実家のお母様を去年の暮れに見送られた友人と
一年半ぶりぐらいに鎌倉で会った。
電話ではときどき話しは出来ても、お母様は
自宅での介護を希望されたので、稲村ガ崎のお家から
葉山のご実家まで通われてお手伝いさん、ヘルパーさんと
連携して数年の月日を過ごされていた。
お母様の納骨も済まされ、これから実家のいろいろな整理が
始まる前に...と鎌倉で会う約束をした。
昨日は穏やかな陽射しの暖かい春を感じる一日になって
いつもなら、海の見えるレストランで...ってなるところ
だけど、新しく出来た喫茶店で11時に待ち合わせ。
<お久し振り~~>ってお互いの近況からはじまる
ところだけど、<ねえ、何を飲みましょうか?>で
<大変でしたね...>って顔を見合わせ、言葉なく
お互いにうなずくだけ。
でも、その後はいつものように何気ない会話で
時間は過ぎていく。 横山隆一さんの邸宅の一部の
土地に作られた喫茶店は大きくゆったりした構えで
プールはそのままにして水をたたえてある。
友人とはお互い時間に融通がついたときに
車で海岸線を走ったりしてお昼を楽しむのが
もっぱらだけど、趣味はまったく違っているけど
話すことのなかでヒントをもらったりしている。
鎌倉にいながらどこを散歩するでもなく、
場所をかえて食事をしながらでも会話がとぎれる
ことはない。 同じ年代の会話は子どもも同じときに
育てているので会話がかみ合っていてとても
気持ちが安らぐ。
違うところは、友人はご夫婦で暮らしていて
私はひとり暮らしなところ。 でも主人のことも
知っているので、時折、会話にでてきて思い出話も
できる。 今日はご主人は<ダンスの日>だそうな。
<これからはもっと会いましょうね...>
と鎌倉駅近くで別れて帰ってきた。
お互い自分の健康が気になる歳になった、元気なうちは
機会を見つけてはこのような時間をたくさん持ちたいと
考えるようになった。
お花やさんの店先には3月3日のお雛様にむけての
桃の花がたくさん飾られていた。
昨日の穏やかな陽射しにとっても似合っていた。