ブラインドの向こうの富士は寒そうな姿をしていました。
陽射しがあっても、吹く風はかなり冷たく頬にあたります。
今日は去年の秋口に入院、施術した<結石>の半年後の
検診日で今年の一月から予約で決まっていました。
予約時間 AM 11:30
とありましたので、遅れないように、本をかかえて
いつもとは違う、住宅街を囲むようにゆるやかなカーブを
描いている坂を歩いてくだりました。
坂の曲がり角ごとに風景がかわります。
大きな白い花の木蓮、夏みかん、可愛らしい真紅のボケの花、
鮮やかなミモザ...そして住宅街唯一の信号脇の里山は
切り崩されて宅地造成の最中です。わずかに残されている
雑木林では小鳥達の恋の季節がはじまり、
メジロのオスの甲高いきれいな囀りがしきりです。
我が家のベランダのメジロはつがいなので、
チミが里山にむかって啼き続けたような声は発しません。
ほかのメジロが飛んでくると<チチチ、チチチ...>と
短く啼いてけん制するぐらいです。
歩いてくだる坂道は私に季節の小さな変化も教えてくれますので
この頃は苦にもならず、楽しんで歩いています。
が、帰りはタクシーときめて、買い物袋をさげては
乗って帰ってきます。
十一時半の予約は一時少し前に名前を呼ばれました。
その前のレントゲンも尿検査もまったくの異常なし!!で
<一年後の3月に予約をしてください、その前に異常がおきたら
すぐいらしてください> って仰り、2、3分ぐらいでお終い。
<このピンクの用紙は一年後いらしたときに持参して、診察前に
レントゲン、採尿をすませるときに必要なので...>
えっ、一年先の検診までこのピンクの紙きれ一枚持っているわけ、
何処においておこう、忘れずに覚えていられるだろうか?
仕舞うところに悩んで、まだそのままバッグに入っている。
一年先の脳の働きには自信がないだけに<悩み、ひとつ増え>。
検診してくださるお気持ちはうれしいけど...って
先生にたいして不遜なのかなあ~、来年一月に予約を入れる!!
ことすら忘れそうな頼りない自分がいます。
そのうち悩むことさえ忘れたりして...恐ろしい!ことです。
何はともあれ自分の健康にかかわることなので、しっかり
メモを残して目につくようにしておきましょう。
ひとつクリアしてホッとしました。
後は寒いと気になる頬の痛みだけですが、暖かくなるまで
このまま様子をみて、できることなら薬を飲まずに
<自然治癒力>にかけてみたいと...。
日常生活に不自由はないので、今は冷やさないように
外出時にはマスクを風よけにしたりしています。
先ずは今夜もささやかに<乾杯!!>なんて考えたけど
明日はお仲間と一緒に8時45分マンション駐車場に集合して
ダンスレッスンに出かけるので...ほんのワングラスで、
検査クリア祝いをしよう。