期は外はお日さまで暖かくて、室内のほうが
気温が低く感じることがあります。
今日はまさにその日でじっとしていると暖房が欲しく
なるようです。
先日来、縦糸を選んで整径しておいた織り機で黒を
基調にして織りはじめたのですが、渋すぎるのが気になり、
残り糸のなかから明るく、いろいろな色彩の糸が絡み合っている
のを見つけ、ところどころに織り込んでみました。
織り進んでいくうちに、ミスマッチだったような気がして
引き返そうか?なんて考えながら、ほどく勇気もなく、
織り上げてしまいました。
画面で見るほうが落ち着いているのですが、実際は
けっこうインパクトがある横糸です。
本当は春ベストにしようかと考えていたのですが、
今はちょっと迷ってしまいました。
色あわせって本当に難しく、裂き織りに使われる生地は
無地あり、柄ものあり、薄地、厚地さまざまで、縦に裂けるもの
横にしか裂けないもの、などなどあり、糸だけで織り上げる
ものと違ってしばらく試し織りをしないと見当もつかないときも
あり、ほどいてしまうこともしばしばです。
織りを習いはじめたときは、そんなことも考えませんでしたが
今は考えすぎて手が進まないときもあるようになりました。
裂き織りのルーツは、<もったいない>が原点にあり、
女の人の知恵がつまった織物です。
素朴にいろいろな織物を取り混ぜて織ることが出来るのも
その名残りかもしれませんが、そんななかでも、昔の織物を
みるとその時代のセンスの良さに驚かされます。
木綿の布団をほどいて織られたとは思えないコートとか、
昔の仙台袴で織られたベストなど、お教室にはアイデアが
あふれていて、行く度に学んで帰ってきます。
なのに...ちょっとっとの色彩に...何に仕立てたら
良いのか決まらず、しばらくはこのままにしておきましょう。
そのうち、何か閃いたら迷わず形にしたいと...。
さあ、次は手提げバッグを作りたいので、<帯織り>の
縦糸整径を黒で張り、横布は黒の着物を裂いてしっかり
きつめに織りたいと考えています。
さっきサマーヤーンでセーターを作るのを教えてくださると
友人より電話が入りました。 材料を整え次第、由比ガ浜の
彼女の家に出向こうと...暖かくなってきたので仲間も
そろそろ動きはじめたようです。
私も気持ちにエンジンをかけなくっちゃ...。